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「考える」には? 個別指導の強み

Photo by Markus Winkler on Unsplash

教育業界のテーマとして、覚えるだけの学習ではなくいかに頭を使い考えてもらうのか?主体的に考えてもらうのか?は永遠のテーマではないでしょうか。

中学受験もご多分に漏れず、難関校の問題を解くと暗記して覚えるだけの授業では到底解けない問題が並んでいます。

私が指導を開始した当初も、とにかく生徒1人1人の特性を観察し、課題を一緒に「考えて」クリアすることに注力し、この点が個別指導の強みと考えていました。

こちらがどんどんと授業を進めて行くのではなく、出来ない問題や苦手をコミュニケーションから炙り出し、可能な限り生徒の視線に立ち生徒が考えていることが分かれば、解説や一緒に取り組むことで課題解決ができるという考えでした。これは今でも大切にしていることであり、授業を行う上で必須だとまで思っています。

元来俺についてこい!的な先生が私の恩師にはあまりいなかったので、その影響を受けている点もあるかもしれません。

ですが授業をしていると「生徒自身も課題が何か分からない」ということがたくさんあります。

このような子に対して何が苦手?のような質問をすると、高確率でつまらない授業が始まったと思われてしまいます。大人でも、自分がよく分かっていないことを質問されると答えを探すことに頭を使い疲れ、本質的なことは考えられないですよね・・・。

子どもも同じで、質問に答えることに貴重な思考するための体力を使ってしまい、その後の解説は頭に入りません。では何をすれば解決になるでしょうか?

私なりの仮説が、「考える余裕を作ってあげること」です。

例えば、私が生徒を先導して引っ張りガンガン授業を進めます。これは俺についてこい!的な先生になることでしょうか(笑)

そんな気持ちは全くないですが、先生はこの問題に対してこう考えてこうやるよというのを言葉ではなく、形で見せてあげると真似をしてくれるという体験が何度もありました。

真似を数回繰り返すと、自分1人で実行できるようになります。このようにして真似から基盤を作ることで、当たり前のこととしてできることが増えることが重要です。

当たり前が増えると、「考える」余裕がうまれ次の段階へとステップを踏んでいけます。

苦手だった問題が、あるきっかけで突然解けるようになるということもこのようなことから起こりうるのかと思っています。

生徒に応じた指導カリキュラムなどを作ってあげることもこの点では効果があると感じており、先生から感じた課題感はこれで、解決のためにはこれだけの量が必要だよねとまず道筋を示してあげるとやる事が明確になり(何をやればいいかで悩まない)、まずはこれをやる!と取り組んでくれる生徒もいました。

要するに「考えてもらう」にはそのための基盤や余裕が必要不可欠であり、ただ考えて!と言われても難しいのです。

学力を伸ばしてあげることが大前提ではありますが、このような「考える」基盤を作ってあげることも教育の大切な役割で、とても意義のあることだと思います。

立ち戻ると、「考えてもらう」にアプローチするためにも生徒の特性をしらないと難しいですし、何より密度高く生徒とのことを考え、指導として実行できることが個別指導やココロミル の塾としての強みだと思っています。

とても難しく大変な分、生徒が良い方向に変化をしてくれた時の喜びもひとしおです。

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