[写真は大森海岸にて 左が長男。右が長女。海を見た瞬間に真冬なのに「入る!」と超欲求に素直に走り出す様を見て何かココロに来る瞬間をアイフォンSEで激写w なので画像があらい、、]
今年色々な出来事があった私ですが、会社にとって最も良かったことの1つとして、
1年間で1人も社員が辞めなかったこと
だと個人的に思います。
教育ベンチャーの平均勤続年数は上場をしている会社ですら 3年程度。
年間数百人単位でヒトが入れ替わるようです。
そのような業界です。
「どうせかなり選抜して、メンタル的に強い社員を採用してたんじゃないの?」
と言われそうですが、全く違います。当社には精神的に強くない社員も多いわけですが、(過去のフィードを見てもらえればわかると思います)そういった社員も含め誰一人として直近1年間で退職者はおりません。なぜそのようなことが達成できたのか?そして辞めずに当社にとどまって頂けたのか?を個人的に振り返ってみたいと思っております。
理由1 ベンチャーってなんでハードなのか?原因を考えてみた
ベンチャー企業 と聞くとまず皆さんが想像するのはどのような会社でしょうか?若くていけいけのある種熱狂的でスピーディーな企業が多くの人の頭にあるのではないかと思います。成長が常に求められ、スピーディー はっきり言って、経営者(自分)はハードワーカーであるべきだと思いますが、それを社員に押し付けている会社の社長さんがめちゃくちゃ多い。
私も前職で外資コンサル出身の社長と副社長の会社のもとコンサル手伝いと教育をやってましたが、同様の経験をしました。休みはほぼなく週休0.5日くらいで5年以上働きました。そこで私が学んだことが大きかったのですが、
《自分が嫌なことはヒトにしないようにしようw》
という子供でも知ってそうなことを実践しただけです。まじです。ただ以外とこれを経営者をはじめ、創業の苦労を味わったみなさんはできないのだと思います。
「俺は昔寝ないで働いた。お前らも、、、、」みたいな話は経営者とあるとよくでますが、私も聞いててうざいですw
理由2 働かせないことを差別化としてポジティブにみる
労働時間をありえないくらい短くしましたw そして休みもめちゃくちゃとらせてます。よく大企業の方からベンチャーの経営者など様々なヒトから
甘すぎる!
と説教をいただきます。ただみなさん圧勝できている大企業の一員であり、みなさんが考えずとも会社の超天才かつ秀才のヒト達が差別化かつイノベーションを起こしてくださっていてその歯車にしかなれていないヒトも多いではないでしょうか?(ちょっと毒づきました) 私はITやテクノロジーに造詣が深くないし、あまり興味もないので、このようなところ(制度面)での差別化には興味があるし、他社は絶対にやっていないことだよね と考え抜いて実行しているのです。まあこのことは社員にも言っていないので、山田さんぬるいな〜とか思ってると思いますw それで良いのです。
平日15:00-21:00 という超時短
無駄に働かせない ということをはじめて早4年。ようやく効果が出始めました。今年M−1グランプリ(お笑いコンテスト)の私の一番のヒットはペコパでした。なんでもポジティブにとらえるあの漫才は本当におもしろかったし、何か勇気をもらえた気もしますw とにかく物事を差別化、ポジティブにみることは非常に重要だと思います。
理由3 社員の話を聞くようにした。
私は結構これまでスピーディーに物事を進めたがる方でしたが、全社員ミーティングを必ず開催し、皆の報告をただただ聞くことをしました。また相談がある社員の話はきちんと聞くことに徹しています。ここから最近意欲的な社員もふえ、私が言う前に動いてくれることが非常に嬉しく思います。
最後に
分け隔てなく、良い人であれば採用し続けたこと。 たとえ精神的な不安を抱えていても です。
これが一番難しく、勇気が入ります。今若くて優秀な方でも適応障害やうつ病で悩んでいる人が多いと思います。そういった方は経歴に空白があったり、不明な期間があり、採用者としてわかってしまう部分があります。これまでに当社でも精神的な疾患をかかえた社員はおりました。入ったはいいが急に休んでしまったり、遅刻をしてしまう。急にぷっつりと音信不通になってしまう。など色々なトラブルに悩まされたことは正直、数しれません。
そういった社員が辞めてしまうことがあり
何がいけなかったんだろうか?もっとこうしてあげればよかったんじゃないか?
などいろいろ悩みました。そこで出た結論として
ストレス耐性がそこまでない人でも働ける場を作ることによる
組織イノベーションも起きるのではないか?
と起業家的なポジティブ発想もありました。そこで会社の勤務時間、裁量、有休取得など色々な制度から、文化やクレドなど色々と組織を改革していきました。それこそ人の悪口を言わないレベルのことすらまとめていきました。
子供を救うことは使命ですが、社会人も救うことができればより、
本当の教育企業になれるのではないか?善のサイクルの構築ができるのではないか?
と想像と現場でリアルを味わっております。
制度や段階、本人との対話を通して徐々に慣れていくようにすること。
結果を早急に求めないことは経営者として、人としての寛容性。
そして売上や利益が出るまでに時間がかかるので、会社として財務的かつ文化的な寛容性が必須です。
このような会社を創出することが、教育業界および公教育に対するイノベーションなんじゃないか?
と個人的に思っています。僕はアマゾンやグーグル、AIなどがテクノロジーが産み出すイノベーションに実は興味がないのです。私は技術には投資はしませんが、ヒトや文化、組織作りに投資しようと決めております。
お客様が第一であることは間違いないのですが、
社員をないがしろにした顧客本位は ただの経営者本位
なんだと思ってます。これをボランティアでもなく、NPOでもなく、寄付金などにも頼らずいち民間企業として結果も出せてます。それがこの1年間の経営者としての成果だと思っております。
以上ぜひ参考になるところがあれば よいと思っております。