◯無人化したユニクロのレジ
おとといの話になるが、ユニクロに買い物にいくとレジから従業員がいなくなり、会計が全自動になっていたことに驚いた。LINEで驚きを誰かに伝える間もないほどに会計スピードがめちゃくちゃに速い。
機械化、AI化という言葉を耳にタコができるほど日常的に聞いているわりにはあまりピンときていなかったが、いよいよコンビニやスーパー、衣料品店の多くで人がいなくなるのではないかと感じた。今後ますます洋服、食品、書籍などの日用品は特に人を介さなくとも購入可能となり、無意識的に人と接する機会は急速に減るように感じる。
だからこれからは人間の仕事は減るのかというと正直僕にはわからない。人々が働かずとも機械が働いてくれ僕らは遊び倒せるような未来がくるかもしれないし、機械に仕事を奪われた人々が暴動を起こす未来が訪れるかもしれない。でも僕は楽観的な人間なので、人間の仕事は重要さを増すのではないかと思う。
◯台本のない心遣い
僕は食べることが大好きで、なによりも外食を愛している。記憶に残る外食は何だったかと考えると、味の記憶よりも残っているのは人の顔であり、良いサービスを提供してくれた人たちの顔が忘れられず今でも思い出すことがある。
京都のフレンチで帰り際、僕らが見えなくなるまで見送ってくれた従業員さん達の顔は未だに忘れられないし、メキシコのレストランでは言葉のわからない外国人の自分に対しても精一杯もてなしてくれたことがとても嬉しかった。
美味しい料理の味の記憶以上に人の顔が思い起こされる。同じサービスマンとしての職業病的なものなのかもしれないが。心地よいと感じたお店では、あなたに来てもらえて嬉しい、と歓迎されている雰囲気を感じることができ、台本のない心遣いがあるように感じた。もしかしたらお店にはお店なりのマニュアルはあるのかもしれない。けれども重要な事は自分に対して1人の人が、1人の人間として誠意を持って接してくれているのだと感じられたことだ。人からの心遣いと料理の美味しさとが相まって、心地良い空間であると感じることができたように思う。
◯人間らしさが最大の武器に?
心地良いと感じたレストランのことを思い出していたら、僕たちは人間らしさを持って、誠意を持って人に接していさえすれば平気なんじゃないかと思えてくる。学校や教育業界にも動画やゲームといったテクノロジーが導入されはじめ大きな変化が始まっているように感じられ、テクノロジーを利用することでより良い教育を子供達が受け取れるならばもちろん賛成である。
けれども教育で一番大切なのは、人から人への、おもいやりであったり、心遣いであったり人間にしかできない部分なのではないかと感じている。
深い根拠はないけれども、僕自身、先生だったり親だったり社長だったり友達だったり周りの人々に直接励まされ、叱られ、勇気付けられることで成長してきた。
AI時代に求められる人の仕事とは、人間らしさであったり、血の通った生身のコミュニケーションであったりするのではないだろうか。
だからこれからも子供達に対して面と向かって君にならできると背中を押していきたいし、先生に期待していると子供達から求められていきたい。
機械にできることが増えるならば、僕は僕にしかだせない人間らしさをこれからも磨いていきたいし、ココロ・ミルという塾は人間らしさを、人の心をこれからも一番大切にしていく。