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「井の中の蛙でいたくない」という危機感から、自らの成長を求めて選んだ次のステージがKIRINだった

キリングループでは「多様性」を推進しており、キャリア採用においても様々なバックグラウンドを持った方の採用を行っています。

個人のチャレンジを応援してくれる文化がある―― そう語るのは、東洋水産にて大手流通企業の本部担当を経験後、2018年よりキリンビールに入社した本郷禎章(ほんごうさだあき)さん。

今回、本郷さんがなぜキリンに入社を決めたのか、キリンに入社してよかったと思うこと、また今後どんなことにチャレンジしていきたいのか、お話を伺いました。

「外で通用するスキルがないと痛感」環境を変え、自らの成長曲線を加速させたかった


―― これまでのキャリア遍歴を教えて下さい。

人々の生活に欠かせないものであり、コミュニケーションツールとなる「食」を扱う企業で働きたいと思い、2011年に新卒で「マルちゃんブランド」などで知られる東洋水産に入社しました。1年目は主に23区外のスーパーや市場の営業をしていたのですが、2年目秋から約5年半、大手流通企業である「イオン」の本部担当を経験しました。

そして2018年8月にキリンビールに転職しまして、現在は広域流通統括本部にて「東北イオングループ」への提案営業を行っております。

―― 提案営業とは具体的にどういったことをされるのでしょうか?

業務内容としては非常に多岐にわたるのですが、よりたくさんのお客様にキリンのブランドをお届するために、お取引先の売上・利益達成に向けてのアクションプランを提案・実行し、双方の目標達成を図っていくことをミッションとしております。

ただ自社の商品提案だけではなく、たとえば酒税改正や昨年の消費増税等の環境変化に対して、どのカテゴリの、どのブランドを活用し、どこに、いくらで、どれくらいの量・期間で展開するのか、それによるインパクトがどれだけなのかを明確に提示した上で、商品採用の可否を判断いただきます。先方の方針に合わせて企業独自のキャンペーンやオリジナルのセット企画の提案などを行うこともありますし、お取引先の戦略・戦術を共に考えるケースもあります。

またキリンは分析を業務とする部署や、様々なデータや知見を蓄積しているため、お取引先が知りたい情報等も早期に収集・提供することが可能です。

前職ではどちらかというと商品を軸とした提案がメインの営業スタイルだったのですが、キリンの提案営業はどちらかと言うとコンサルティングに近い動き方だなと感じています。


―― 転職を考え始めたキッカケはなんだったのでしょうか?

自分が井の中の蛙だったなと思い知らされる出来事があったんですね。というのも、当時の自分は国内で最も大きい流通企業を長年担当させてもらっていたこともあり、「自分、ちょっと仕事ができるんじゃないか」と思い込んでいました。

しかし、学生時代に内定をもらっていたコンサル会社の方から連絡をいただき、その会社に勤めている同世代の方たちとの食事会に誘ってもらったのですが、彼らの話を聞いていると、「自分のいまのスキルは、外に出たら通用しないスキルなのでは……」と強い危機感を覚えました。

それからは、いかに自分をより成長させるかということを真剣に考えるようになりました。もちろん前職の中で自分次第でスキルアップできるとは思ったのですが、思い切って環境を変えることでより成長曲線を加速できるのではと思い、転職することを決意しました。

部署関係なしに、アイデアを具現化するために協力し合う文化があることに驚いた

―― 転職活動をする中で、キリンを選んだ理由は何かありますか?

現職の経験を活かした上でより成長ができそうな環境を探していたタイミングで、エージェントからキリンを紹介してもらったのがキッカケです。そして面接でいろいろお話を伺っていると、前職で私が感覚的に行っていたことを、キリンでは体系化してアクションに落とし込んでいることがわかり、キリンの提案営業レベルは高いんだろうなと感じたんですね。

そういった高いレベルで日々業務を遂行していると思うと、優秀な方たちが集まっているのだなと思いましたし、そんなレベルの高い人たちの中に身を置きたいと思うようになりました。

またキリンの取り扱う商材は、市場規模が前職よりも圧倒的に大きく消費者との接点が多い商材です。自身が大切にしてきた「食」を通じたコミュニケーションに今後も関われる仕事でもあったので、入社を決意しました。

―― 転職に対して、何か不安はありませんでしたか?

新卒入社の社員同士では、やはり横の繋がりがあったりするので、そういった環境にキャリア採用の自分が入ったら「やりづらさがあるのでは」という不安は正直ありました

ただ、新卒もキャリアも同じ目標を持って取り組んでいる仲間ですので遠慮せず自ら積極的にコミュニケーションをとっていくべきだと思い、社内の繋がりを少しづつではありますが広げていってます。

またお酒を扱う会社ということもあり、飲み会を通じて人の繋がりができるというのは比較的多いんですね。特に本社がある中野ですと、自然と人が集まるので、他の部署の方と仲良くなる機会もあります。


―― 入社前と入社後で、キリンのイメージは何か変わりましたか?

キリンは誰もが知っている会社ですし、「歴史ある大企業」だからこそ、「縦割り組織」「動きが遅い・重い」といったイメージを少なからず持っていました。しかし、実際は非常にフラットかつ意思決定の早い組織で、驚きましたね。

たとえば自分の部署だけでは解決できないことがあると、他部署に相談したりするのですが、みなさん非常に協力的で、自分の意見も言いやすく、とても風通しがいい組織だなと。ひとりで「どうしよう」と悩んでいても時間がもったいないですから、どんどん周りに協力を募ることが大事ですし、協力し合おうという風土があるなと感じています。

また、とても主体的に行動する文化があることも驚きました。前職ではお取引先から「こんなことをやりたい」と言われたものを実行する、といったことが多かったのですが、キリンでは個々の予算を活用して、自分たちでキャンペーンなどの企画を考え、景品の選定なども全部自分たちで決めていきます。

ひとつ印象的だったのは、お取引先店舗のオリジナル商品と弊社の「一番搾り」のコラボ企画をラジオ番組で紹介するという施策を実施したのですが、はじめはラジオを使う発想なんてなかったんですね。

しかし「社内でラジオの枠を持っている部署があるらしい」という話になり、その部署に相談してみたところ、通常は料飲店の紹介のみで使っていた枠だったらしいのですが、企画に理解、共感してくれて、その枠を使ったラジオでのプロモーション施策が実現しました。

そういった形で、「やってみよう」と行動できる環境がキリンにはありますし、様々な部署やキリンが持つ資産を使って、お取引先に提案できることは非常にたくさんあるんだなと。

ちなみに、そのラジオではブラザートムさんがMCを務めており、個人的にはブラザートムさんに会えて収録も生で見れたので、貴重な経験でした(笑)。

変化の激しい時代だからこそ、他部門との連携を増やし、価値あるご提案を世の中に届けたい


―― キリンに入社してよかったなと思うことがあれば教えて下さい。

まだ入社して1年半ですが、自分の中では非常に成長している実感があります。それは業務を通じて学ぶこともそうですし、教育環境が整っていることも理由として挙げられます。

キリンでは社外研修に参加する機会があったり、チャレンジプログラムという学習のための補助制度があったりします。実際に私が利用しているもので言うと、通常は10万円以上するビジネススクールも2万円で受講できたりするのは嬉しいですね。

また、2019年10月末に発売した「一番搾りとれたてホップ」という岩手県遠野市のホップを使用した商品があるのですが、発売前にホップ農家さんや関係者中心で開催する「一番搾りとれたてホップ初飲み会」にお取引先のご担当者様もご招待いたしました。

そこでご担当者様と一緒に、出来たてのとれたてホップを飲みながら、ホップ農家さんから作り手の想いを直接伺いました。また、発売時は店頭応援にも伺いましたが、お客様からも「今年も楽しみにしてました」「毎年飲んでます」といったお声をかけていただけたんです。

お取引先企業の売上貢献はもちろんのこと、生産地域の活性化にもつながり、多くの笑顔を見ることができたのは、CSV活動の実践でもあり、自身の仕事にとてもやりがいを感じる、嬉しかった出来事でした。

―― 最後に、今後やっていきたいことや展望があれば教えて下さい。

いま私が担当させていただいている東北エリアは、人口減少含め、社会課題の多いエリアでもあります。「一番搾りとれたてホップ」しかり、これからもお取引先企業と協働し、地域産業の活性化につながるような取り組みにチャレンジしていきたいと考えています。

また、キリングループには本当に様々な事業があるため、お取引先企業、またその先にいるキリンの商品を飲んでくださるお客様に価値あるご提案をするためにも、自分たちの部署で完結させようとせず、他部門ともっと連携することをやっていきたいですね。

社会や市場は日々変わっていくため、私たちのビジネスモデルも変化に適応していく必要があると感じています。しかし「食」が持つ価値というのは大きく変わらないと思うので、キリンが持つ商品や資産を通じて、多くの方に喜んでいただける仕事ができればなと思っています。

引き続き頑張ります!

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