◆プロフィール
大舘義直|Yoshinao Odachi
2011年に、株式会社スパイア(現ユナイテッド株式会社)にアルバイトとして入社し、後に正社員となる。メディア運営のウェブ制作や、広告代理事業でクリエイティブ制作を歴て、2016年にキラメックスへ出向。サイトのデザイン及び、出稿バナーや動画なども作成。
ーー本日はよろしくお願いします!まず最初に、大舘さんのキラメックスでの役割について教えてください。
大舘:はい。キラメックスではデザイナーとして働いています。キラメックスで運営している、オンラインのプログラミング教育サービスTechAcademy受講生限定の転職支援サービスTechAcademyキャリアのデザインをメインでやっています。TechAcademyはメインで担当している別のデザイナーがいますが、僕も担当したりしています。
ーーTechAcademyキャリアは、2017年7月にリリースしたサービスですね。大舘さんは立ち上げメンバーとしてサービスのデザインはもちろん、今では改善施策等もされていますよね。
大舘:そうですね。デザイン部分のみをやるというよりは、チームみんなで課題から改善施策を考えるところからやっていますね。
◆バンド活動を何よりも優先した学生時代。
ーー大舘さんは、どういった学生だったんですか?
大舘:僕は小学生のころは肥満児で、柔道を習ってました。小学生時代は柔道と給食のことだけを考えて過ごしていました笑。ちょうど、ファミコンが登場した頃だったのでゲームにも熱中しましたね。
中学生になって音楽と出会って、高校ではバンドをやりたいと思いました。柔道は中学まで結構やったので満足してたので、これからは音楽をやっていこうと。自宅近くの高校に進学して、練習時間を確保して音楽活動に没頭しました。高校進学を決める時に、CGデザインにも興味があったので専門コースのある高校への進学するかどうか迷ったんですけど、遠かったので通学時間がもったいなくて。そのときは、とにかく音楽をやりたい気持ちが強かったので音楽を優先しましたね。
ーー中学生の頃から、デザインに興味があったんですね。
大舘:そうですね。デザインもやりたかったですね。でも当時は一番やりたかった音楽を最優先にしようときめて諦めました。中学生時代に、手軽にCGを作れるソフトがあって、昔のパソコンは処理がめっちゃ遅いので円錐を作るだけで一晩中レンダリングしてて、次の日もずーっと画像を書き出していて笑。大変でしたけど、出来上がった時の画像を見るのは楽しかったですね。簡単なプログラミングもやりました。元々そういったデザインやものづくりがすきなので、大人になってデザインを学ぶのも楽しいと思ってやってましたね。
◆30歳で念願のメジャーデビュー。
ーー中学生時代から音楽活動をはじめて、高校を卒業した後はどうしたんですか?
大舘:音楽の専門学校に進みました。僕も含め同級生には、卒業後に就職の概念はなかったですね笑。
ーーそうなんですね笑。でも、デビューされたんですよね。
大舘:そうですね。30歳の頃に声をかけてもらってデビューしました。20代から30代中盤くらいまでは音楽がメインで生きてきましたね。一時、音楽だけで食べてる時もありましたが、それも長い期間ではなくて、アルバイトもいっぱいしてましたよ。
ーー20歳で卒業して30代中盤まで、バンド活動ができてるってすごいことですよね?
大舘:いや、多分感覚がおかしいんですよ笑。バンドマンでよくいわれるのが、25歳前後で1回辞める時期がきます。「今なら修正きくから辞めよう」って。その次に、30前後で「流石に30越えたら就職できないぞ」と。ただ、僕の場合30歳のときにデビューできたんですよね。30歳のときに、「よし。やってみよう。」となったので、世間一般のバンドを辞めるタイミングを逃しちゃったのはあります。でも、人生なんとかなってるね。
◆デザイナーのキャリアスタートはなりゆき。そこから、実践を通し着実にスキルを磨いた。
ーーデザインを始めたきっかけは何だったのですか?
大舘:当時のバンドメンバーの中で、僕が一番年下だったんですよ。なので、雑務は僕の担当でした。そのときに、Webサイトやライブのフライヤーを作るためにデザインを独学で始めましたね。少しできるようになったので、楽器屋のECサイトのデザインや運営の仕事をしました。デザインは、実際に手を動かしながら学びました。
ーーその後、株式会社スパイア(現ユナイテッド株式会社)に入社されたんですね。音楽とは関係ないですよね...?どうしてITベンチャーにご入社されたんですか?
大舘:ITとかベンチャーとかは全く意識していなくて。たまたま、スパイアのエンジニアの方と僕の弟が一緒にバンドやってたのがきかっけで声をかけていただきました。今だから言えるんですけど、当時は「ポートフォリオ?何それ?」という感じだったので、よく入社させてくれたなと思います。
ーー入社してからはどんなお仕事を担当してきたんですか?
大舘:最初は自社で懸賞サイトを運営する部署に配属になり、今キラメックスで一緒にデザイナーをしている稲田さんと同じチームでした。稲田さんには、デザインについていちから教えていただきました。まさに、仕事をしながら勉強していた感じです。1年ほど経って、広告代理店事業の部署に異動になりました。そこでは、主にクライアントの広告バナーやLPを制作していました。
◆TechAcademyはずっと続くもの。デザインにもサービスを育てる意識が生まれる。
ーー広告のデザインとサービスのデザインの違いってどんなところにありますか?
大舘:うーん、そうですね。広告のデザインは、いろんな業種やクライアントと関われる楽しさがありますね。いろんなテイストのデザインをやることができるのはいいですよね。一方で、広告主が出稿を辞めたら、もうデザインできないという面もあって。対して、TechAcademyはサービスがずっと続いていくものじゃないですか。なので、ユーザーが増えたりそういうサービスの成長を継続して見れるのは嬉しいですね。もちろん、成長させるのは簡単ではないですけど、自分がどこに貢献しているのかがわかりやすいし、デザインをするにあたっても強く意識しますね。そこは大きな違いかなと思います。日々やるべきことに大きな違いがあるかというと、そうではないと思うんですけどね。結果的にサービスの成長に貢献できたと実感できるときは、嬉しいですね。
ーー業務の違いはどうですか?
大舘:最初は難しいと思いましたね笑。広告のデザインをしているときは、運用型広告のデザインを担当していたので効果が第一の指標だったんです。クライアントのブランドイメージを守るために、デザインをする上でルールはあるんですけど、向かうべき方向や軸が決まっていました。
一方でサービスデザインの場合、ルールや正解がわからなくて最初は戸惑いましたね。当たり前なんですけど、感覚でデザインしちゃダメで自分の中で1つ1つのデザインの意味を考えないといけないです。「なんでこうしたの?」という問いに答えをもってないと、議論もできないんですよ。そもそも答えはないものなんですけど、デザインの意図がチーム内で納得できて僕らとしての意思や答えをもつことは大事だなと思います。サービスのデザインをする際は、世界観を守ることだけが重要というわけではないんですけど、世界観とマッチしているかとか意味があるかは重要視していますね。そういった意味では、やりやすいのかなぁ...。うーん、まぁ難しいですね!
◆0→1のサービスデザインの大変さは、ルールを自分でつくること。
ーー今まで、業務で大変だったことはどんなことでしょうか?
大舘:TechAcademyキャリアは大変でしたね。というのも、僕は今まで0→1って作ったことがなかったんです。
ーー今までのご経歴を聞くと確かにそうですね...!
大舘:TechAcademyキャリアは、社長の村田さんがプロデューサーの立場で基本的設計はしたんですけど、僕はデザインガイドライン作りからやらなくてはなりませんでした。そういった経験がなかったので全貌もわからなくて、やってみて初めて「うわぁ。これ大変じゃん。」と思いましたね笑。一方で、自分自身こういうことが今までできてなかったんだ、という気づきにもなりましたね。また、TechAcademyキャリアはTechAcademyの関連サービスなので、TechAcademyのガイドラインも継承しなくてはならなくてそこの兼ね合いも大変でした。
ーーやってみていかがでしたか?
大舘:サービスへの思い入れが強いですね。今はユーザーの動きや数値をみての改善のフェーズなんですけど、どういう想いで創ったサービスなのか理解できているので、施策を考えるときに「こうした方がいいよね」っていうのがチーム内で共感できるのがいいなと思います。
ーーTechAcademyキャリア内のサービスのフォントサイズ1つ1つにも、大舘さんの考えがある状態ですもんね。思い入れは、やっぱり強くなりますよね。
大舘:そうですね!ただ、これは最初につくったメンバーだけ、というのは組織としてあまりよくないなと思います。これからは、人が増えても伝えることは大事にしていきたいですね。
◆新しいこと面白そうなことへの挑戦が、自分にとっての自然体。
ーー印象に残っている嬉しかったことはありますか?
大舘:これもやっぱり、TechAcademyキャリアですかね。まず1つ目がサービスが無事リリースできてよかったなと、2つ目がユーザーがちゃんと登録して利用してくれた時は嬉しかったですね。
ーー今後やってみたいこと、挑戦したいことはありますか?
大舘:デザインの仕事してる上では、新しいものへの挑戦はやっていきたいですね。デザインやコーディングも、時代によって変わるものじゃないですか?昔までは使いやすいレイアウトやUIだったものが、デバイスや生活の変化によって段々変わっていくように、デザインは多分・・・必要とされるフィールドで常に新しくつくっていかなきゃいけない仕事だと思います。例えばデバイスとかですとVRもそうですし、新しいものに携わって新しい体験をつくってみたいなと思いますね。
ーーお話をお伺いしていると、大舘さんって、これまで業務の範囲を広げていらっしゃりますよね。やっぱり、自分にとって新しいものを常に挑戦して、幅を広げていくのがいいのでしょうか。
大舘:あ、確かにそうですね!常に自分がやったことないことに挑戦していきたいとは常に思ってます。あとは、面白いこと、くだらないアイディアも好きです。最初は周りにバカにされてたアイディアが、今では当たり前のサービスになっていてってことも多いし、そういうのって心意気も感じるし、単純に面白いなと思います。僕はそういうアイディアに富んだ面白いサービスに関わっていきたいし、デザインする上でもそういった点を意識していきたいなと思います。
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