はじめに
はじめまして、キカガクの大崎です。
2021年1月1日よりキカガクの代表取締役社長に就任することになりました。
この投稿では、経営体制変更の理由や私がこれからキカガクで成し遂げたいミッションについて紹介します。
キカガクとは
キカガクは吉崎が2017年に設立した会社で今期で5期目となります。
AIを含めた先端技術に関する教育事業/DX推進事業を展開し、コロナ禍である2020年においても4期連続黒字、売上も前年比大幅成長を遂げることができました。
総受講生数も4万5千人を超え、数多くの大企業向け研修を実施する等、組織として順調に成長しています。
キカガクの取り組みは企業向け研修にとどまらず、産官学と連携して様々な形で先端技術を学びたい人々に、初学者目線で分かりやすい教育を提供しております。
なぜ経営体制を変更したのか
今後も事業内容を大きく変化させる予定はなく、先端技術に関する教育をより多くの人々に届けていきたいという想いは変わりません。
ではなぜこのタイミングで経営体制を変更したのか。
理由は大きく分けて2つあります。
1つ目は、役割分担をより明確にするためです。
私は2019年の年末にCFOとしてキカガクにジョインしましたが、財務・経理だけではなく、経営戦略等を含めた経営全般を担当するようになりました。
一方、吉崎はコンテンツ開発やプロダクト開発等を技術面でリードするだけでなく、経営全般も担当していたのですが、事業・組織の拡大にともない、キカガクの核であるコンテンツ開発やプロダクト開発に割ける時間が徐々に少なくなっていきました。
私も隣で仕事をしていて感じますが、吉崎の一番の強みはやはりコンテンツ開発やプロダクト開発です。
組織体制の変更を実施することで吉崎は技術面のリード、私は経営全般を担当し、より各々の強みを活かす体制を構築しました。
2つ目はキカガクの企業としてのフェーズが移り替わったことです。
キカガクは5期目を迎え、事業と組織がある程度出来上がり、吉崎の強みである『事業を創出する 0→1』、『組織を創出する 1→10』のフェーズから抜け出し、『事業を安定して伸ばす10→100』のフェーズに移り変わりつつあります。
事業を安定して伸ばすフェーズでは、投資家目線の経営、内部統制や組織体制の構築等、私が投資銀行やヘッジファンドで培った経験を活かすことができます。
攻めと守りの両面で、ミッション達成に向けて組織をリードしていきます。
今後のキカガク
今回の経営体制の変更に伴い、ミッション・バリューをアップデートしましたが、キカガクが目指す世界観は変わりません。
教育を起点にどう社会を変えていくのか。
既存の教育をどのようにアップデートして社会にインパクトを残すのか。
常にマクロな視点の教育を社員全員の共通認識として、日々活動しています。
※新しいミッションストーリー
※新しいバリュー
ここからは、新しいミッションストーリーにも触れながら、
どのような形で「あるべき教育で人の力を解放」していくのかを説明していきます。
キカガクが大切にしていること
「あるべき教育」を体現していくうえで、キカガクが大切にしている点がいくつかあります。
これらは今後実現していきたいミッションには必要不可欠な要素であり、これらを満たしているからこそ、教育で人の力を解放することができます。
質の高いコンテンツと実力を正確に測る実践的なテスト
まず初めにキカガクが大切にしていることは、教育コンテンツのクオリティです。キカガクの受講者は、キカガクが無料で提供しているコンテンツを受講したことがある人がほとんどです。
コンテンツのクオリティの高さに感動し、受講を決めたという人が多くいます。
嬉しいことに、同業他社と比較しキカガクの方が値段が高かったが、コンテンツが非常にわかりやすかったため、キカガクの受講を決めたという声も過去に数多くいただいています。
※モデルを図解で解説
※初学者がつまずきやすい数学の理論も手書きで分かりやすく解説
各セクションごとに設けているテストも、4択形式の簡易的なものではなく、より実践的な実力を証明する問題を数多く用意しています。
テストが表面的な理解では回答できないようになっているため、学習者も習熟度を意識しながら学習し、実践的な知識が身につきます。
※キカガクプラットフォームの実際のテスト問題
これらコンテンツとテストのクオリティが高く評価され、一般社団法人日本メディカルAI学会と連携して、文部科学省後援(英検等と同等の扱い)の資格試験作成及び運営にも携わることができました。
ゴールから逆算した一気通貫したコンテンツ設計
ネットが普及し、誰もが様々な情報にアクセスできるようになったこの時代では、先端技術といえども、完全独学で勉強することは不可能ではありません。
しかし、ネット上の情報は必要とする情報がバラバラと点在しているだけでなく、クオリティも統一されていません。
また、ゴールが不明確な初学者にとっては、何を勉強すべきかどうかがわからないことも多く、大きな遠回りをしてしまうことがあります。
そこで、キカガクでは下記のような学習ロードマップを設けて、初学者でもゴールや学ぶべき内容を見失わないようなコンテンツ設計をしています。
また、企業研修やコンサルティングで獲得した知見をもとに業界特価型のコンテンツ等も作成し、理論だけではなく、実現場で使える知識を提供しています。
初学者目線で分かりやすい講義と学習者のモチベーションを高める仕組み
どれだけ体系化された分かりやすいコンテンツを使用していても、講師の説明が不明瞭であったり、学習者のモチベーションを上手く高めることができていなければ、良い教育を提供しているとはいえません。
キカガクでは、下記パフォーマンスチェックシート等を用いて、常に講義の質の向上を図っています。
特に新人講師達は、これらの項目をクリアしなければ登壇することができないため、何度も模擬授業を行い、先輩の講師からフィードバックをもらいながら改善していきます。
講義の質を高めることは、高いクオリティの動画コンテンツを作成することにもつながり、講義形式ではなく、Eラーニング形式でも、わかりやすい講義を提供することにつながっています。
また、学習者のモチベーションを高めるために、チーム学習やコミュニティ形成にも取り組んでいます。皆さんも受験の時に一人では勉強するモチベーションが長く続かなかったが、塾に通ったり、友達と一緒に勉強し、わからない範囲を教え合ったりすることでモチベーションを継続させていたと思います。
キカガクでは、チーム学習により同様のレベルの学習者が一緒にディスカッションをしたり、受講生同士で教え合ったりすることによって知識を整理し、モチベーションを高めることができます。
もちろん受講生のみに任せるのではなく、常にキカガクの講師がチームをファシリテーションし、受講生同士で解決できない質問等に対しては、Slack等で即座に回答しています。
講義のクオリティや質の高いサポート体制を担保することで、高い顧客満足度につながり、幸いにも多くの企業から研修をリピートしていただく会社となりました。
キカガクが目指す「あるべき教育で人の力を解放する」とは
前段では、キカガクが「あるべき教育」を実現するために大切にしていることを説明してきました。
- 質の高いコンテンツと実力を正確に測る実践的なテスト
- ゴールから逆算した一気通貫したコンテンツ設計
- 初学者目線で分かりやすい講義と学習者のモチベーションを高める仕組み
これら3つのポイントをしっかりと押さえることができているからこそ、教育で人の力を解放することができると考えています。
では大前提として、教育によって人の力が解放するとはどのようなことでしょうか。
キカガクは、学習者が実践的な知識を学び、テストによって習熟度を証明することによって、スキルを活用できる機会を獲得し、学びを社会に還元することであると考えます。
当たり前のことを言っていると思う人もいるかもしれませんが、キカガクのように企業研修やコンサルティングを実施している会社だからこそ、実務から逆算したコンテンツ設計やテスト作成、各業界・企業にとって必要な人物像を明確にすることができます。
コンサルティング会社では、実務レベルに必要な知識を学ぶまでのコンテンツ作成やモチベーションを維持させるための環境作りをすることができず、初学者が知識を習得するに至りません。
教育を実務へ活かすことの重要性を理解しながら、常に初学者目線で教育に対して真摯に向き合ってきたキカガクだからこそ実現することができる学びが社会の発展に繋がる教育です。
この教育を実現することで、大学名や職歴だけで評価されるのではなく、習熟度も評価され就職や仕事の獲得につながる仕組みを作ることができます。
もちろん現在も資格試験等によって知識の習熟度を証明することは可能です。
しかし、世の中にある資格試験では、一部の難関資格を除くと、基礎的な理論の証明にしかならず、資格の取得が就職に繋がらなかったり、就職しても資格に関する知識を活かすことができず、努力の証明程度にしかならないことがあります。
しかし、学びによって得たスキルが実務に活かせることを証明できれば、企業も今まで以上に個人のスキルを評価し、学びを活かすことができる仕事ができます。
また、学びが就職につながる仕組みは企業にとっても大きなメリットがあります。
昨今、ジョブ型雇用制度が多くの企業で採用され始めている背景には、職務の責任範囲の明確化以外にも、採用後のミスマッチを防ぐことや専門性に特化した人材を確保できることがあります。
ただし、企業側も欲しい人材のスキルセットの整理や育成の方法には頭を悩ませています。
そこで、テスト設計や人材育成に強みを持つキカガクが、資格試験より更に細かい粒度で、理論だけではなく実践的な内容の習熟度をテストでスクリーニングすることによって、採用後のミスマッチを防ぎ、各企業が本当に必要とする専門性を有した人材の採用に繋がります。
教育とは、ともすれば知識の押しつけとなり、学んだことを活かすことができないことがほとんどです。
学んだ知識やスキルを実社会で活かすことができなければ、社会に還元されることはなく、個人の中に閉じ込められたままとなってしまいます。
実社会で活かすことができる知識を初学者が挫折しない環境で提供し、スキルを活かす機会を与えることこそが「あるべき教育」であり、知識が社会に還元された時に初めて、教育によって人の力が解放されます。
最後に
「あるべき教育で人の力を解放する」
この壮大なミッション達成のためには、まだまだ多くの人々の力を借りる必要があります。
キカガクのミッションとあなたが人生をかけて成し遂げたいビジョンが少しでも重なっているのであれば、一緒に教育を起点に社会を変えていきましょう。
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