【CFO Interview】大手監査法人からスタートアップエコシステムを支援するスタートアップへ/多角的なビジネスを支える仕事のやりがい
こんにちは!ケップルPRチームの冨田です。
最近、スタートアップに関するニュースを目にする機会が増えたと感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。日本でスタートアップに投資される金額も、2022年には9,000億円近くになるなど、有望なスタートアップにベンチャーキャピタルや事業会社が投資をする件数・金額も非常に多くなってきています。スタートアップへ投資をする投資家が増える中で、その支援を行うケップルにもたくさんのご相談をいただくようになってきています。
そのようなさまざまな課題を解決するべく、ケップルではファンド決算や運営業務を支える「KEPPLE FUND SUPPORT」やイノベーションを促進するスタートアップデータベース「KEPPLE DB」、スタートアップ投資の実行を支援する「株価算定・投資検討DD」など、多角的にサービスを提供しています。
今回は、ファンド運営を支援するFund Accounting DivisionのDivision Managerを経て、この秋新たにケップルのCFO(Cheif Financial Officer)に就任した疋田さんにインタビューしました!公認会計士というバックグラウンドを持つ疋田さんのケップル入社の経緯や、仕事のやりがい、CFOとしての展望などいろいろと話を伺いました。ぜひご覧ください!
Q. これまでの経歴について教えてください。
前職では公認会計士として大手監査法人に所属していました。上場企業も未上場企業も監査を幅広く担当したほか、スタートアップのIPOの監査も担当しました。それをきっかけにスタートアップという存在に興味を持ちはじめました。
スタートアップはスピード感があってみなさん楽しそうに働いている一方で、助けになれることも多いと感じました。IPOを担当した企業が無事に上場を達成したタイミングで仕事がひと段落したこともあり、次のキャリアとして自分もスタートアップに行ってみたいと考え、転職活動をはじめました。当時、監査法人でマネージャーとして業務にあたる中で、改めて自身の将来のキャリアについて見直したのも転職を考えるきっかけでした。
2020年10月にケップルに入社し、ファンド決算や運営業務を支援するFund Accounting Divisionの立ち上げに携わり、Division Managerとして組織を率いて幅広いサービスを提供してきました。そして、2023年11月に執行役員CFOに就任しました。
Q. 学生時代はどのように過ごされていましたか?
親が経理系の仕事に就いていたこともあり、高校生の頃から公認会計士や税理士の仕事に興味を持っていました。ですが、大学に入った最初の頃はテニスサークルの活動に熱中していました。1年生の途中で会計士の予備校に入ったものの、資格取得に向けて本腰を入れて取り組むようになったのは3年生になってからでした。そこから追い込みをかけて、大学を卒業した年に公認会計士試験に合格しました。
Q. 転職先として、ケップルを選んだ理由について教えてください。
スタートアップへの転職を検討する中で、まず、特定の企業で経理の仕事をするか、複数の顧客を担当するようなクライアントワークの仕事に就くかを考えました。前職の監査法人でもそうだったように、自身の性格的にはクライアントワークのほうが合っているし好きだなと思ったのです。代表の神先さんのインタビュー記事などを読んで、ケップルであればスタートアップでありながら、会計士の経験を活かしたクライアントワークも実現できそうだと思いました。
また、フレックスやリモートワークを活用しながら柔軟に働ける環境も魅力でした。そして、スタートアップは少人数で運営されているからこそ、転職活動ではそこで働く人たちとの相性、カルチャーマッチを重視していました。その中でもケップルは面接でお会いした皆さんの人柄も良く、企業としても多面的で面白そうな事業を展開していることが決め手となりました。
Q.ケップルというスタートアップの特徴は?
スタートアップエコシステムの発展に貢献するために、文字通り「なんでもやっている会社」です。実際に、エコシステムのさまざまな課題を解決するべく、多くのプロダクト・サービスを展開しています。必要な事業があれば創り、必要な人材を連れてきますし、これからもさらに多角的に事業が広がっていくと思います。
組織が拡大していく中で、国内でもまだまだできることがあるのとともに、海外に向けたビジネス展開も進んでいく見込みです。複数のサービスを展開する「コンパウンドスタートアップ」として成長を続けていく企業だと考えています。
Q. ケップルはスタートアップエコシステムにどのような影響をもたらしていると思いますか?
私は、入社からファンド運営を支援する Fund Accounting Division にて事業を推進してきました。最初はゼロからのスタートでしたが、今や多くのVC・CVCの皆さまのミドル・バックオフィス業務をサポートさせていただいています。逆に私たちがこのサービスを提供していなかったら、多くのファンドの運営が難しくなっていたかもしれません。その結果、スタートアップへの資金流入が滞っていたという可能性もあるわけです。そう考えると、改めてとても意義のあるビジネスだと感じます。
KEPPLE FUND SUPPORT以外にも、スタートアップメディアKEPPLEでは多くのスタートアップを取材し、その認知向上の支援をしたり、KEPPLE DBではスタートアップと投資家の新たな出会いの創出したりと、展開する事業はすべてスタートアップ業界の底上げのために行っているものです。
Q. 仕事をするうえで大切にしていることやポリシーについて教えてください。
常に改善していくということは心がけています。「前回こうしたから、あの人がこうしていたから」という意識は排除し、これまでやってきたことをどんどんアップデートして、クオリティ向上に努めています。まずは自分自身が実践し、結果それがチームに広がっていくことを目指しています。組織が大きくなってきたので、自分だけがやるのではなく、メンバーの皆さんにも自ら実行してもらうようになることが重要です。
また、クライアントとのやりとりで一切妥協しないということも念頭に置いています。段取りや進め方、伝え方、スピード感など、常に最高のパフォーマンスを発揮できるよう業務に臨んでいます。すべてにおいて、細かく、厳しくチェックし、迅速に対応することが、クライアントからの信頼獲得につながっていくからです。
Q. ケップルという組織で会計分野のプロフェッショナルとして得られる仕事のやりがい、スキルは?
私たちは、1プロダクト1イシューの企業と違い、多角的に事業を展開していますので、各事業ごとの数値を追っていくのは経営的な視点を持つうえでもとても勉強になります。2023年5月にホールディングス化を発表しましたので、ケップルグループとしての会計業務が必要ですし、自社でファンドも運営しています。展開する事業の面白さ、幅広さは他にはない魅力だと思いますし、会計業務でも新しい経験を積むことができる環境です。経理に対してもいろいろな要望があがるので、対応力も身につくと思います。
Q. どんなメンバーにケップルに加わってほしいですか?
私の管掌する Accouting Team(自社経理)では、これまで経理部門の中核として経験を積まれてきていらっしゃるとともに、スタートアップエコシステムの成長というケップルのミッション・ビジョンにも強く共感してくださる方に加わっていただきたいです。ホールディングス化し、自社の運営ファンドも増えてきた中で、全社の数字を正しく把握し、今後の方向性を示唆していく重要なポジションになってきます。その経営管理をともに担っていただける方とともに、組織の底上げに一層注力していきたいと考えています。
Q. CFOの右腕として入社をされるメンバーに期待したいことは?
ケップルは常に進化を続けている会社ですので、柔軟に、自分で考えながら、最短ルートでベストな方法を導き出していける方、また、そうすることに努力を惜しまない方と一緒に、よりよい組織を作っていければ嬉しいです。
Q. CFOとしての今後の展望について教えてください。
まずは、CFOとして一つひとつのビジネスを深く把握して、今後の方向性を経営陣とともに議論していくことが重要だと考えています。常に先回りして意思決定に役立つアウトプットを出し続けていきたいと思います。今後も事業が増えていく中で、これまで以上にしっかりとした経理体制を整え、前向きな変化に柔軟に対応できる強い組織を築いていきます。
Q. 未来のメンバーに向けた一言を!
ケップルは、スタートアップに興味がある方にとっては、とても面白い事業を展開している企業だと思います。そして、次々と新しいことに挑戦していける環境です。そのようにして拡大していくビジネスを一緒に見ていける、作っていける方との出会いを楽しみにしています!