「バンドルカード」をはじめとするキャッシュレス決済事業を運営する、株式会社カンムです。
先日実施した「Kanmu Tech Day」をご紹介します。
「Kanmu Tech Day」とは、日常業務で感じている不便・非効率をテクノロジーで解決しようという趣旨のもと、毎月開催している社内イベントです。
「どういう部門でも既存技術を使って効率化できる事が存在する」
これはイベント開催にあたりCOOから寄せられたメッセージです。
この言葉の背景には、カンム創業理念のひとつである「技術力と金融の融合」と、その理念は技術職以外の社員においても等しく共有・体現されるべきだとの強い想いが込められています。
そうはいっても管理部門の社員たちに何ができるの?
結局は社内エンジニアやヘルプデスクの本来業務の延長にとどまるのでは?
……などと疑問に感じる方、ぜひ、当日の様子とアウトプットをご覧ください。
午前10時~ 課題整理・やること決定タイム
いつもと同じ業務風景のなか、それぞれが本日の課題を洗い出し中。
ある程度まとまったら情報共有ツール(esa)にメモして、解決に向けたアプローチをゆるく社内共有します。
午後0時 ランチタイム
オープンスペースでランチをとりながら本日の課題を披露しあいます。
この時点で判明しているボトルネックがあれば流れで相談会に移行。
日頃から最先端技術に触れているエンジニア陣は、この日はティーチング・アシスタントの役割を務め、不慣れな他社員のサポートに回ります。
経理担当がGoogle Apps Script (GAS)のコーディングに頭を悩ませていると聞き、バックエンド開発担当とCOOが助太刀に。
笑顔がこぼれています。なにか気持ちいいブレークスルーがあった模様。
午後1時~ 作業集中タイム
この時間中にも、プログラマ・エンジニアと管理部門の社員のあいだで、課題解決のためのコミュニケーションが盛んにとられます。
午後6時半〜 発表タイム
スタンディングテーブルに集合して本日の成果を披露。
本日のアウトプット
ここからはダイジェストにてお届けします。
経理担当
- 毎月約50件の請求書PDFデータのファイル名一括変更。ExcelとGoogle Apps Script (GAS)の組み合わせ。
本人「『変数は便利』という学びを得ました。+iは魔法の言葉」
カスタマーサービス担当
- 金融サービスに必須の「KYC (一連の本人確認書類)」進捗をデータ化。この作業は人力によるため作業量・速度とも不均一だが、それを可視化することで管理を円滑にした。日々の結果は社内用BIツールのダッシュボードに展開。
本人「現場サイドの人間として、肌感覚でなく数字で語るようにしたかった」
デザイン担当
- Slackの incoming-webhookアプリを用いたbot作成。Google のサーチコンソールからウェブサイトへの流入トレンドを日次でチャネルに流してくれる。本人「bot名はサチコさんです」
- Adobe Illustratorのスクリプト開発。フォント違いで数十種類のバナーを即時に一覧化したく試行錯誤中。「実行エラーのチェックが煩雑で、この環境では思いのほかハードルが高かった」という本人に、デザイン業界での経験を持つエンジニアから「InDesign環境も検討しては」とのアドバイスが。
COO
- 自ら主催する社内勉強会「スパルタンSQL」のブラッシュアップ。初級者が安全かつ本番に近い環境でSQL学習をできるよう、ユーザーDBを擬似的に構築する案とその進捗。
学生インターン(バックエンド開発)
- コード整形ツールの開発。気ままに書かれたSQLコードをボタン一発でフォーマット。
- バックエンド開発担当「これで社内全員のSQLを一気に整形できる」、COO「僕ら全員流派が違いますからね」(当社では、BIツール向けのSQLクエリは各部門の社員が個々に書いています)
マーケティング担当
- こちらも自動整形ツール。複数人・遠隔作業で共同執筆するブログ原稿をCMSの記法に合わせてフォーマットする。レビュー工数を1/3に短縮化。
内部監査担当
- 社内文書のうち、監査の観点から注意すべき専門用語や誤用などを一括チェックするツールをGASで開発。
- COO「とうとう監査担当までGASを書く時代に……」(当社ではCFOがPythonで請求書読み取り機能を開発した実績があります)
午後7時 業務時間終了〜懇親タイム
おつかれさまでした!!! ここからはアルコール投入。
滑らかになった口で、本日の振り返りや課題について白熱した議論が続きました。
以上、カンムの社内イベント「Kanmu Tech Day」についてご紹介しました。
それぞれの職種が日常業務で直面する課題は、皆さまにとっても身近なものだったのではないでしょうか。
カンムではそれらを技術職だけの解決タスクとして棚上げせず、各々がソリューションを出すことを善しとし、着実に実践しています。技術のプロフェッショナルたちは、持てる知見を惜しみなく提供することでその文化を下支えしています。
ご興味・共感を抱いてくださった方はぜひカンムにJoinして、未来の「Kanmu Tech Day」にご参加ください!