今回は内田CTOにKadinche創立に至るまでの過去から未来についてインタビューしていきます。
たくさんお話を聞けたので、2部に分けて更新していけたらと思います。
第1弾は過去から現在について!!
プロフィール:内田和隆 CTO
幼い頃からものづくりが好きで、NHKの国際ロボットコンテストに憧れて東京工業大学に入学。
学部時代は二足歩行ロボットの研究、修士時代はコンピュータビジョンのStructure from Motion(SfM)の研究に従事。
大学院修士課程を1年休学し、フランスのルノーでインターンシップを経験。レオナルド・ダ・ヴィンチが晩年を過ごしたアンボワーズ城近くで4ヶ月の語学研修の後、8ヶ月間の産業用ロボットのシュミレーションツールの開発を行う。
2003年、ソニー株式会社に新卒入社。Kadinche現社長の青木と同期で入社し、同じ研究所に配属され5年間勤務。
2008年、Kadinche共同創業。2009年、IPA未踏スーパークリエータに認定。2019年、東京工業大学大学院理工学研究科にて博士号(工学)を取得。
現在の内田CTOは社員から見ると、映画に出てくるハッカーのような凄まじい技術力のピンチの時に駆けつけるスーパーマンのような存在!!!
どのようにしてKadinche設立に至ったんですか?
ソニーの研究所では、複数のテレビを使った新しいアプリケーションなどをテーマにして
新時代のテレビのあり方を探り、特許をいくつも取得したりしていました。
しかし、具体的な商品開発に携わっていなかったため、ユーザーからのフィードバックが得られないなど、自分のやっていることとマーケットとの距離が遠く物足りなさを感じていました。
そんなとき、青木とのエジプト旅行の際、アブシンベル神殿の前で歴史的世界遺産に圧倒されながら将来を語りあい、新しいことをしたいと決意し、Kadinche創立に踏み出しました。
最初の事業はなんでしたか?
修士時代に屋内の3Dモデリングの研究を行なっていて、IPA未踏事業でも同様の内容で採択されたため、室内空間の3Dモデリング技術をベースにカディンチェの事業を模索していきました。
しかし、ビジネスとして成り立たせるにはコスト面やクオリティ面でも未成熟であったので、
ゴルフ場のホームページを作成したりして日銭を稼ぎながら、空間表現技術の改善を並行して進めていきました。
3DスキャンからVRへ
時代に合わせて事業内容が変わっていますが、変遷はどう決めているんですか?
戦略的に変遷していったわけではなく、市場の変化に対応してその時々で一番いい仕事をしたいという想いでやってきた結果です。
技術的には過去の経験や資産を活かしつつ、連続性を持って次の案件に応用していけるように心がけています。
現在はCGではなく実写をベースに主に行なっていますが、
現実を超えられるCGにも魅力があるので、ニーズに合わせて対応していきたいと思っています。
次回はスーパーマンとKadincheの現在から未来について伺います!!