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【スクエニLife】男性育休は特別なもの?取得経験者がとった工夫とは

スクエニLife

こんにちは。スクウェア・エニックス人事部の服部です。

スクウェア・エニックスの社員の働く環境にフォーカスした内容をお届けする「スクエニLife」。
今回の「スクエニLife」では、育児休業の取得経験のある男性社員をご紹介します。

スクウェア・エニックスでは、男性社員も育児休業を取得しやすい環境作りをしており、
今ほど男性の育休取得が注目される前から、育児休業を取得する男性社員は少なくありませんでした。
※男性社員の育児休業取得率:58%(2022年度)

中でも、産後直後と生後6か月頃の2回に分けて、育休取得を経験した社員に登場いただき、
取得までに工夫したこと、育休を取ったことで起こった変化、組織としての対応など、語っていただきました。ぜひお読みください。

イメージ・スタジオ部 西 典顕

まずは、西さんの現在までのキャリアをお聞かせください。

2013年に新卒のプランナーとして入社しました。
3年間、PS3やスマホ向けのタイトルに関わりましたが、正直、自分のプランナーとしての実力が鳴かず飛ばずの有様で、学生時代から関心の高かった映像制作に携わるべく現在の部署(旧ヴィジュアルワークス部)に異動しました。

コーディネーターを経て2017年以降はレイアウトアーティストとして演出関連の業務をしています。

現在担当している業務を教えてください。

現時点での名刺の肩書はレイアウトスーパーバイザーとなっていますが、実態はなんでも屋です。
モーションキャプチャーのフロアディレクションやレイアウト作業といった正統派のCG業務もこなしますが、新技術・ツールの検証や導入を取り仕切ったり、新規案件の座組調整をしたり、できることに片っ端から手を出しています。

プランナーとしては落第でしたが、その時の経験がアーティスト集団の中だとかなり強みになっているのではないかと思っています。

お子さんはおいくつですか?どんなお子さんですか?

3歳の男の子です。愛想の良いおしゃべりの上手な子ですが、最近はだいぶ生意気も言うようになってきました。電車や車の名前を覚えるのが好きで、オタク気質の遺伝を感じます。

妻が台湾出身ですので、直近のGWは2回目の台湾帰省に行きました。
国際線フライトも既にお手の物になってきまして、とても頼もしいです。

西さんは二度に分けて、育児休暇を取得されていますが、どのタイミングでどれくらい取得されたのでしょうか。

妊娠が判明した時から、妻とは半年ずつ交代で育休を取ろうと相談していました。
具体的には、新生児期の1か月間は二人で育休を取り、自分だけ一度復職。その後、妻が復職する生後6か月半頃から1歳まで、僕だけが育休を取得しました。
ただ、今振り返ると、1年間しっかり取っておいた方が良かったなと少し後悔しているくらいです。

半年ずつ交代で取得すると決めたのは、何か参考したのですか?

いえ、特に参考したものはなく、夫婦で話し合って決めました。
妻は早めにキャリアを再開したいという思いがあり、自分自身は育児に積極的に関わりたいという思いがあり、うまくマッチする方法だったと思います。

僕の父は公務員で平日はほとんど家にいない仕事でしたが、それでも一生懸命、子育てに関わっていました。その姿勢の延長線に自分のスタンスもあると思います。

最初に職場に育休の相談をしたとき、上司の方やチームメンバーの反応はいかがでしたか。

周囲にお子さんのいる同僚も多かったですし、育休の相談をすることに抵抗感はありませんでした。
当時の部門長に妻の妊娠を報告した際、二言目に「で、西くんは育休どんくらい取るの?」とニヤリとしながら聞かれたのは嬉しい思い出です。

チームメンバーも快く送り出してくれました。

職場を一時的に離れる上で、心配だったことはありましたか?

業務面ということですと、心配はありませんでした。

当時はレイアウトチームの管理を担っていましたが、優秀な後輩がいたので代理兼後継としてお願いしました。期待以上にチームリードを担ってくれましたので、復職後も二人体制でチーム管理を行うことができ、チーム全体のアウトプットは明らかに底上げされました。

育休がチーム体制強化のきっかけにもなったということですね。

はい。その後輩は元々かなり能力の高い人でしたので、手取り足取りというよりは、いきなり業務を任せてみる方法で、サポートしつつ慣れていってもらいました。
本人は大変だったかもしれませんが、仮に失敗しても、チーム内にベテランも多いためお互いにカバーしあえる体制だと考えていました。

後輩にもチームにも感謝しています。

育児休業中はどのように過ごされていましたか?取得してよかった点も教えてください。

完母だったので授乳は妻にお願いするしかなかったのですが、それ以外の育児全部を担当しました。
これといって特筆するような話はありません。
おむつを替え、離乳食を作り、寝かしつけをして、健診に連れていき…基本的な育児書に書いてあるレベルを超えて何かできたわけでもないです。

たまに妻が出社するときがあったので、お昼時に合わせて妻の会社近くまで息子を連れて授乳してもらうことがありました。心の中で『空中給油』と呼んでいました。

空中給油! 母親の出社時の授乳は悩みの一つだと思いますが、もう一人が休業しているからこそできる技ですね。

生後6か月から1歳頃は、離乳食やはいはいが始まったりしますが、自分の好きな料理やお世話を活かせる期間だったと思っています。

本当に乳児期は色々なことがすぐに変わってしまうので、その変化をつぶさに見られたことは良かったです。昨年秋に甥と姪が生まれたのですが、息子の時を思い返して妹たちの相談に一応乗れるのもその経験故だと思います。

復職した後は、子育てしながらの勤務が続きますが、利用している制度や工夫があれば教えてください。

出産時から妻の母が台湾から来て同居してくれているので、大人の手数が多い分、楽をさせてもらっていると思います。夫婦ともに在宅勤務なので、それを生かした役割分担もしています。

今は、登園や通院の付き添い、夕食づくりと入浴は僕が担っています。
妻には、降園時のお迎えや土日にまとめて掃除をする際には息子を連れだして遊んでもらったりしています。

今後はどんなキャリアを描きたいですか?

ムービーディレクターを志望していますが、それ以上に雑多な案件を捌いていることが評価にもつながっているので、『不思議な妖怪』として色々な面白案件に携われていけたら良いなと思っています。
フットワークが軽い分、飽き性だったり詰めの甘いところもあるので、今の立ち位置が性に合っているとも思います。

間接部門として社内の多様な案件を見聞きする機会があるのですが、そのたびに当社の手掛けるコンテンツの幅の広さを再確認して嬉しくなります。

応募を検討しているワーキングペアレントの皆様にメッセージをお願いします。

二十年以上前とかですと、まだ無茶な働き方も多かったと先輩に聞いたことがありますが、自分の入社した時には、既にお子さんをお持ちの同僚がごろごろいる会社になっていました。
お子さん経由で見聞きしたことが日々の業務に関係することもありますし、当社の中では『ワーキングペアレント』という括り自体が、特別ではないのではと思っています。

凄腕の方がいかんなく能力を発揮しつつ、「今日、子どもの学校の面談があるので15時から1時間ほど離席します」というやり取りが当たり前にみられる職場です。

変に気負う必要もないですし、お互い様の心構えで一緒に素敵な作品を作っていきたいです。


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