育休取得は、女性だけに求められるものでしょうか。
本記事では、ブイキューブのある男性社員が育休を通して感じたことを、徒然なるままに書き綴っております。これからブイキューブへの入社を検討される方もそうでない方も、今後結婚し、子供を持ちたいと思っている方にとって一つ参考となればこの上ない幸いです。
初めまして。株式会社ブイキューブ八幡と申します。
私は事業推進室という部署に所属しており、主に新しい事業の創出や、海外他社とのパートナーシップ構築、海外システムの日本ローカライズを担当しております。事業推進室での業務以外では、2021年1月よりOrangeワークスタイルの啓蒙を一つのミッションとするORANGEプロジェクトのメンバーとしても活動しております。
※↓ORANGEプロジェクト、ORANGEワークスタイルに関しての記事です!
私ごとではありますが、2021年の3月に第一子が産まれてから、2ヶ月ほどの休暇を取得させていただきました。もともと1ヶ月間のみで調整していたのですが、それでは全く足りなかったので途中で方針変換。後半は余っていた有給を使わせていただき、少しずつ仕事をしながらも、実質2ヶ月の育休を取ったような形であります。
※娘の早柚美(さゆみ)です。今はもう5ヶ月を過ぎました。
育休を取ったきっかけについて
まず初めに、私がそもそもなぜ育休を取ろうと思ったのかを説明したいと思います。結論から言いますと、ある男性の先輩が育休を取得しているのを知り、そもそも男性でも育休の取得が可能であるという事実を理解したことが直接的なきっかけです。
実は2ヶ月の育休を取った私も、昨年中盤までは周りでも取得している男性社員がおらず、育休は男性でも取れるものという認識が全くございませんでした。そもそも「男性の育休って存在するの?仕組み的に取れるものなの?」状態でした。
しかし、初めての子供があと4ヶ月程度で産まれる...という状況になって、会社内で身近な方たちが、パパとして育休を数ヶ月間取得することを宣言される姿を目の当たりにしました。「あれ、パパとしても育休って取れるのか?」という気づきとともに、あるとき突然スイッチが入り妻にも相談し、最終的には育休取得は必要という判断に至りました。確か、昨年の12月くらいの話だったかと思います。
この記事をご覧の方もかつての私のように、そもそも男性の育休取得が可能であるという事実自体を認識されていない方も多いのではないでしょうか。そのような方に私が伝えたいのは、男性でもしっかり育休が取れるということと、その期間は育児給付金が国から出て、ケースにもよりますがお給料手取り額の7-8割程度はいただけるということです。育休期間中の経済事情について私も少し不安に思っておりましたが、予想以上の金額を受け取れることを理解してからは、さらに育休について前向きに考えるようになりました。
※ファイナンシャルフィールド『育児休業給付金とは?子育て中なら、みんな貰えるとは限らない?概要と注意点を解説』より。6ヶ月までであれば、お給料の67%分の給付金をいただけます。社会保険料や税金がかからないので、実質お給料の8割程度になります。
https://financial-field.com/living/2019/03/16/entry-39283
実際取ってみてどうだったか
ここでは、実際取ってみてどうどうだったか、ということをお話できればと思います。まず結論から言いますと、子供が産まれてからの2ヶ月の育休取得は私にとっては必要不可欠であり、育休を取得して良かったと痛感しました。なぜならば、新生児育児と併せて行う家事は、妻一人が負担するにはあまりにも大変なものであり、その期間は私も育児と家事にリソースを集中する必要があったからです。
「確かに赤ちゃんは夜起きて泣くだろうけど、寝ている時間も多いでしょ? だったら、ママは育児と家事はできるものじゃないの? だって仕事は無いんだしさ。昼も赤ちゃんと一緒に寝てたら何とか大丈夫じゃない?」
と考えている将来のパパは、育休を取るかは別として、少なくともその認識は改めても良いかもしれません。なぜなら、こちらの意見はある重要な前提を無視したものだからです。それは、子供が産まれたばかりのママの状態は、心身ともに通常の健康状態とは程遠いということです。
何が言いたいかというと、「出産をする」というだけでも、母親の身体には大きな負担がかかり、退院後ダメージが残るということです。そのような状態の母親にとっては、3時間おきにやってくる授乳をこなし赤ちゃんを寝かせるだけで、身体と精神のリソースはほぼ全て持っていかれてしまうのです。
授乳し寝かせると言っても、産まれたての赤ちゃんはまだ授乳のタイミングは安定しないですし、昼夜の概念が無いので夜は全然寝ない。寝たと思ったらちょっとの物音で起きる。少し大きくなってくると、ベッドで寝たがらず抱っこじゃないと寝なくなる。抱っこを長くしていると腱鞘炎や腰痛で親は悩まされるなど、本当に赤ちゃんのペースに合わせるだけでも、私たち親は死にものぐるいだったなと、今思い返して痛感します。
また個人差があることだとは思いますが、出産直後のママは、急激なホルモンバランスの変化と育児への不安により、精神にも大きな負荷がかかり続けているようです。夜中の授乳による寝不足というダメ押しもあり、心の状態もしばらくは安定しません。私の妻も1ヶ月は相当辛そうでした。
ママがこのような辛い状況であれば、やはり一番近くにいるパパがフォローをすべきなのではないでしょうか。例えば私の場合は、育休中は掃除、洗濯、買い物、料理等の家事を一通り私が担当しました。また腕と腰に大きな負担のかかる抱っこや、ミルクの場合の授乳でもパパが大きく貢献できるところです。
朝の抱っこはママがしたから、昼から夕方はパパがやる。夜はミルクにすることでパパも授乳できるようにしよう、というような分担をすることで、ママの負担を軽減することができます。
※愛用のヘルシオホットクック。これ無しに日々の自炊はこなせません。その他子供が生まれるタイミングで食洗機やルンバ等、いわゆる時短家具を用意し何とか日々家事をこなしております。
また、冒頭に2ヶ月と言ったのは、以下のような理由からです。
- 母親の身体と心が全快するまで一般的に1ヶ月~2ヶ月程度かかる
- 子供が昼夜の区別がつき、昼は起きて夜は長く寝るという生活のリズムが付き始めるのに1ヶ月~2ヶ月かかる
少なくとも母親の心身が全快し、子供も夜にしっかり寝るようになったら、育児家事の負担がだいぶ軽減されるので、パパ(ケースによりママ)の業務復帰が視野に入ってくるのではないでしょうか。
もちろん、家庭により里帰り出産など実家の支援が受けられるケースもあると思います。私たちは自宅での育児がメインとなり、また私がフルの業務を回しながら家事育児のサポートができるほどパワフルではなかったという背景から、やはり育休取得は必須だったと考えております。
あと少し論点が異なりますが、仕事のことを考えず、ただすやすやと眠る我が子を腕に抱きしめ、お気に入りの音楽を聴きながら自分もソファーで眠る時の充実感、多幸感は是非ともこれからのパパには感じて欲しいです。仕事は生きる上でとても重要な要素ではありますが、家族や子供に優先する仕事など無い、ということを心の底から実感する瞬間ですから。
※私の膝でスヤスヤ眠る生後2週間の娘。娘と一緒に自分も良く寝ておりました。笑
本当に大変な新生児の育児に集中するという意味でも、仕事のことを考えずに、ただただ可愛い我が子を抱っこできる機会を創るという意味でも、育休取得はとても魅力的な手段です。
一方、男性の育休は女性に比べどうしても取得しにくい、、、ということが広く見て取れる状況だと思います。後半では、私男性がより育休が取得しやすい状況を実現するための課題について、私なりに考えてみたいと思います。
↓後編記事
ブイキューブのパパ・ママ達の働き方は以下の記事でも紹介しております!
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