ダメではありませんが、ミスリードしてしまう可能性が高いと考えます。例えば、筆者の個人的な趣味で言えば『機動戦士ガンダム』よりも『超時空要塞マクロス』に登場する可変戦闘機バルキリーの方が、ロボットとしては美しいと思います。しかし、(ガンダムではなく)バルキリーを作るのだと言うと、アニメのバルキリーそのものを作るのだ、というメッセージが強くなってしまうでしょう。
あるいは、アーマードトルーパーやレイバー、アーム・スレイブ、ランドメイトなどの方が、共有すべきイメージとしては現実に近いのではないかという意見もあるでしょう。筆者もそう思います。とはいえ、それらも「ガンダムより多少は近い」だけのこと。五十歩百歩です。我々のプロジェクトは現実世界での実用化を目指すプロジェクトであり、マンガやアニメそのもののロボットを開発する筈はなく、マンガやアニメの設定に縛られることもありません。
つまり、「巨大人型ロボットによる人の身体能力拡張」という夢の「象徴」として扱うには、他のロボットでは限定され過ぎてしまって不都合です。他のロボットには、キャッチーな「ガンダム」という表現が内包する非現実的なイメージを、現実に近い方向に修正する役目を筆者の説明の中で担ってもらうことにしたいと思っています。ガンダム以外にも様々なイメージを持つ架空のロボットが山のように居るのが、日本の優位な点でもあるのですから。
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▶︎ 2012/07/16(月)20:41:00 = uploaded
▶︎ 2012/08/13(月)18:18:00 = revised
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