テクノロジーを駆使した資産運用サービスを展開するインヴァスト証券。数ある証券会社の中でも異色の存在だ。キャリア採用にもおいても異色で、業界・職種未経験で入社・活躍し、ジョブローテーションを通じてさらにキャリアアップしている人材も多い。今回は、交換異動のような形で新しい部署に移った2人に、仕事内容や手応え、異動の感想、今後のキャリアなどについて語ってもらった。前編・後編の2回にわたってお届けする。
≪前編≫はこちら
戸塚歌菜氏(管理部からCSへ)
大学を卒業後、鉄道会社系の旅行会社に入社。窓口業務などを担当。コロナ禍を機にキャリアチェンジを考え、2021年春にインヴァスト証券へ。最初は管理部、2022年10月にカスタマーサービス(CS)に異動
加納朱華氏(CSから管理部へ)
前職はFXなどを取り扱う証券会社の営業職。投資初心者も含めて幅広い顧客層に寄り添う点に魅力を感じ、2022年2月にインヴァスト証券へ。最初はCSでお客様対応に従事し、2022年10月に管理部へ異動
≪後編≫
異動に苦労はつきもの。その分、今までとは違ったやりがい、手応えがある
―仕事をする上でのポリシーを教えてください。
戸塚:私は元々、人の役に立ちたい、喜ばせたいという思いが強いほうだと思います。なので、お客様対応も社内の誰かの役に立てたときも、本当にやりがいを感じます。働く意味を見出せたと思うほど。「誰かの喜びのために」が私のポリシーです。
また、今回のジョブローテーションを通して、今やっている仕事が将来にどう活きるか、どんな意味があるのかを常に意識するようになりました。管理部にいたときにはわからなかったことが、CSに来て腑に落ちることが何度もありました。例えば、加納さんが言っていたロスカットもそう。管理部にいたときは、よくわからないままにやっていた業務です。CSに来て取引ルールをよく理解し、お客様に案内できるレベルになって管理部の業務を振り返ると、今ならわかることがいろいろあります。
このような経験を通じて、「目の前の仕事を正確にこなす」+α、もっと広い視野で捉える意識が芽生えました。仕事は一つとしてルーティンはなく、一つ一つに意味がある。これも新しく私の仕事をする上でのポリシーになりました。
―両方を知るといろいろ見えてきますね。加納さんはいかがですか。
加納:CSのときももちろんそうなのですが、管理部では特に一つ一つをしっかりと、慎重に正確に作業をしないといけないと感じています。他部署との連携も多いので、私が一つミスをすると、他部署に迷惑をかけたり、お客様に影響してしまう場合もあります。しっかり確認し、不安なときは周りの上司にも確認して、とにかく慎重に、常に確認。それが今のポリシーです。
―前の部署との違いや苦労はありますか。
加納:管理部に来て最初に苦労したことは、やはり、日常業務がCSとはまったく異なるので、それを理解することですね。あとは、イレギュラーなことが起きたときの対応も、まだ完全ではありません。どのような状況なのかを把握し、その後の対応は、様々な立場から見て何が最善なのかと考える。それには知識と経験が必要なので、ベテランの上司に聞きながら対応しています。状況や内容の理解は今も苦労しています。
戸塚:私は知識に尽きますね。フロント画面の操作、サービスの仕組み、商品知識、FXの知識などをほぼゼロの状態から覚え、対応しなければならないので、そこはいちばんの苦労でした。なかでも管理部と大きく違った点は、リアルタイムの対応で、かつスピード感が求められることです。管理部では練る時間があります。今、加納さんも言った通り、考えて考えて最善の方法を探るのですが、CSではお客様が目の前にいます。たくさんの情報を一瞬で理解し、対応しないといけない点は今も苦労しています。
―苦労も多い分、前の部署の仕事とは違ったやりがい、手応えがあると思います。
加納:そうですね。管理部は他部署との関わりがとても多い業務で、その大きなサイクルの一員として仕事を任せてもらえることにやりがいを感じています。自分の部署の業務だけでなく、ほかの方がどういう業務をやっているから、自分がこういう業務を行い、その後にまた次の業務につながるなどの流れをしっかり理解しないといけません。幅広いジャンルの知識が身につくので、その点もやりがいに思っています。
戸塚:私は、自分が取り込んだ知識でお客様の対応ができたときにやりがいを感じます。でも本当にやりがいを感じる場面はたくさんあって。今までは裏方で、お客様と接していなかったので、生の声を聞くことでやっと顧客第一の意識を持てたように思います。
管理部では正しく入金しよう、正しく対応しようという意識が先に立ち、数字だけを見て淡々と業務をしていたと思います。今は、「こんなに大きなお金を運用されているから、気を付けて対応しなくては」と、数字一つをとっても、ただの数字からリアルなお客様の姿と捉えるようになりました。その意識は、金融業界ではとても大切なことだと思っています。
異動してよかった。両部署で得た知識と経験を今後のキャリアに活かす
―今後の目標も教えてください。今の部署での目標と、今後のキャリアを視野に入れた目標もお願いします。
加納:今の部署での目標は、とにかくもっと幅広い業務や対応を経験し、イレギュラーな事態が起きたときに、自分一人で解決できるくらいにたくさんの経験と知識を身につけることです。
今後のキャリアは、まだわからないのですが、今は他部署と連携することが多いので、ここで身につけた知識や経験をベースにして、CSに戻るにしても、他部署を経験するにしても、会社全体のフローを理解し、その部署、その場面での最適な方法を見つけられるようになれたらいいと思っています。
戸塚:私は、CSとしては、お客様のニーズに沿った案内ができるようになりたいです。先輩方はお客様のレベル感に合わせて、一つの説明でも表現を変えながら対応をしています。私はまだ知識を入れたばかりで、そのまま伝えるのが精一杯ですが、業界が変わっても柔軟な対応ができるよう、知識も深めていきたいと思います。
今後のキャリアは、どこの部署でも必要とされる存在になることです。また、CSの席の周りにはよく人が集い、改善や企画の話し合いが行われていますが、それはよく理解し、問題意識を持つからこそできることです。今は聞く耳を立てているだけですが、何事も積極的に取り組み、いつかは提案・改善までできる人材になれたらと思います。
もしまた管理部を経験する機会があれば、レベルアップした状態で、期待以上の仕事をしたいです。
―異動してみてよかったですね。
戸塚・加納:はい。
―チームの皆さんの話も聞かせてください。
戸塚:CSは、人を育てる力のある人が本当に多いです。お客様のレベル感にあわせて説明できる人ばかりで、私たち社員に対しても、レベル感にあった説明がとても上手なのです。FXをはじめとするサービスや金融知識に関しては、管理部にいた2年間より、CSに来てからの3カ月で圧倒的に増えたと思います。周りの皆さんに感謝するとともに、スキルの高さに日々、刺激を受けています。
加納:管理部の皆さんは経験もありますし、何より本当にいい人たちばかりです。新しい業務をするときに、私に考える機会をくれるのですが、どうしても行き詰まるときもあります。すると皆さんが、業務で忙しいのに気にかけてくれて、私が何も言ってなくても「加納さん、大丈夫?」と声をかけてくれます。お忙しい環境の中でも周りをよく見てくださり、惜しみなく手を差し伸べてくれるところをとても尊敬しています。
チームワーク、風通しのよさ、チャンスの多さ。魅力にあふれるインヴァスト証券
―転職してきて、二つの部署を経験しました。改めてインヴァスト証券のよさを教えてください。
加納:部署間の連携がすごくとれている会社だと思います。部署内のチームワークがあり、さらに他部署ともスムーズに連携し、その大きなチームワークがあってこそ、一つのサービスが生まれるのだと感じます。
入社前に感じた、幅広い顧客に寄り添うサービス提供や顧客第一の部分も、入社して改めて魅力に思いました。転職時の、お客様に寄り添うことに力を注ぎたいという思いが叶いました。
戸塚:私は、いい意味で入社以来、衝撃ばかりです。圧倒的な風通しのよさ、自分の意欲次第でつかめるチャンスは、インヴァスト証券の魅力だと思います。
前職は鉄道会社系の旅行会社で、対面の接客だったので、制服を着て髪はビシっと止めて、上司を何々主任、何々係長と呼ぶような堅い社風。チャレンジよりは小さなことも石橋を叩いて渡る保守的な会社でした。
インヴァスト証券はまったく違います。お客様へのサービスも、社内のことも、とにかくリアルタイムでよりよくしていこうとしています。昼休みなどに、ほかのチームの会話が耳に入ると、皆さんすごく仕事に対して意欲的なことがわかります。このような環境で仕事をできることがありがたく、自分もいつまでも向上心を忘れず頑張ろうと思えます。
―最後に、これから仲間になる方へのメッセージもお願いします。
戸塚:迷っている人がいたら、思い切って飛び込んでほしいと思います。私も未経験からの入社。金融で未経験となると、募集がなかったり資格がないと駄目だったり、なかなかチャンスがありませんでした。インヴァスト証券は、入社してから資格を取るチャンスを与えてくれますし、ポテンシャルと人物を見て採用してくれると感じます。なので、挑戦したいという意欲があれば、思い切って挑戦してほしいです。本当にいい人しかいないので大丈夫です!ぜひアクションを起こしてください。
加納:私も、少しでも興味があったら、迷わず入社してほしいと思います。
私の場合は、少しだけ知識がありましたが、『マイメイト』も『トライオート』もこの会社にしかないサービスで、わからないことのほうが圧倒的に多かったです。でも、わからないことがあっても、真摯に取り組んでいれば周りの人が助けてくれます。わからないことをわからないと言える環境があるので、何も不安に思うことはありません。思い切って入社すれば、楽しく働ける会社だと思います。近い将来、一緒に働けることを楽しみにしています!