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元人事が、面接で必ず抑えておきたいポイントを恥ずかしいけど語ってみました。(自己紹介、転職理由の話し方などなど)

(※本記事は代表石原の個人noteからの転載となります。2023年11月11日投稿)


「“面接用の自分”になっていて個性が失われているような気がする…」
「内容は良くても、話し方・伝え方の部分で損しているな…」
「もっと事前に準備できることがあるはずなのに…」

これまで面接を見てきたなかで、「もったいなさすぎる!」という場面に僕も何度も遭遇してきました。

そこで今回は、元人事で現在は転職エージェント代表が「面接で必ず抑えておきたいポイント」をお伝えします。NGとOKの回答例もふまえて具体的に解説するので、ご自身の面接対策に活かしてみてもらえると嬉しいです。

1.「自己紹介」で気をつけたいポイント

まず、自分の第一印象が決まるともいえる自己紹介。ここでは「いかに自然な会話ができるか」がとても重要になります。

ワンクッション入れて場をあたためる

オンライン面接は特に、お互いの温度感が伝わりづらい環境です。

場があたたまらないままスタートするとお互い話しづらいので、話し始める前に、「音は問題なく聞こえていますか? 聞こえづらかったらすぐに教えてください」「お会いできて嬉しいです」など、最初にワンクッションはさむのがポイント。

相手に「お!配慮できる人だな」と好印象を与えられるうえに、一言話しておくことで自分の緊張も和らぎます。

✅事前に面接官の名前を教えてもらえる場合は、リサーチして「実は◯◯さんの記事を拝見して〜」「前職が私と同じであると知って〜」などと付け加えるとなおGood!

こんなちょっとしたことで…と思うかもですが、
実はこういった気遣いが+αの評価につながります。

会話のキャッチボールを増やす

そして、いざ自己紹介が始まると、これまでの経歴をただただ話していく人が多いのですが…これはNGです!

だって受ける企業によって、あなたから欲しいと思っている情報は違うから。

自己紹介では会話のキャッチボールを増やし、相手が何を聞きたいのかを察知して、求められていることに答える。

体育会系出身、留学経験あり、営業MVP獲得など、アピールしたい経歴はいろいろあると思いますが、最初はそれらを部分的に出しながら「相手が興味を持つポイントを対話の中から探る」のが超大事です。

いいところを小出しにする番宣みたいなイメージで

未経験で人事志望の場合

Q:自己紹介をお願いします

A:
【NG】
はい、◯◯と申します。大学は◯◯で心理学を学び、部活動ではこんな成績を〜〜。大学卒業後は◯◯に入社し、営業でMVPを複数獲得しました。飛び込み営業を毎日50件していたのでガッツはあります! よろしくお願いします。
→採用担当👤:心の声(泥臭いのは良いけど、本当に人事志望なの…か……?)

【OK】
はい、本日はお時間いただきありがとうございます。◯◯と申します。前職では新規事業開発で、社内のエンジニア、デザイナー、WEBディレクター、事業責任者を担当しておりました。また、社外でも、営業代行会社、コールセンター運営企業など、成果を出すための合意形成をはかりながら事業推進をしておりました。人事は未経験ですが、様々なステークホルダーの間にはいりながら事業を推進してきたこの経験は、人事でも活きると思っています。よろしくお願いします。
→採用担当👤:心の声(いろいろな業務、職種、業界の知識があるのかな。人事は現場と経営との間に入ることも多いから、そういった環境でもうまく成果を出してくれるかも?)

💡自己紹介のポイント
・場をあたためる
・キャッチボールを増やす
・相手が求めていることを話す

2.「転職理由・志望動機」の伝え方

「NLC」の法則で要領よく説明する

続いて、転職理由・志望動機は「NLCの法則」で語るのが鉄則

NLCとは?
N(Numbering)…言いたいこと数を整理する
L(Labeling)…言いたいことにタイトルをつける
C(Claiming)…それぞれについて容量よく伝える

具体的にいうと、こんな感じです。

転職理由→転職理由は主に2つあります(N)。1つ目は「営業から人事にキャリアチェンジしたいと思ったから」。2つ目は「よりフラットな組織で働きたいと思ったから」です(L)。まず、キャリアチェンジしたいと思ったのは〜〜(C)。

志望動機→御社を志望した理由は、主に3つあります(N)。1つ目が「企業規模」、2つ目が「一緒に働きたい人が集まっている」、3つ目が「みんなから愛されるサービスを持っている」ことです(L)
。御社は同業界の中でも少数精鋭で、年々業績を伸ばされています〜〜(C)。
👈「数ある企業のなかでも御社がいい!」を伝えるために、志望動機は複数用意しておくのが◎

最初に全体像が見えていないと、採用担当者からすると「結局どこが大事なポイントだったの!?」となるので、伝えたいことに番号をふって、ラベリングしてから話すことを意識してみてください。

ネガティブな表現は置き換えを

ちなみに、意外にみんなできていないのが「ネガティブな表現は使わない」こと。

正直、転職ってスキルアップだけではなく、人間関係で悩んで決断することも多いですよね。これを話すこと自体は否定しないのですが、意識すべきは「伝え方」です。

  • 風通しが悪かった→よりフラットな組織で働きたい、
  • 人間関係でトラブルがあった→まわりとしっかり連携を取りながら、チームワークをもって仕事を進めていきたい
  • 会社のカルチャーが古く、意思決定が遅かった→意思決定が早く、スピード感が早い企業で働きたい

Q:転職理由を教えてください

A:
【NG】
はい。転職理由は、人間関係に悩んでいたからです。
前職の職場は組織の体質が古く、パワハラに悩むことが〜〜。また、キャリアチェンジしたいという思いもあり〜〜
→採用担当👤:え?それってうちの会社に入っても、同じ理由で退職する可能性があるのでは?

【OK】
ありがとうございます。転職理由は2つあって、「営業から人事にキャリアチェンジをしたい」から。そして、「よりフラットな組織で働きたい」と思ったからです。
1つ目の「人事にキャリアチェンジしようと思った経緯」から話させていただきます。
👈対話を意識&よりポジティブなものから伝える

実は前職でも人事への異動希望を3回出していたのですが、恥ずかしながら面接では不合格となりまして。でも、人事に挑戦したい気持ちがあったので〜〜

そして、転職理由の2つ目の「よりフラットな組織で働きたい」と思ったのは、実は現在勤務している会社の業績は30%下がり、直近でメンバーが10名から4名になりました。

すべてではないのですが、自分がやってきたことがなかなか上層部まで届かないこともあり〜今後はより経営層との距離が近く〜〜
→採用担当👤:たしかに。それはしょうがないよな…。

採用担当者がリスクだと捉えないように、始まりから終わりまでポジティブな言葉にする工夫をしましょう。

💡転職理由を伝えるときのポイント
・NLCの法則を使う
・ネガティブな表現は言い方を変える

3.効果的な「逆質問」をするために


「御社の強み/ビジョンは何ですか?」
「御社で働く人に共通するものは何ですか?」

さすがにこんな質問はしないでしょ、と思われるかもしれませんが…逆質問でこういった聞き方をする人、実は多いです(笑)。

逆質問は評価される項目であると同時に、リアルに会社のことを聞ける貴重な場なので、しっかり事前にリサーチして、より詳しい情報を聞けるように準備しましょう。

Q:逆質問はありますか?

【OK】
・ホームページや決算資料を拝見し、◯◯が強みという記載があったのですが、あらためてその詳細を教えていただけますか?
・説明会で御社のミッションやビジョンは◯◯と聞きました。働くなかで◯◯さんは経験した具体的なエピソードがあれば教えてもらえませんか?
・配属される部署は、どんな社員構成ですか?(前職でどんなキャリアを歩まれた方が多いのか、年齢層など)

💡逆質問をするときのポイント
・きちんと事前リサーチしたうえで、具体的な質問をする

その他、面接準備のお役立ちTips


✅受けている企業には一貫性を持たせる
ベンチャー志望と言いながら、大企業も受けていると、「就活の軸が定まっていないのかな」「きっとこの言葉も本心じゃないな」と思われてしまいます。
✅話す内容は箇条書きで残す
台本みたいに一言一句書き起こして覚えていると、面接ではロボットみたいな印象に。ナンバリングも活用しながら、大事なキーワードだけをメモに残すのが◎
✅オンライン面接での心得
・いつもより意識して口角、声のトーンを上げる
・画面を見るのではなく、カメラを見て話す
(ちなみに、ロジクールのWebカメラが圧倒的に画質が良いのでおすすめ)
・5分前から待機。1分でも遅刻したらまずは謝る

最後に

以前、『元人事が教える職務経歴書の書き方』で「書類選考の時点で『人柄』はあまり重視されない」とお伝えしましたが、面接ではスキルに加えて、この「人柄」が非常に重視されます。

企業は長く一緒に働ける人を採用したいと思っているので、主体性や協調性などを、個人のエピソードを聞きながら探っています。

だから、スピーチを披露しているような人間味ゼロの面接では意味がありません。実際に僕も求職者の方と面接練習をよくするのですが、まるで取調べみたいな受け答えになっているパターンをよく見かけます(笑)。

緊張するのは当たり前なので、今日の対策のポイントを押さえて、なるべく事前に準備して面接に臨むこと。採用担当者に堂々といつも通りの自分を見せるほうが、ミスマッチも減るはずです。

ただ書類審査とは違い、面接は第一印象も超大切。カメラや背景などの、細かいところへのこだわりも忘れずにしてくださいね。みなさんの就職活動を応援しています!

今日もお読みいただきありがとうございました。

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