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人は関心のあることしかできない。だからキャリアは自分で切り開く

インフォバーンで働く社員へのインタビュー企画。今回はWebディレクターとして様々な案件で活躍する山崎さんのインタビューをお届けします。


前職での編集の経験を生かし、コンテンツディレクターとして入社した山崎さんは、インフォバーンで働いていく中でキャリアをWebディレクターへと切り替えます。そこにどんな考えがあり、どう実現し今に至ったのか。受け身ではなく、自分で自分のキャリアを切り開くこと。その重要性を感じさせてくれるインタビューとなりました。


『ファイト・クラブ』で繋がる関係



ーー山崎さんは今何年目ですか?


6年目ですね。7月1日に中途で入社し、気付けば5年も経ってたって感じっすね。


ーー前職ではどんな仕事をやってたんですか?


インフォバーンに入社する前に2社経験してます。一番最初に入ったところは車雑誌を作っていた会社で、そこはブラックすぎてやめたっすね。


めちゃくちゃ車を運転してたんですよ。いろんなところから会社に車を運ぶ仕事をしてて。10時に出社してから19時くらいまでずっと。そしてそれがひと段落してから編集作業をやってたんで、月に2週間くらいは会社に泊まってましたね。で、そのストレスで体重が100キロになりました。


ーー100キロ!? ストレスで食べ過ぎちゃったんですか?


そうそう。で、「やーめよ」ってなって。2社目は新聞業界の業界紙を作っている会社に転職しました。その会社は前職とは真逆で9時出社の17時退社でよかったんですが、それはそれで物足りなかったんすよね。業務内容もルーティーンをこなすものでおもしろく感じられなかったので辞めました。


ーーその時体重は100キロから何キロになったんですか?


あまりにも暇すぎて毎日走っていて、65キロまで落としました。


ーー35キロも落としてる! 体重とメンタルの状態がリンクしててわかりやすいですね。


そうなんすよね。辛いことがあると食に走るタイプです。


ーーそんな山崎さんがインフォバーンに興味持ったきっかけってなんだったんですか?


転職しようと思ったタイミングで小林さん(インフォバーンCVO・小林弘人)の『メディア化する企業はなぜ強いのか?』を読んだんですよね。もともと『WIRED』(インフォバーンCVO・小林弘人が日本版を創刊した雑誌)はずっと読んでたんですけど、この本で転職先として意識した感じっす。そしたら転職エージェントから「ここどうですか?」って言われた中にインフォバーンがあったんですよ。「じゃあ受けます」って受けたらするするっと決まりました。


それまでずっと紙媒体の編集をやってきたので、Webメディアに興味があって。いつかやりたいなって思ってたところにちょうどよく本読んだし、転職エージェントからも紹介されたし、渡りに船でした。面接にもいい感じの人しか出てこなかったんすよ。僕の記憶だと1時間映画の話をしましたね。そこで「いい会社だな」と思いました。


ーーちなみに何の映画の話をしたんですか?


何だったかな~。映画は覚えてないんですが、最初の10分くらいはちゃんとこれまでの仕事の話をしました。そしたら急に面接官の一人が「最近映画観ました?」って質問をしてきて。面接の前にちょうど映画を見てたので、その映画の話をしたら「あ、俺もそれ観たわ~」と盛り上がったんすよね。


その中で『ファイト・クラブ』観たことある?と聞かれたんですが、僕、意外と名作と呼ばれる映画を観たことがなくて。そしたら「なんで観てないの!?」と驚かれました(笑)。「名作の中でもおもしろいおもしろくないはあるけど、これは見といたほうがいい」と言われたので家帰ってすぐに観ましたね。


そんな面接だったので、次の面接で『ファイト・クラブ』の感想を伝えなきゃと思ってたんですが、その時の面接官が真面目な人だったので「あ、これは……今日は言えねえや!」と思い、感想は言えずに終わりました。


「ガッツだけで生きてるんで」


ーー確かに山崎さんが『ファイト・クラブ』を観てないのは意外ですね。そんな山崎さんはインフォバーンに入社して最初どんな仕事をやってたのでしょうか?


コンテンツディレクターとしてオウンドメディアのコンテンツ制作をやっていました。2つの案件に携わっていて、一つは主にSEO記事を作る仕事を、もう一つは最新のBtoBマーケティングについての情報を発信する仕事をしていました。後者の仕事は最初ほぼ何言ってるかわからなくて、ひたすらカタカナ用語をググるみたいな仕事してましたね。


入社して思ったんすけど、面接があんな感じだったので、他の社員もみんなその時の面接官のような感じだと思ってたら、全然違ったんですよ。なんつーか、もっと派手に仕事して派手に遊ぶみたいな、そんな人ばかりだと思ってたんすよ。


けど、どちらかというと真面目な人が多くて。「あれ、俺会社で浮いてない?」って。「こういうやついなくない?」って思って。面接官の人にも言いましたもん。「話違くないすか?」って。だから入社2か月くらいで「早く辞めよう」って思ってました。


ーーそれは知らなかった。2か月で辞めようと思ってたのにどうしてここまで続けてこれたんですか?


インフォバーンってメインの領域はWebじゃないですか。でも、僕そもそも「htmlってなんすか?」っていう状態で会社に入ったから入社当時何もできなかったんですよ。でも、入ったからには何かを習得しないとやめられない、とヤンキー特有の謎の負けん気みたいなのが出ちゃって。


とりあえず3年くらいはいて、みんなに「お前できるようになったな」って思われてから辞めようと思ったんすよね。そして気付いたら5年もたってたって感じです。最初から器用にできる人だったらいいんすけど、できないんすよね。なんかね、僕、人生で基本最初からできたことあんまりないんですよ。大体何かにつまずいてる気がする。


けど、インフォバーンにはそんなつまづく自分を見捨てない先輩がいたんですよね。昔、先輩が丁寧に赤入れてくれた原稿を手違いで捨てちゃったことがあって。大失敗で当然めちゃくちゃ怒られたんですけど、見捨てられなかったんですよね。原稿は捨てたけど、俺は捨てられずに済みました。



ーー僕もその場に居合わせたので覚えてますよ(笑)。山崎さんはコンテンツディレクターからWebディレクターに役割を変更されていますが、どのような経緯があったのでしょうか?


あるプロジェクトでコンテンツディレクターをやっていたんですが、一緒のチームにWebディレクターの先輩がいて、その人がGoogle Analyticsをずっと見てたんですよ。「このコンテンツはこういう数字だから次こういうことしよう」と数字の視点からコンテンツを提案するのがおもしろそうで、自分もこういうことやってみたいなって思ったのがきっかけですね。


そのプロジェクトでWebディレクターの仕事に興味がでてきて、Webディレクターとコンテンツディレクターを兼任するようになりました。そしたら別プロジェクトでメディアのリニューアルをやるタイミングがあり、そこにWebディレクターがいなかったので手を上げました。そこからWebディレクターに完全にシフトした感じっすね。


ーー中途で入社された人がコンテンツディレクターからWebディレクターに役割を変更することってあまり多くないと思うのですが、大変じゃなかったですか?


結局、人はその時関心があることしかできないんですよ。その時の僕はWebディレクターの仕事に関心を持っていたので、Webディレクターの仕事しかできなかった、とも言えると思います。


だから当時の上長に「Webディレクターにしてください」ってとずっと言ってたんですよ。それと同時並行でWebディレクターの先輩を勝手に師匠にして、「Webディレクターのイロハを教えてください!」と伝えていろいろ教えてもらっていました。その上で上長にも「なんかあったら師匠がケツ拭いてくれるので大丈夫です」と伝えて、Webディレクターにならせてもらった感じっす。


ーーそれはすごい行動力ですね。コンテンツディレクター、Webディレクターの経験を経て、今はどんな役割を担っているんですか?


ガッツだけで生きてるんで。今の役割で言うと、自分でもちょっとわからないんですよね。取材もやりますし、イベントみたいなのもやってますし、Webサイトのリニューアルもやってますし、何でもやるマンになってますね。


その時おもしろそうなことを全部やってるだけな気もしてます。だからあんまり会社の言うことは聞いてないかもしれない(笑)。今の上長がある程度僕がやりたいって言ったことをいいよって言ってやらしてくれる人なので、それはすげえやりやすいっすね。


キラキラとオラオラの狭間にインフォバーンがある


ーー 一緒に働いてるメンバーはどんな人が多いですか?


なんか、インフォバーンっていわゆる総合広告代理店のようなキラキラ感と、タフな制作会社のオラオラな感じの真ん中に存在している気がするっすね。だからその間に生息している人が多いと思います。


個人的には、僕がこの会社に入ったときのような「htmlが何か分かりませんがやる気はあります!」みたいな人と働きたいです。「たぶん何もできないけど活きはいい!」みたいな人。やっぱヤンキーがほしいかも。だからWantedlyを見ている人じゃなくて、どこかの居酒屋で出会ったおもしろいやつとかを連れてきてほしいですね。良いヤンキーと悪いヤンキーの見極めは僕に任せてほしいっすね。


ーー(笑)。そのジャッジポイント聞いていいですか?


すごい勉強ができるわけじゃなく、スポーツはまあまあできる、みたいなやつ。いわゆるスクールカーストの上位でも下位でもなく、カーストの“外”にいるヤンキーが良いヤンキーです。俯瞰しているヤンキー。あと、読書をするヤンキーは良いヤンキーの可能性が高いっすね。


ーーあ〜なるほど。なんとなく「現在地に違和感をなんとなく感じている人」は確かにインフォバーンに向いているかもしれないですね。では最後に今ハマってるものを聞かせてもらえますか?


マジで最高なホラー映画を観たんすよ。最後にそれを紹介しますね。ホラー映画は好きですか?


ーーいや、めちゃ苦手なんで別のものにしてください。


マジすか。じゃあ説明しますね。


ーーなんで(笑)。


5000%おもしろいんで。舞台はタイなんですけど、祈祷師の話なんですよ。憑依されてしまった姉を、祈祷師の妹が祓おうとするんですが、憑依した何者かがめちゃヤバくて。なんかね、すごいリアルなんですよ。現地に行ったことないけどリアルだと感じる。


あとで知ったんですが、現地の祈祷文化を知るために監督が30人ぐらいタイの祈祷師たちと会って研究したらしいっす。それを知って「あ〜」となりましたね。だからあんなにも解像度が高かったのかと。凄すぎました。


ーー僕ホラー本当に苦手なんで映画の話はこの辺で。では本当の最後に、インフォバーンに興味をもってくれた人に対してメッセージをお願いします。


基本、会社組織って「これやれ!」って命令してくる感じだと思うんですけど、インフォバーンはそうじゃない。一旦はこちらの意図を聞いてくれます。自分の思い通りになるかは分からないですけどね。


でも、それはいいところだなぁって思います。だから、僕みたいな言われたことをちゃんとできない奴でも、一個得意なことや好きなことがあればやっていけます。よかったら一緒に働きましょう。


▼その他、インフォバーンのコアな情報(!?)はポッドキャストにて配信中。山崎さんゲスト回は8/17、18日に計4本公開予定です。お楽しみに。

Spotifyで聴かれる方はこちら↓

https://open.spotify.com/episode/03Vuf4aH8tOOVhEFur1eEA?si=3bfb54c8ed4843aa

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