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旗振り役として「決断」するのが仕事。入社6年目が感じる成長実感と苦労とは

「インフォバーンって何をやってる会社なんだろう?」「どんな仕事をやっているの?」「入社したらどんな人と働くのかな」。

インフォバーンに興味をもってくれた方たちのそんな声に応えるべく、今回は2016年に新入社員として入社し、現在はエクスペリエンス部門でプロジェクトマネージャーとして活躍する本宮さんのインタビューをお届けします。

学生時代に様々な国を訪れその溢れんばかりの好奇心を満たしていた本宮さん。そんな本宮さんの好奇心がどうしてインフォバーンへと向い、働いていく中で自身がどのように変化したのか。新卒採用担当・松永が伺いました。

好奇心旺盛な学生時代

ーーー本宮さん本日はよろしくお願い致します! 本宮さんはどんな学生時代を過ごしたのでしょうか?

端的に言えば、まじめな学生ではなかったです(笑)。バックパック旅行が好きで、中南米とか北欧とかアジアなどいろいろな国に旅行に行っていました。イランで宝石強盗と警察のいざこざに巻き込まれて命を落としそうになったり、真冬のスウェーデンで川に落ちて命を落としそうになったり、ラオスでバギーに乗ってたら荒野のど真ん中でガス欠を起こして命を落としそうになったりしました。

▲岩をくり抜いた住居で生活している人がいるキャンドバーン村(イラン)。と本宮さん

ーーー命がいくつあっても足りないですね。危険なことが好きだったんですか?

危険なことが好きなわけではないんですけど、新しいものを知りたいという気持ちが強かったです。なのでバックパック旅行でいろいろな国に行くのが好きでした。人力車のアルバイトもやってましたね。ゴリゴリの体育会系みたいなのが苦手だったので、苦手だったら逆にアルバイトでもやってみるかってことで。やって死んだりしてました。はっはっは。

ーーーはっはっは。そんな本宮さんはどのような就活を行っていたのでしょうか?

たくさんの会社を見ていましたね。就活をしている今の時期だからこそ業種・職種にとらわれず様々な会社を見ることができると考えていたので。そんな中でも「就活の軸」としていたのは、抽象的なんですが「面白さの素と人を繋げて熱のある場所を作る」で、これを実現できる会社で働きたいと思っていました。

ーーー「面白さの素と人を繋げて熱のある場所を作る」。

はい。それが実現できそうな人材系の会社やマーケティングリサーチの会社、あとはWebメディアを運営しているような会社を受けていました。あと、フラットな社風がいいなと思っていたので規模が小さめの会社に絞っていました。

ーーーインフォバーンに興味をもったきっかけを覚えていますか?

僕が就活してた時はインフォバーンが「コンテンツマーケティング」っていう言葉を打ち出していた記憶があります。それを見て「こういう考え方があるんだな」と自分の中で発見がありました。マーケティングって聞くとロジックを立てて数字とずっと格闘するというイメージだったんですけど、そうじゃなく「コンテンツ」を軸にした手法があることを知っておもしろそうだと思いましたね。そしてそれは出版事業をやっていたインフォバーンだからこそ実現できている。と知ってからますます会社に興味が出てきました。

インフォバーンにはコンテンツへの愛がある

ーーーすごい調べてくれてたんですね。コンテンツマーケティングをやっている他社などは見なかったのでしょうか?

他社も見ましたね。当時コンテンツマーケティングを謳う会社ってけっこうあったので。その中で僕がインフォバーンを選んだ理由はいくつかあるんですが、一番は社員のみなさんがコンテンツを本当に愛していると感じたからです。

ーーーコンテンツへの愛…!

面接や座談会などを通して社員の方々と話していく中で、人が作ったものが好きっていうコンテンツ愛が根底にある人が本当に多いんだと感じました。「インフォバーンで働く社員はコンテンツマーケティングを表面的に捉えてるんじゃない。自分の中に好きなコンテンツをしっかりもって、それを社会に還元していくっていう考え方をもっている集団なのかな」と。だからこそすごいキャラの濃い人たちがいる、みたいなのが分かってきて(笑)。オタクな人も多いですし。そこが他の会社とは少し違う部分かなと感じました。

ーーーたしかに何かしらのオタクが多い会社ですよね。

ただまあオタクも多いんですけど、入社して印象的だったのは、オタクの人も多いんだけどそれだけじゃなくて、ゴリゴリの体育会系の人もいたりとか、オシャレな人もいたりもして、様々なタイプの人たちが共存しているような会社なんだな、と思いました。人のオタク度に対して寛容というか、自分がオタクだからこそというか……。

ーーー本宮さんは何のオタクなんですか?

僕は漫画ですね。今一番のおすすめは『BADDUCKS』。武田登竜門って人が描いている漫画で、この人新人なんですけど、絵がバンド・デシネ(フランス・ベルギーなどを中心とした地域の漫画)とか、ビジュアルノベルみたいな感じの海外風の作風なんです。そこにさらに日本の漫画独特の感情の機微を入れてきてるような漫画で。硬派なんですけど、海外っぽさも入れてきつつ日本っぽさもあるっていう、高度な新しい表現を新人の人がやっていて。まだ1巻しか出てないので今から追いかけるのがオススメです。

▲本宮さんが保有する漫画のほんの一部

「仮説」と「検証」で感じた成長実感

ーーーうわ〜おもしろそう。このインタビューが終わったらすぐ買います。話は変わりますが入社して1年目、2年目にやってた仕事って思い出せますか?

1年目、2年目の時は、大型 Webサイトの運用案件をやっていて、そこでバナーを差し替えたりですとか、文字を修正したりですとか、本当に Webの基礎の基礎を学んだうえで、地道な作業をひたすらやっていました。個人的には大変な2年間でしたね。

ーーー学生さんからの質問で「入社前にWebの知識って必要なんですか?」「マーケティングについて学んでおいた方がいいんですか?」っていう質問があるんですけど、それに対してはどう思われますか?

あったらあったでいいことだと思うんですけど、そこを特に求めてないですね。入社後に勉強すれば問題ないです。僕も全くWebサイトの知識はもってなかったですし。同期もそうでした。繰り返しになりますが、入社してから身につけていけばいいだけだと思います。

ーーーこれは学生が勇気づけられる話ですね。1年目、2年目で地道な業務をこなして、今はどんな仕事をしていますか?

今はクライアントのマーケティングであったりブランディングの戦略立案から実行までを一貫して支援しています。例えば、一つのプロジェクトを立ち上げる時も、市場調査をして、顧客調査をして、調査に基づいてどう生活者とコミュニケーションしたらいいのかっていう戦略を立てます。そこから実際の生活者とのタッチポイント、Webサイトであったり記事であったりメルマガであったり、様々なチャネルを総合的に設計して実装します。それらを実行した結果どういう成果が得られたのか、という効果測定と分析、改善立案の運用を回すっていうところまで、トータルで案件の統括をしています。

ーーーすごい活躍……。その中でも「この仕事はやりがいを感じるな」と思う瞬間はどんな時でしょうか?

いま本当に生活者との接点も多様化している時代なので、インフォバーンはコンテンツが強い会社ではあるんですけど、コンテンツをどう発信するかが重要だと思っています。

ーーーはい。

元々インフォバーンが強みとしているオウンドメディアやWebサイトを起点に考えるのではなく、別の手段をつかった方がクライアントの課題に対して適切であればそちらを提案・実行するべきで。「このコンテンツは〇〇という手段で生活者に届けた方がいいんじゃないか」っていう仮説を立てて、実際にそれを実行して成果が見えたときには「成長したな」と感じますね。毎回うまくいくわけではないですが。

ーーー逆に入社してココが辛かったなっていうところあったりしますか?

う〜んそれはたくさんありますねえ(笑)。たくさんあるんですけど、特に入社してからっていうのもそうですし、今でも特にそうなんですけど、わりと足りないことしかないんですよ。プロジェクトを進めるうえでは基本問題がおきます。リソースが足りないとか、納品までの時間が足りないとか、スキルが足りないとか、お客さんを説得できないとか、パートナーと連携が取れないとか。本当にたくさんいろんなところでいろんな問題が起きます。

ーーートラブルが起きることは前提条件なんですね。

その中で旗振り役として、社内外問わずいろいろな人たちとのハブになって人を動かしていかなければいけない。その中で「私はこれをするんだ」っていうのを決める「決断」が求められるんですよね。それがすごく大変です。しかも若いうちから求められるので、そこがやっぱり大変だったなっていう風に思います。

ーーーそれをどう乗り越えてきたんですか?

乗り越えてないんじゃないんですかね。覚悟の問題だと思っています。いろいろと足りない中で、根本的には「竹槍で宇宙船を落としてやるぜ」みたいな覚悟でやってます。当然僕だけじゃなくて、チームメンバーも頑張っている中で「僕はこういうところでこの決断をしよう」っていうのだけ決めます。本当に大変な時はみんなに「もうやだ、大変だ、疲れた」みたいなことを言うので、みんなに「よしよし」って言ってもらいながら何とか乗り越えてるみたいな感じでしょうか。

「暗いと不平を言いながら進んで明かりをつけましょう」

ーーー本宮さんの自分が辛い時に辛いって言えるってところ、すごく大事な能力だと思います。言えなかったらどんどん孤独になっていくので。そういう風に助けを求められるコツってあるんですか?

言い方が大事だと思いますね。例えば直属の後輩に「疲れた。もうやりたくない~」と言うと「この人に相談しちゃダメなんじゃないか」って思われるじゃないですか。そういう風にはならないように、愚痴をこぼす相手によって愚痴のこぼし方を変えることが大切なのではないかと。そういう風にやっていくと最終的にみんな疲れたって言いやすくなるし自分のケアにもつながるし、チームにとっていい結果になるかなって思っています。

ーーー愚痴のTPO……。

あとは本当にただのキャラですかね。僕は格好つけるのが苦手なタイプなので。19歳の時とか、格好つけようとしていた時代もあったんですけど。「俺は人に貸しを作るが借りを作らない」と思って生きてました。本当にしょぼいんですけど「人からシャーペンを借りない」と思ってましたね。

ーーーシャーペンは本当にしょぼいですね。

どうやって格好つけたらいいか分からなかったんです(笑)。それをやってた結果、ただの喋らないコミュ障になりました。これはよろしくないと思い、悩みを人に言うようにしたら次第に人を頼れるようになりました。自分が何とかするっていう覚悟を持ったうえで、時には悩みを吐き出しながら前に進むというか。

ーーー素晴らしいですね。

どこの言葉だか忘れたんですけど「暗いと不平を言うよりも進んで明かりを付けましょう」っていう言葉が好きなんです。僕の場合は「暗いと不平を言いながら進んで明かりをつけましょう」くらいのテンションがちょうどいいのかな、と。

ーーーキャラを生かした愚痴こぼしは大事かもしれませんね。ちなみにインフォバーンは「シャーペン貸して」って言ったら貸してくれる人いますでしょうか?

いますいます。絶対貸してくれますね。めちゃくちゃ優しいと思いますよ。「疲れた~」って言ったらみんな「大丈夫~?」って感じなので。すごい優しい人が多いと思いますね。優しいオタクが多い。

ーーー「こういう学生はインフォバーン向いてるよ」があれば教えてください。

マーケティングとか Webの話とか、知識的なところはどうでもいいと僕は思っていて、どっちかって言うと 「自分はこれが好きだ」っていうものが一つある人は向いていると思います。それと、モノを作ることが好きな人も向いていると思います。

ーーーなるほど。

インフォバーンはコンテンツを作るんですけど、ただ作るのではなく「なぜ作るのか」という全体戦略も考えながらやっています。そうしないと価値あるコンテンツが生まれないので。戦略をたて、最終的にモノを作る。という流れで仕事をしているのですが、やはりモノを作ることへの興味というか、アウトプットするのが好きだなっていうのを持っている人のほうが、仕事を楽しめる気がします。

ーーー無茶振りなんですけど、インフォバーンにキャッチコピーをつけるとすると?

ん~なんでしょう……。さっきの話につながるんですけど、「竹槍で宇宙船を落とす人たちの集まり」ってことでしょうか。足りてるものの方が少ないんですけど「足りないものはあるけど何とかするぞ!」っていう人が多いと思うので。

ーーーありがとうございました! 最後にこれを読んでいる学生にメッセージがあれば!

インフォバーンは本当に個性豊かな人が多く、多様性があるっていうのがすごいいいところだと思っています。物づくりが好きな人だけ来てください、オタクきてくださいっていうわけではありません。インフォバーンがやっている事業とかこれからの方向性がおもしろいなってちょっとでも思ってくれたら、自分が今までどういうことやってきたのかとかあんまり気にせずに門戸を叩いてくれると嬉しいです!


▼その他、インフォバーンのコアな情報(!?)はポッドキャストにて配信中。本宮さんゲスト回も更新されましたので、ぜひチェックしてみてください! #7〜#9が本宮さん出演回です。VTuberなどについて熱く語ってます。

https://anchor.fm/radiocc/episodes/7-e1hpibd

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