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戦略や企画を考えて考えて、最終的にコンテンツに落とし込む。それが「コンテンツストラテジスト」の仕事

※この記事は2019年に公開されたものです

現在、インフォバーンで人材を募集している職種の一つである「コンテンツストラテジスト」。

実は、社内で使用されるようになったのもここ最近で、世間的には「ん?どんな仕事?」と思われる方も多いのではないでしょうか?

そこで今回は、インフォバーンのソリューション部門でコンテンツストラテジストとして活躍する能瀬亮介さんのインタビューを通して、インフォバーンでのコンテンツストラテジストの仕事内容や求められる資質や人物像についてご紹介できればと思います。

シンプルに「できること」が増えた

ーーーインフォバーンに入るまでは何をしてましたか?

大学卒業後に最初に入った会社は編集プロダクションでした。そこで、情報誌の編集やメーカーのWebサイト運営などに携わってました。

その後、フリーランスの期間を経て、映像カルチャーのWebマガジンの編集部に入りました。小さな会社だったので、ネタ探し、編集、ライティングまでを全て一人でこなしていました。

ーーーインフォバーンに入ったきっかけは?

20代の終わりに差し掛かったころ、このまま編集者兼ライターとしてキャリアを積んでいくことに限界を感じて、転職活動を始めました。

そんな時に、たまたまApple社のサイトの求人ページを眺めていたら、マーケティング部門で編集経験者を募集していたんです。これは自分にとってエポックメイキングなことでした。「マーケティングの分野で編集者としてのスキルや経験が活かせるのか!」と、自分のキャリアに時価総額世界一(当時)の企業からお墨付きをもらったような気分でした(笑)

それからすぐに就職媒体を通して、「創業メンバーが編集出身で、出版業を経て、コンテンツマーケティングをやっている会社」と出会いました。これは自分の文脈としっくり合うのではと思って、すぐに応募しました。それがインフォバーンでした。

ーーーインフォバーンに入社してどうでした?

入社した直後は、「カスタマージャーニー」だ「ファネル」だ「パーセプションチェンジ」だといったマーケティングのカタカナ用語がとにかく新鮮で、それらの知らない言葉を覚えて使う度に、頭の中でドラクエでレベルが上がったときの「タララララッタッタァ~♪」が流れて、成長実感が凄まじかったです(笑)。これは冗談みたいな本当の話です。

中長期的な話をすると、この(2019年)5月で入社5年目に入りましたが、シンプルに「できること」が増えました。マーケティングの知識、戦略的な思考、チームでの仕事、などなど……。そのように身に着けたスキルと、編集者として培ってきたスキルとを、様々な領域で応用し実践していくことにより、成長してきたと思います。そして、その実践の場には、常にクライアントの存在があります。クライアントの抱えている課題を解決したり、時には先回りして課題を発見して提案したり、一緒に考えたり……。インフォバーンの仕事には、クライアントがいること=常に条件や制約があることの面白さと難しさが常にあります。自分はそういう状況に向いているというか、きっと、好きなんだと思います。

インフォバーンは、編集者出身の自分のような人材が、編集経験を起点にしてできることをどんどん拡張していける会社だと思います。出版社からスタートしているからこそ、コンテンツ・ファーストを大切にできてるんじゃないかと。ぼくのようなキャリアの人間には、おあつらえ向きな会社です。

求めているのは次のステージを志向する人

ーーー「コンテンツストラテジスト」とは?

社内で「コンテンツストラテジスト」という言葉が使われ始めたのはここ最近です。それまでは「コンテンツプランナー」という言葉を使っていて、自分の肩書もそうでした。コンテンツストラテジストの役割は「コンテンツを軸とした戦略的なコミュニケーションプランニングとその実行を取り仕切ること」と社内では定義していますが、まだまだ世の中での認知度は低いです。

現在の募集に際しても、コンテンツプランナーで募集した方が良いのでは? という意見も出ました。ただ、インフォバーンが今求めている人材は、コンテンツディレクターやコンテンツプランナーから次のステージを志向する人だと考え、敢えて「コンテンツストラテジスト」での募集を進めています。

ーーー「コンテンツストラテジスト」として仕事するうえで意識していることは?

コンテンツストラテジストとしての在り方は、今でも日々模索中ですが、「ストラテジスト」の名の通り、常に戦略を意識して物事を進めることだと思っています。「戦略を意識していない」状態だと、どうしても目の前の作業のことだけを考えて、それをやる意味も考えずにただただ仕事に追われてしまいがちです。もっと視座を高く視野を広くして、その目の前の作業の向こうに広がっている戦略を意識しながら、「本当に必要なことは何か?」を考えることが大切です。それを見極めたうえで、やるべきことを一手一手落とし込んでいく。戦略を立て、施策に落とし、それをコンテンツとしてきちんと具現化する。そのプロセスを考え、やり遂げることがコンテンツストラテジストの責務かと思ってます。

向いているのは「仕事を面白がれる人、楽しめる人」

ーーーインフォバーンのコンテンツストラテジストに向いている人は?

これはコンテンツストラテジストに限らないかもしれませんが、「仕事を面白がれる人、楽しめる人」ですかね。「楽しい仕事がやりたい」とか「面白い仕事をしたい」っていうのは、ぼくもそうで誰しもがそうですし、どこか受け身に感じてしまいます。そうではなくて、もっと主体的に能動的に、どんな仕事でも、視点を変えたり、あるいは感性を研ぎ澄ませることによって面白いものにできると信じています。言い換えると、それは、仕事に前向きに誠実に取り組むということかもしれません。

クライアントの課題解決においては、期限や予算、担当者のパーソナリティ、企業文化など、常に異なる制約がたくさんある状態です。でも、そんな状態に前向きに誠実に取り組んだ結果、何の制約もない中では生まれ得なかった、新しいアイデアが生まれたり、新しい引き出しが開くような経験を、インフォバーンで何度もしてきました。

「自由にやっていいよ」って言われても何も生まれない。でも、クライアントから「とにかく困ってるんです。いろいろ大変なんです。助けてください!」って言われると、「何に困ってるんですか?」から始まって、仕事が始まっていく。ぼくは自由に何でもやるんじゃなくて、そうやって向き合うのが好きなんです。

ーーーコンテンツストラテジストとして活躍するのはどんな経歴や指向性の人だと思いますか?

経歴や指向性の面でお話しすると、今浮かぶのは2つのタイプがあります。

1つ目は、自分のように編集経験がある人で、その経験を起点にしながら、斜め上にキャリアを変えていきたい人。編集者としてのスキルや経験を起点に、真上に突き詰めていくよりは、領域を広げていきたい人ですね。もう少し戦略的な分野や上流工程に関わっていくことを希望する人には、得ることが多い環境だと思います。実際こういうケースで入社してくる人は多くて、入社後活躍する傾向にあります。

2つ目は、今までのインフォバーンにはあまりいないタイプですが、広告代理店などでデジタル領域のクリエイティブディレクターをやってきた人。具体的過ぎるかもしれませんが(笑)。実は、そういったクリエイティブディレクション経験を持った人材がインフォバーンにはほとんどいません。ご自身のキャリアにマーケティング的な戦略構築や編集視点の企画立案の要素を加えていきたい人などですね。インフォバーンに来ると、今いるメンバーと互いに刺激し合いながら成長し、コンテンツストラテジストとして活躍していけると思います。

小国なんだけど大国と対等に戦っていける

ーーーインフォバーングループの良いところは?

あんまり良い表現かどうか分からないので怒られるかもしれませんが(笑)、「小国なんだけど、自国の兵隊で大国と対等に戦っていける」ところです。

社内にはいろんな分野から来た人がいますが、傾向として周囲とコミュニケーションをとるのが好きで、相手の良さを引き出せる人が多い気がします。雑談してても楽しいし、ちゃんと相談できる相手もたくさんいます。

そんなメンバーが、1つのグループの中で、自社メディアの運用、編集、Web制作、代理店業、広告運用、コンサルティング、ソーシャルデザインなど様々な業務に携わり、刺激し合い、補い合って、とても幅広い事業を展開しています。まだまだ足りない部分もたくさんありますが、そこをどう解決していくかも含めて、とっても面白い会社だと思います。

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