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20代の挑戦を応援する

ブラッシュアップ・ジャパン株式会社を設立したのは2001年の9月。大学生の就職戦線が「超氷河期」と言われていた当時、就職先を決められないまま大学を卒業せざるを得ない若者が社会に溢れかえっていました。一旦「新卒」という肩書きを無くした彼らが正社員就職することは容易なことではなかったのです。「既卒=内定をもらえなかった人」というレッテルを貼られ応募すら受け付けてもらない現状をなんとかしたい。それがブラッシュアップ・ジャパン設立のきっかけとなりました。

実は私自身、高校を卒業後は大学に進学もせず、かと言って就職するわけでもなく、2年ほど社会を彷徨っていた時期があります(私の場合は自業自得ですが、、)。目に見えない決められたレールに乗っけられ「就職させられること」に抵抗を感じ、かと言って、特に学びたいことがあるわけでもない中、親に高い授業料を払って貰い大学で4年間を過ごす気にもなれず、フリーターという浮き草のようなフワフワとした存在として、自分の将来に漠然とした不安を感じながら社会を彷徨っていたわけです。

その時はうまく言葉には出来ませんでしたが、今になって思うのは、日本という国の就職の仕組みはなんて窮屈なんだということ。結婚にも人それぞれ適齢期があるように、就職にだって人それぞれ明確な目的を見つけ「働きたい」という意欲が湧いてくる時期に違いがあって当然。にもかかわらず、学校卒業と同時の4月から社会人になることを強要される仕組には息苦しささえ感じてしまいます。そして、そのレールから外れた途端「新卒カード」を失うことになり、応募できる企業の選択肢が極端に狭まってしまう。日本のこの仕組みなんか変じゃないか??

私の場合は、たまたまリクルートという会社に出会い社会人としてスタートする機会を得ることができました。当時、急成長中であったリクルート社は、新卒採用だけではなく、ヘッドハンティングから中途採用やアルバイト採用など、過去の経歴にこだわらず多彩な人材をかき集めていました。入社して周りを見渡すと、超一流大学出身の人もいれば、私のような高卒フリーターや、海外留学帰りの帰国子女、劇団で役者をしていた人、一度起業をして失敗した人など、個性豊かな面々が実力勝負で凌ぎを削っていました。そうそうこうでなくっちゃと溜飲の下がる思い。

そんな原体験があったからこそ、2001年に「既卒者の正社員就職支援」という会社を設立するに至ったのだと思います。いまでこそ同じようなサービスを手がける会社はいくつかありますが、当時そんなことに取り組んでいるのはハローワークだけ。友人からは「そんな長続きしないようなビジネスはやめたほうがいい」と口を揃えて言われる始末。しかし、友人たちの心配をよそに、ブラッシュアップ・ジャパンは設立20年を経過したいまも存在し続けています。「新卒じゃないとダメ」という根拠のない都市伝説を見事打ち破った、と少し誇らしい気がします。

会社設立から20年以上が経過したいま、ブラッシュアップ・ジャパンという会社は何に取り組んでいるのかということを改めて考えてみると、新卒がどう既卒がどうこうというよりもう少し大きな視点で考えてみると、「窮屈な枠組みから飛び出して挑戦する若者を応援したい」ということなのではないかと感じています。ブラッシュアップ・ジャパンという社名には「次代を担う若者が光り輝くことで、輝かしい日本の未来に貢献する」という思いが込められていて、そんな気持ちで20年間取り組んできました。

さて、これから世の中はどうなっていくのでしょう?

働き方の多様性やDXの推進など、世の中は地球規模で大胆に目まぐるしく変わっていくに違いありません。しかし、いつの時代においても、既存の枠組みを超えて挑戦しようという若者がいる限りブラッシュアップ・ジャパンの活躍の場がなくなることはないはずです。そして、この会社の設立時の思いが10年後も50年後も100年後も受け継がれていき、いつまでも「挑戦する若者」が集い「挑戦する若者を応援する」ブラッシュアップ・ジャパンであり続けたいと願うのです。

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