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コロナ禍が追い風となったコワーキングサービスの営業とは。生まれた国や働く場所にとらわれない世界を目指し、営業からマネジメントまで幅広い業務に携わる

齋藤 信紘(さいとう のぶひろ)
新卒入社した光回線を取り扱うベンチャー企業で営業を担当。独立し起業するも上手くいかず、不動産会社に転職して営業と契約まわりの業務を担う。現在「いいオフィス」では営業マネージャーとして店舗開拓に携わりながら、目標の管理、新規メンバーの採用・研修を行う。2021年3月末に痛風になったことを機に、本気のダイエットを決意。

営業マネージャーとして新規店舗の開拓から新メンバーの教育まで、「いいオフィス」全体のサポート役を務める

ー「いいオフィス」でのお仕事内容を教えてください。

担当している業務は大きく分けて2つあり、営業とマネジメントです。

営業として新規店舗開拓から利用ユーザの獲得、店舗をオープンする際の研修など、店舗をオープンするにあたり必要な業務を一通り担当しています。

マネージャーとしては、「いいオフィス」に新しく参画したメンバー研修を含む教育面のサポートなどです。他にも「いいオフィス」全体の数値目標の設定・管理をしています。

コワーキングスペースの歴史は日本でも10年以上ありますが、まだ世の中的には認知が浅い状況です。新しく入ってきたメンバーに対して最初の1ヶ月はマンツーマンでコワーキング事業の基本から営業の指導を行います。その後は原則リモートワークになるため、各々で契約を獲得する体制になり、その進捗や数値管理が私の業務です。

私自身「いいオフィス」加入当初、龍﨑代表にかかりきりで指導を受け、ほとんどの商談に同席をしてもらっていました。
これらの経験から相手が理解できるまで丁寧に教えることは今も意識しています。

「自由に働ける文化をつくりたい」という龍﨑代表の想いに共感し、「いいオフィス」に参画することを決意

ー齋藤さんが「いいオフィス」にジョインしたきっかけを教えてください。

今から3年ほど前、勤めていた不動産会社で業態変更がありました。その会社の会長職に就任した龍﨑代表から声がけいただいたのがきっかけです。

業態変更に伴い、辞職することを決意して龍﨑代表と面談をしたのですが、その際に「いいオフィス」の話を伺い、コワーキングスペースという事業と自由な働き方に魅力を感じました。

そのとき既に龍﨑代表が「東京オリンピック開催に伴い、テレワークが広まるのでは」と予測していたことも含め、今まで聞いたことのないワードが話の中にたくさん出てきたことが新鮮で、ワクワクしたこと覚えています。

ー齋藤さんから見た龍﨑代表はどんな方ですか。

とても男らしい方です。

私が「いいオフィス」にジョインしたばかりの頃は、今以上に身体がバキバキで、見た目もさることながら、言葉の選び方も非常に男らしく、まるで人生を2〜3周しているかのような印象を受けました。

ただ実際は男らしさや強さだけではなくとても人間味のある方で、いい意味で可愛らしさが残っている人だなと感じています。

余談ですが、お酒に関しても自分自身も強い方だと自負していたのですが、龍﨑代表には敵いませんでした。

新しい業界の新鮮さを楽しみつつも、営業に苦戦した立ち上げ当初の「いいオフィス」

ー齋藤さんだからこそ知りうる「いいオフィス」立ち上げ当初の雰囲気や様子を教えてください。

加入当初、前職の不動産会社と「いいオフィス」を両立していたため、不動産会社の業務を行いながら、龍﨑代表からの依頼がある時だけ「いいオフィス」の業務をこなしていました。

営業だけでなく、「いいオフィス」五反田店がオープンする際は龍﨑代表や自分を含めた4人で、備品を揃えるところから床を剥がす作業なんかも行ったことがあります。

新しいことに挑戦するのが好きなため、何もないところから自分たちで作り上げていく作業はとてもやりがいがあり楽しかったです。

ー「いいオフィス」の業務を行う中で大変だったことは何かありますか。

「いいオフィス」に参画したばかりの3年前、今ほどコワーキングスペースが認知されておらず、営業担当の身としてはなかなか契約を取れないことが辛かったです。

「いいオフィス」が提唱する場所にとらわれない働き方という世界観に興味をもたれる方はいましたが、なかなか契約まで結びつかず苦労をしました。

しかし、コロナ禍によるリモートワーク推奨が追い風となり、アウトバウンドの営業だけではなく、インバウンドでお問い合わせをいただくことが増え、コワーキングの需要が上がってきたことを実感しました。今はこれまでやってきたことが間違いじゃなかったと思えています。

ーまだコワーキングが広まっていなかった頃の営業は、どのようにアプローチしていましたか。

東京オリンピックが開催される頃には、オリンピックに影響を受けてテレワークが推進されていくという話をよくしていました。

テレワークが広まることでオフィス内の固定席が必要なくなり、オフィスの価値が下がるという予測です。

必要な人の分だけ固定席を残し他をフリー席にしてコワーキングスペース化することで、外部の人も使えるようになります。その利用料で家賃を補填でき、加えてイベントやセミナーを開催すれば収益が大きくなります。

元々はコワーキングスペースで儲けるというビジネスモデルではなく、固定費としての家賃を下げましょうという売り出し方をしていました。

コワーキングスペースで収益をあげる難しさは運営の経験を通して承知しており、さらに地方の店舗となるとより厳しくなるため、空きスペースを有効活用することが「いいオフィス」のセールスポイントでした。

ー実際に何か反応はありましたか。

コワーキングスペースを始められたい方だけでなく、オフィスの使い方に困っている方々からのお問い合わせをいただくようになりました。

具体的にはすでにフレキシブルな働き方をされている企業様に導入していただいたり、オフィス移転の際にフリースペースを「いいオフィス」の店舗にしていただいたり、店舗の空きスペースをコワーキングとして運用されるなど形はさまざまでした。

支えてくれる仲間がいる心強さはありながら、フリーランスの集まりならではの課題も

ー「いいオフィス」に参画されてから3年以上が経った齋藤さんから見て、今の「いいオフィス」のいいところと改善した方がよいところはどこだと思いますか。

いいところはフリーランスの集合体であるにも関わらず、辛いときに支えてくれる仲間がいることです。

特に自分とって「いいオフィス」統括の高橋さんと前職の先輩で現在もメンバーとして一緒に働いている酒井さんの存在が大きく、たくさん話を聞いてもらい、厳しい状況下に置かれたときとても支えになりました。

改善した方がいい点は、メンバー全員が自由に個々で動く場面が多く、仕事が分業化されているところです。担当部署間でお互いの業務への理解度が足りていないと感じることがあります。

たとえば営業担当は店舗オーナーと直接やりとりすることもあり、店舗や運営メンバーと連携を取ることが多いのですが、一方で裏側のシステムやPRに関してはまだ理解しきれていないことが多いです。

現在は全体の定例を設けたり、営業メンバーがシステム開発の定例やテストに参加したりするなどして、双方でコミュニケーションを取れるように勤めています。

「いいオフィス」はチームで働くことを大切にしているため、分業しながらも互いの業務に関心を持ち、どんどん関わっていけるのが理想です。今はコロナ禍で実際に顔を合わせるのは難しいですが、チーム同士で連携を取れるようにしていくことは今後の課題だと感じています。

個人的に心がけているのは、メンバーに直接声をかけて業務内容を聞いたり、どうしたらその人を巻き込めるかを考えたりすることです。マネージャーとしていろいろな部署のメンバーと関わることが多いため、アプローチしやすい立場でもあるかもしれません。

ー齋藤さんから見た高橋さんと酒井さんはどんな方ですか。

高橋さんは「いいオフィス」のバランサーを担っている人だと思います。
人との関係を築く力に長けており、いい意味で人たらしなところがあり、みんなが懐く兄貴分的な存在なので、高橋さんがいなかったら今頃「いいオフィス」にいないメンバーもいるのではないでしょうか。

人の変化にいち早く気づき、いろいろな人の気持ちを集約して、「いいオフィス」を支え続けてきてくれた方。

あとは肌の黒さが印象的です。コロナ禍で海外にも行けない状況で、どのようにその黒さを保っているのかが気になります。

酒井さんは前職からの同僚で、かれこれ12年来の付き合いになります。新卒で勤めていた会社の同期で、実は出会った当初はお互いのことがあまり好きではありませんでした。

ですが、長い付き合いの中で一番辛いときに側にいた存在で、一緒に共同生活をしていた時期もあります。オンとオフの切り替えをはっきりしようと本人も言っていましたが、本当に仕事とプライベートの差が激しい人。昔からとても仕事ができる人なので、仕事モードの時は完璧にこなしますが、その分プライベートとのギャップがとても激しいです(詳しくは触れないようにしておきます笑)。

▼酒井さんのインタビュー記事はこちら
自由な働き方を体現しながら時代に淘汰されない人材になりたい。コワーキング事業の営業として法人が抱えるオフィス課題を解決する
https://www.wantedly.com/companies/iioffice/post_articles/329957

新型コロナの影響で大幅に需要が上がったコワーキング事業

ー現在は月に数十店舗単位で「いいオフィス」の拠点が増えていますが、それもコロナ禍の影響が大きいですか。

2020年3月〜2021年3月までの1年間で、約200店舗が「いいオフィス」に新規加盟し、全国に店舗数が急激増えました。これは新型コロナの影響が非常に大きいと思います。

きっかけとして一番多いのは今の本事業が不安で、新しい事業を検討されているケース。
特にコロナ禍で飲食業や観光業は大打撃を受けているため、本業以外にも何か柱を作りたいと考える経営者の方が増えました。

なかでも世の中的に需要のある、コワーキングスペースやシェアオフィスの運用をやりたいという方からのご相談をよく受けます。

ただ、いざ始めようにもこれまで全くコワーキング事業に携わっていなかったオーナーさんも多いので、そこを我々「いいオフィス」がサポートをすることで、店舗開拓をしています。

ー新規事業としてコワーキングを始められる方々が他のサービスではなく、「いいオフィス」を選ばれる理由は何だと思いますか。

通常、イチからコワーキングを立ち上げようとすると、当然ながら自社の店舗とリソースを使ったサービスしか提供できません。

一方で、「いいオフィス」に加盟すると自店舗以外に約500店舗以上(2021年8月現在)がリソースとして使えるようになり、それがサービスそのものの大きな魅力の一つになります。

さらにシステムなども既存の「いいオフィス」アプリをタブレット1つで導入できるため、圧倒的に店舗にとっても利用者にとってもユーザビリティが高い点が「いいオフィス」を選ばれる理由ではないでしょうか。

新規事業はハードルが高く、ノウハウ不足によりつまずくことが多いです。

少し大袈裟かもしれませんが、「いいオフィス」は全国数百店舗ぶんの成功と失敗の事例を知っています。

コワーキングスペース運営を始める際に、過去の事例やナレッジを得られるということも強みです。

また、店舗数の多さやシステム面だけではなく、「どこでもいい世界」「世界同一職種同一賃金」といった、「いいオフィス」が掲げる理念に共感して加盟してくださるオーナー様も多いです。

世界中どこに生まれても自分らしく生きていける道筋をつくりたい

ー「いいオフィス」は「どこでもいい世界」という理念のもと突き進んでいますが、齋藤さんなりにこの理念をどう捉えられていて、どのようなことがご自身のミッションだと感じていますか。

「いいオフィス」が掲げるビジョンの中でも「場所による不公平をなくす」という部分にすごく共感しており、世界中どこに生まれても自分らしく生きていける道筋を作ることが、「いいオフィス」の叶えたい未来に繋がるのではないかと考えています。

この考えに至るきっかけになった出来事がありまして、「いいオフィス」の視察を機に初めてフィリピンのマニラへ訪れたときのことです。

小さな子供が裸で路上に寝転がる姿や、必死に物乞いしている姿を見て、カルチャーショックを受けたことを今でも覚えています。

日本で生まれ育った自分にはこれまで経験も想像もしたことがない世界でした。

現地に行く以前に龍﨑代表からの話では聞いていましたが、実際に自分の目で見るのとでは感覚が大きくことなりました。そして龍﨑代表が話す「生まれた場所による不公平をなくす」という想いへの共感がさらに深まりました。

自分が生まれた環境によっては、今ほど仕事を頑張れていたかと聞かれたらおそらく無理だと思います。生まれた時点である程度の人生設計が決まっているのが現状です。もちろん自力で成し遂げられる方もいますが、ごくわずかです。

「いいオフィス」の理念である「どこでもいい世界」を目指すことが、努力した人が報われる世の中になる一歩だと信じています。

ーそれは国内においても同じことがいえますか。

私の実家は神奈川県なのですが、今は仕事の関係で東京に住んでいます。

「いいオフィス」はリモートワークが基本ではありますが、やはり便宜上は東京都内の方が働きやすく、まだ仕事により場所が制限されているなと感じます。

自由な働き方を自ら体現するためにも、まだ行ったことのないさまざまな都道府県に足を運んで仕事をしたいと思っています。

新型コロナが落ち着いたら、仕事をしながら自分が担当した全国各地の店舗を巡りたいですね。

男手1つで育ててくれた父親に恩返しを

ー「いいオフィス」の一員として叶えたい未来についてお伺いしましたが、齋藤さんご自身が叶えたい夢や実現したいことは何かありますか。

個人的なところでいうと父に親孝行がしたいです。

両親が離婚して父子家庭で育ちましたが、兄弟3人とも大学まで行かせてもらいました。
父は今年43年間勤めた会社を定年退職するのですが、長い間ひとつのことに打ち込んできたことを尊敬しています。

まだ親孝行のために何をすべきか決められていないのですが、なんらかの形で親孝行していきたいです。

スキル面よりも「またこの人と働きたい」と思われる人が「いいオフィス」に向いている

ー今後「いいオフィス」に新メンバーが増えていくと思いますが、齋藤さんが一緒に働いてみたい方はどのような方でしょうか。

スキル面ももちろん大事ですが、それ以上に「またこの人と一緒に働きたい」と思われる人間性の良さを重視したいです。

フリーランスだから、業務委託だから嫌だったらすぐにやめられるとか、数ヶ月の付き合いだからと業務的になってしまいお互いが気持ちよく働けなくなってしまうのは嫌ですね。

スキル面は入ってからでもサポートしていけますが、人間性は変えられません。

ー最後に今後「いいオフィス」に入ってくるメンバーへメッセージをお願いします!

コロナ禍により、今の職場での働き方や、今後の人生について悩んでいる方からの応募を多くいただきます。

どんな方でも受け止めてくれる人が「いいオフィス」には必ずいます!迷っている方はぜひ飛び込んできてください。

撮影場所

いいオフィス南越谷
〒343-0845 埼玉県越谷市南越谷1-15-1 南越谷ラクーン4F
JR武蔵野線「南越谷駅」/ 東武スカイツリーライン「新越谷駅」徒歩3分
[Googleマップで開く]
店舗ページ:https://e-office.space/minamikoshigaya/

▼グラフィックエリア

▼キッチンエリア

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