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学生時代からコワーキングの店長職や立ち上げを経験。店舗運営にとどまらず幅広い業務で「いいオフィス」を支える

船底 春希(ふなそこ はるき)
学生時代にアルバイトとしてコワーキング事業に携わり始め、学業の傍で店長に。卒業後は業界団体職員も兼任した後、不動産管理会社に転職し新規店舗の立ち上げを経験。現在「いいオフィス」ではスーパーバイザーとして店舗全体のサポートや、サービスの改善、他社との提携など、幅広い業務を担う。プライベートではバンドのボーカルを務めるなど、音楽活動に力を入れている。

店舗運営のスーパーバイザーとして店舗全体のサポート役に

ー学生時代からコワーキング事業に携わっている船底さんですが、「いいオフィス」ではどのようなお仕事をされているのでしょうか。

メインの業務は店舗運営とそのスーパーバイザーですが、職種にとらわれず幅広い業務を行っています。

具体的には今後オープン予定の新規店舗の準備や、若手の運営スタッフのサポートをしています。ほかにもFC店舗へ足を運びながら運営面での相談を受け対応したり、他社との提携プロジェクトを進行したり、サービスの改善に広く関わったりと、社内における「なんでも屋」に近い存在かもしれません。

「いいオフィス」加入当初は私のようなポジションのメンバーがいなかったので、周りも何を教えてどの仕事を振ればいいのか分からず困惑しているような状況で、自分で仕事を見つけなければいけませんでした。まずはできることから始めようと首都圏にあるほとんどの店舗に実際に足を運んであいさつ回りをしたり、資料をひたすら読み込んだりと、「いいオフィス」を理解するために自分から積極的に動くよう心がけているうちに龍﨑代表から案件を振ってもらえるようになり、自然とさまざまな業務に携わるようになりました。

ー店舗に進んで足を運ぶ中での学びや、現在の業務に活きていることはありますか。

学生時代から数年にわたり一つの店舗の運営に携わっていたので、自分の中でのコワーキングスペースの運営方法や課題が固まってしまっていました。

しかし、さまざまな加盟店様をまわって、さらに実際に利用してみることで、立地や規模、運営母体などにより、同じコワーキングスペースでも特徴や抱えている課題がまったく異なることを肌で感じました。

また、店舗から運営について相談を受けたときに「この部分があの店舗と共通しているから、あの店舗のこういうところを取り入れたら改善できそう」というように、多くのリアルタイムの情報から考えることができるようになりました。さまざまなコワーキングスペースを体感することで、多角的な視点を持って業務に携われるようになったと感じています。

「コワーキング」という新しい業界だからこその面白さ

ーここまでブレずにコワーキング業界の仕事を続けてきた理由や、船底さんの思うコワーキング業界の魅力があれば教えてください。

コワーキングのようなまだ生まれて間もない業界は、組織体制や業態が良い意味でも悪い意味でも整ってないことが多く、すでに決まった方法や業務を行うのではなく、自ら課題や仕事を見つけて取り組む必要があります。その特性から大企業や老舗事業ではなかなかない貴重な経験を積めるところが魅力だと感じています。

前職で業界団体の運営に携わっていたときは、大手企業や地方自治体など様々な方と関わる機会があり、時には、親ほど歳の離れた方を相手に、店舗立ち上げの相談役になったり業界のトレンドや情勢をお話することもありました。このように年齢や企業規模に関係なく若手と呼ばれる世代のうちから活躍できるのは、歴史の浅い業界だからこそだと思います。特に私のキャリアはすごく特殊で、ここまでコワーキング業界の経験に恵まれた同世代は日本中探しても他にいないと思うので、それを大切にして突き詰めていきたいという思いもあります。

ー他コワーキング企業ではなく「いいオフィス」への加入を決めたきっかけは何かありますか。

学生時代から働いていた会社はとても恵まれた環境でしたが、バンド活動を始めてからはバランスの取り方が難しいと感じるようになり、バンドにも打ち込める働き方を模索して1回目の転職を決意しました。

そして新規でコワーキングを立ち上げる不動産管理会社に転職して理想通りの生活を始めましたが、間も無くして、今度はコロナ禍によって自分の働き方や生き方をまた見つめ直すようになりました。そんなとき、店舗に「いいオフィス」の小俣さんが営業に来たんです。「いいオフィス」の一部の店舗のことは知っていましたが、理念や今後目指している世界などをそのときに初めて知り、「いいオフィス」について興味を持つようになりました。

調べていく中で辿り着いた龍﨑代表のnoteの記事を読んだところ、今までの経験で感じてきたこととリンクする部分が多かったんです。例えば、前職では地方視察に行く機会が多く、素敵なコワーキングや熱い想いを持った人とたくさん出会って魅力を感じる一方で、駅前のシャッター街や一等地なのに何十年も空室のままのビルなど人口流出により閑散とした景色を目にして、いち個人やいち法人の点になった動きでできることには限界があるのではと感じていました。

「本当は地元に帰りたいけど東京のような仕事がないから」という話も周りから聞くようになり、こういった地方都市の課題や個人の課題を解決するには、世の中全体の意識改革のようなものが必要だと思っています。それは本当に難しいことでしょうが、龍﨑代表のnoteには「日本中どこにいてもコンビニのように使えるコワーキングスペースのネットワークを作る」「世界の働き方をアップデートする」といった熱い想いがあり、まさにマッチしていると感じました。こんなことを真剣に目指している会社は他にはなく、純粋に面白いなと思いますし、自分が今までコワーキング業界に従事する中で感じてきた課題を解決できるとしたら「いいオフィス」なのかもしれないと思いました。

また、ずっと関わってきた業界がコロナ禍によって予期せぬ変革期を迎えているタイミングなので、せっかくなら一番面白いことにチャレンジしている会社に身を置いて、経験を活かしながら自分自身ももっと成長したいと思い参画を決めました。

フリーランスの集まりならではの責任感の強さと自立性が魅力

ー実際に「いいオフィス」に加入してみて感じた魅力は何かありますか。また、もう少し改善した方がよいところもあれば教えてください。

「いいオフィス」の良いところは全員がフリーランスということもあり、一人ひとりの仕事に対する責任感が強いところです。大きい組織の一員であれば油断しかねない部分も、緊張感を持って高いパフォーマンスを発揮し続けているのは、この業務形態ならではだと思います。

それは仕事以外でも通じる部分があり、「いいオフィス」のメンバーはプライベートでもアクティブな方が多いのですが、だからと言ってそういった輪に入ることを強制する雰囲気はありません。私は仕事以外の時間は映画を観たり音楽を聴いたりどちらかと言えば一人で過ごす時間が好きな方なので、そういう自分のスタイルも大事にしながら付き合える環境はありがたいです。仕事でもプライベートでも、お互いの個性を尊重し、それぞれが自分の意志で動いている雰囲気は「いいオフィス」の良いところだと思います。

その分、今はまだ個々の働きが点になってしまっていて、情報共有や連携が上手く取れていない部分があるところが課題だと感じています。今後組織が大きくなっていくうえで改善しなければいけないと思っています。

また、龍崎代表は一人ひとりの長所や短所、バックグラウンドなどをすごくよく見てくれている人なので、一緒に過ごす時間が特別多いというわけではないのに、改善した方がいいところを鋭く見抜かれたり、逆に良い仕事ははっきりと評価してくれたり、驚くことがよくあります。そんな代表自らが、プロジェクトごとに個性の掛け算で最大のパフォーマンスを発揮できるチームを作ったり、一人ひとりが成長できるように仕事を振ったりする環境で働けるのも、「いいオフィス」ならでは、そして創業期の今だからこそのことだと感じます。時に厳しいこともありますが、採用においては人柄重視を明言しているため、根本にあたたかさのある雰囲気も「いいオフィス」の魅力のひとつです。

時間や場所にとらわれない働き方をしている人が当たり前にいる社会を実現したい

ーいいオフィスの理念である「どこでもいい世界」を実現するため、船底さんが掲げているミッションは何かありますか。

時間や場所にとらわれない働き方を提案する会社だからこそ、自分自身の働き方もそうでありたいと思います。

私は実家が自営業で、母親も専業主婦になる前はフリーランスとして働いており、身近に会社勤めをしている人がいない環境で育ちました。そのため小さい頃から場所や組織に囚われない自由な働き方をすることが当たり前のように感じていたのかもしれません。

自分自身の性格も、人とは違うことや前例のないことをするのが好きな方なので、大学3年の冬に店長を任せてもらったというきっかけもあり、就職活動をすることなくアルバイトの延長からコワーキング業界に飛び込むことに決めました。

店長になると、時間や場所の決まった店舗運営の実務から離れてスタッフの管理がメイン業務になり、その会社では当時からフレックス制やリモートワークが導入されていたので、そういった勤務形態を学生自体から経験していました。

さらに、旅行が好きなので、国内を飛び回り昼は仕事をして夜は遊びに行くという、今でいうワーケーションのようなこともしていました。また、地方在住でフルリモートの社員もいる環境だったため、自由な働き方を理想とする気持ちが一層強まったのだと思います。

ー学生時代から時間や場所にとらわれない働き方を実現していた船底さんの中で、自由な働き方を貫くために意識していることがあれば教えてください。

自由には責任が伴うもので、時間や場所に制限されない中で自由に働かせてもらっているからこそ、高いパフォーマンスで結果を残さなければいけないというプレッシャーはあります。

私自身、自分を律して仕事をこなすことがあまり得意ではないため、大きな組織の一員になると器用に手を抜くことを覚えてしまう気がしていました。

自由から生まれる責任感が自分の中での自制心となり、結果やパフォーマンスにコミットして働けていると思います。

ー船底さんが「いいオフィス」内でパフォーマンスを発揮したいところはどんなところでしょうか。

全体をよく見て、気がついたことを実行に移すところです。

フリーランスの集まりということもあり、チーム連携が上手く取れていない場面がこれまでにも多々ありました。

例えば仕事の分担でまだ荒い部分があればそこを整理する、些細なことでも気がついたことがあればスルーせず声に出し、自分で手を動かしながら解決するといったこと積極的に行うようにしています。

また、「いいオフィス」は社会人経験を経てフリーランスになったメンバーが大半の中、運営には社会人経験の少ない若いメンバーもいます。

私はそのちょうど中間ぐらいの年代にあたりますし、学生時代に社会人経験がほとんどないまま店長職を任されて分からないなりに必死にやってきた実体験もあるので、その橋渡し役になりたいと思っています。普段から相談しやすい環境を作ったり、自分でやった方が早いなと思ってもぐっとこらえてまずは考えてやってみてもらい、その後自分だったらこういう考え方でこういうふうにするというようにできるだけ丁寧にフィードバックしたりすることを心がけています。

何かを教えるというアウトプットは自分の成長にも繋がりますし、「いいオフィス」の発展において自分自身も含めた若いメンバーの成長は必要不可欠だと思っているので、大事にしている部分です。

時間やお金に縛られず、やりたいときにやりたいことができる自分でいたい

ー先ほどは「いいオフィス」の一員として掲げているミッションを伺いましたが、船底さん個人として大切にしていることや、目標にしていることはありますか。

とくに大きな目標があるわけではありませんが、好きなことややりたいことを諦めない人でありたいです。

やりたいことができたときに「お金がないから」「時間がないから」と諦めるのは嫌なので、常にライフワークバランスは考えており、ちゃんといい仕事をしていい報酬をもらうことも大切にしています。また、”どこでもいい世界”という「いいオフィス」の理念とも重なりますが、特定のオフィスに出勤が必須だと住める場所も限定されてしまい、もったいないと思ってしまいます。

今は「いいオフィス」とバンド活動の二つに力を入れていますが、今後また興味が増えたときに障壁になりそうなものは常に取り払い、やりたいことに素直に取り組める自分で居続けたいと思っています。

ー何年後かの目標を設定して逆算するというよりは、チャンスがきたときに対応できるよう備えておくイメージでしょうか。

そうですね。

数年後の目標を立てることで頑張れる人もいるかもしれませんが、私はコワーキング事業もバンド活動も最初から志していたわけではなく、「面白いかもしれない」という直感に従ってチャレンジしてきました。

とにかく行動を起こして一つひとつ一生懸命取り組んできた経験が、後になって役に立ったり、新しい出会いに繋がっていたりしたので、今後も運と直感と度胸を大切に行動を起こせる自分でありたいです。

主体性を持ち、自ら考えて動ける人が楽しめる環境

ー船底さんが一緒に働いてみたい人はどんな人でしょうか。

自分の意思をきちんと持ち、主体的に動ける人が合うと思います。

「いいオフィス」もコワーキング業界自体もまだ成長過程にあるので、自ら課題を見つけて行動に移し、成長段階の慌ただしさもタフに楽しめる柔軟性を持った方と一緒に働きたいです。

ー最後に、今後「いいオフィス」に入ってくるメンバーにメッセージをお願いします。

私自身「いいオフィス」のビジネスモデルや理念を聞いたときに、直感で「これだ!」と思い飛び込みました。

まだまだ体制や必要なポジションをこれから作り上げていく段階なので、「どこでもいい世界」「世界同一職種・同一賃金」という理念や目指したい世界に共感できる方は、職種や経験にこだわらずぜひ一度お話ししてみましょう!


撮影場所

いいオフィス 横浜 by 横浜駅直通アソビル
神奈川県横浜市西区高島2-14-9 アソビル 3F
[Googleマップで開く]
店舗ページ:https://e-office.space/yokohama-by-yokohamaekichokutsuu-asobuild/
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