藤井 誠(ふじい まこと)
美大でアパレル関連の分野を専攻。スタイリストやファッション雑誌の編集を経験後、OEMやODMなど生産の会社を経て、LIGでディレクター、飲食事業の立ち上げから運営までを担当。フリーランスに転身後「いいオフィス」に参画し、Web担当としてシステム開発のディレクターを行う。
個人の仕事とバランスを取りながらWeb担当として働きつつ、新しいことにもアグレッシブに挑戦
—藤井さんは「いいオフィス」でシステム開発のディレクター担当とのことですが、具体的にどういった仕事を担当しているのでしょうか。
いいオフィスに関わるアプリやシステムの開発・運用ディレクターをメインに行っています。
新規プランや、追加機能の開発をしているのですが、開発自体はフィリピンのセブ島でオフショア開発を行っています。ブリッジを設けず、直接エンジニアとやり取りをしてディレクションしています。
ほかにもコワーキングスペースの店舗で働いているスタッフや営業、経理などメンバーから上がってきた要望をアプリやサイトに反映させることもしています。
「いいオフィス」以外の仕事では、サイト制作をメインに行っています。
Webディレクターとして受託制作をしたり、業務委託として企業内に参画していたりさまざまです。少し前までは「いいオフィス」と個人の仕事が5:5ほどの割合でしたが、今は「いいオフィス」が7、個人の仕事が3の割合になりました。
—主に開発の仕事に携わっているというお話しだったのですが、今後やっていきたい仕事はありますか。
現在は開発業務全般のディレクターとして仕事をしていますが、実は自分自身はクリエイティブ、システム開発に強い訳ではありません。今後はシステムを専門としたメンバーが増えていくことや、開発の内制化を進めているため、自分は店舗デザインなどWebに止まらず幅広い領域まで関わっていきたいです。
前職のLIGで飲食事業を担当していた頃、店舗の内装デザインなどの立ち上げから現場でのオペレーションまでやっていた経験を「いいオフィス」でも活かしたいと考えています。
自分の理想とする働き方を目指し、目標となる人の下で働き方や生き方を勉強する
—藤井さんはどういった経緯で「いいオフィス」のメンバーになったのでしょうか。
もともと前職のLIGで働くきっかけとなったのが、当時LIGの役員であった「いいオフィス」龍﨑代表との出会いでした。仕事のやり方や取り組んでいる事業の内容、龍﨑代表のライフスタイルに憧れていたため、近くで勉強したいと考え一緒に働いていました。
そんな龍﨑代表が新しく「いいオフィス」をはじめることや、固定のオフィスがなくとも仕事ができるというサービス内容に共感したことから参画を決めました。
またフリーランスとして独立後、Webサイトの受託開発のみではなく、サービス作りをやりたいという想いも参画したきっかけの1つです。
—実際に「いいオフィス」に参画して、参画前のイメージとギャップはありましたか。
「いいオフィス」に参画した当時、店舗数がまだ3店舗と少ないこともあり、予算が少ない時期だったため、開発に非常に苦労したところです。
また、「新しい機能が必要だ」と開発を進めていても、「やはりこちらのほうが優先だ」と別機能の開発が入ることも珍しくありません。目まぐるしく必要な作業が変わるため、開発がスケジュール通りに進まず大変でした。
代表が考えるアイデアにどんどん対応していくため、スピード感を必要としていたのですが、そのスピード感について行けるほど当時は開発体制が整っておらず、メンバーも不足していました。さらにオフショア開発のため、常に横にいるエンジニアと連携をとって仕事ができるわけではない点も、スピード感についていくのが大変だったポイントの1つでもあります。
スタートアップならではの課題はあるものの、おもしろいメンバーと一緒に自由に働ける環境
—ギャップについてお話しを伺いましたが、ほかに「いいオフィス」に参画して感じたことはありますか。
感じたことのひとつに風通しがいいようで、実はよくないことが挙げられます。
具体的にはほかの業務を担当しているメンバーとの意思疎通があまりできておらず、気がついたら方向性が決まっていて、行き違いが生じることがあります。最近ようやく全体の定例会を設けるようになるなど、今後改善していきたいと感じているところです。
また、今は店舗拡大に一点集中していますが、同時に今後は会員獲得も目指さなければならず、そのために必要なことも「いいオフィス」全体で考えなければならないと思います。
今後はデザインなど見えない部分にもお金を出してもらえるよう価値基準を変えていかなければと感じており、「もっと働くこと」ではなく「もっといいデザインをすること」「いいサービスを提供すること」が評価されるようになればと考えています。
—逆にここは「いいオフィス」のいいところだと思うことはどこでしょうか。
成果主義ではありますが、自由に働けることです。やれば何も言われないし、逆にやらなければ評価されないという非常にわかりやすい環境です。
また、「仕事がただできる人」ではなく、「人の気持ちがわかるコミュニケーションをとれている人」を大事にしているところも「いいオフィス」の特徴です。
メンバー間の仲がよく居心地がいいこと、コロナ禍に入る前はメンバーで食事に行くことも多く、そういった場が好きだとより楽しめると思います。
あとは何よりも龍﨑代表の経営者としての考え方を間近でみて勉強できるのも「いいオフィス」で働くメリットだと感じています。
まずは「いいオフィス」を世界基準に。そのためにユーザーからの声をもっと大切にしたい
—「いいオフィス」が立ち上がってすぐに参画した藤井さんですが、理念である「どこでもいい世界」を実現するために個人的に掲げているミッションはありますか。
仕事の受発注においても、海外の人との格差をなくすという点においても、「どこでもいい世界」を達成することは正直そんなに簡単なことではないと思っています。
現在の「いいオフィス」はまだまだスタートアップ。会社の体制やクリエイティブのクオリティをもっと上げていかなければ、世界基準で評価されるサービスになるのは難しいです。
たとえば、他社のコワーキングサービスは内装を統一してブランディングをしているところもありますが、現在「いいオフィス」はフランチャイズで店舗数を増やしているため、店舗間でクオリティの差が課題だと思っています。
店舗数や会員数を増やすことも大切ですが、今後はブランディングやサービスそのものの向上など全体の底上げが重要となるため、Webだけではない部分の改善に自分は携わりたいです。
—全体的なクオリティの底上げについて、具体的にどういった方法で改善していこうと思っているか、ビジョンは持っていますか。
今は店舗オーナーや営業メンバーがアプリを使った感想ベースに、サービス改善を進めていますが、今後は実際に利用しているユーザーの声を反映して改善していきたいです。
「いいオフィス」以外にもコワーキング事業を展開している企業はありますが、クオリティやユーザビリティという点で、ほかの企業にまだ追いついていない部分があります。
改善を重ね、最終的には利用者全員が友人に「いいコワーキングスペース知らない?」と聞かれた時に胸を張って勧められるようなサービスにしたいです。
自分の目標に向かって限界を決めず働くためにフリーランスという選択を
—ここまで「いいオフィス」での藤井さんの仕事内容や目標についてお伺いしてきましたが、藤井さん個人としての目標や夢はありますか。
自分は人一倍欲しいものややりたいことが多いタイプなので、いい車に乗ったり、いい家に住んだり、美味しいものを食べたり、「欲しいものがあるけど買えない状況」をなくしたいと考えたき、「お金を稼いでお金持ちになりたい」という目標を立てました。
フリーランスはやればやった分を稼ぐことができます。ただディレクターという仕事は、エンジニアやデザイナーたちがいてこそ成り立つ仕事、自分だけが動いていても、稼げる金額にどうしても限度があります。
どうすれば稼げるかを考えた時、自分の単価を上げることや会社を立ち上げ社員を雇うことも考えましたが、正直やりたいことではありませんでした。それよりも世界を視野に入れたサービスである「いいオフィス」で働きながら、自分が目標とする金額が稼げたらいいなと思いました。
—「いいオフィス」は業務委託で働けることがメリットだというお話がありましたが、藤井さんから見て、「いいオフィス」は働きやすい会社だと思いますか。
総合的に見て働きやすい会社だと思います。龍﨑代表は仕事に対する考え方がしっかりしていて、人間味がある方。その考えや仕事のやり方に共感できる方には働きやすい会社です。
個性的なメンバーも数多くいますが、コミュニケーションをうまく取れば、自由に働ける会社だなと感じます。
また龍﨑代表は成果に対して自ら給与交渉をしてきてほしいと思っている方なので、給料に見合った働きをしていれば交渉次第で給料が上がることも珍しくありません。
自分で考え自発的に動ける人、悩みすぎずに挑戦できる人が向いている
—藤井さんは「いいオフィス」で働くにあたって、一緒に働きたい人物像をお持ちですか。
1を伝えたら5を理解してくれるような、待ちの姿勢ではなく自分で考えて行動してくれる人と働きたいです。今足りていないことに対して自発的に動ける人の方が向いていると思います。
ほかにも文句は言ってもしっかり仕事をしてくれる人。働いていると理不尽なことも起こります。たとえば事前に調整していたことが急にひっくり返ることもあります。そんな場面でも割り切って仕事をこなせる人がいいです。
考え込まないことや悩みすぎないこと、「失敗してもいいや」ぐらいの気概も大切です。「いいオフィス」では、やらないことよりも失敗してもより良くするために行動することが大事だと思っています。とくに参画してすぐは、失敗しても笑い話にされることはあってもただ頭ごなしに怒られるわけではなく、「どんどん挑戦しなよ」という雰囲気があるので挑戦しやすいと思います。
自分のポジションに恐縮せず、前のめりに自分の意見を主張できる人が向いている
—最後にこれから「いいオフィス」で働きたいと思う方にメッセージをお願いします!
「いいオフィス」は業務委託であっても、前のめりに自分の意見を主張できる人が向いています。まだ固定のポジションや特定の採用要件がないので、「いいオフィス」の理念に共感でき、自分のスキルを発揮できそうと感じるのであれば、気軽に面談を受けてみてください。
面談を通して、スキルや人柄を知ることで「いいオフィス」・応募者の方どちらにとっても良いポジションや関わり方を見つけていけると思います!
撮影場所
いいオフィス 赤坂見附 by THE PUBLIC RED
東京都港区赤坂3丁目11番8号
ザ・センチュリオンホテルクラシック赤坂 1 階
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