グループ統合/GMOインターネットグループとの資本提携によるWebアプリケーション診断士の「採用」の変化
こんにちは!人事の小高です。
GMOサイバーセキュリティbyイエラエ(以下、イエラエ)は、2022年にグループ統合/GMOインターネットグループ(以下、GMO)との資本提携を行いました。年始に記事でも書かせていただいた通り、人事としては、資本提携前の2021年以前と提携後の2022年以降で、応募者の属性に変化が生じているように感じております。今回は現場でWebアプリケーション診断部門の採用も担っている嶋田、加藤にも採用の変化についてお伺いしました!
GMOサイバーセキュリティ byイエラエ株式会社
アセスメントサービス部 部長 嶋田光臣
アセスメントサービス部診断3課 課長 加藤菜穂
ーまず、簡単に自己紹介をお願いします!
加藤(以下、加):イエラエには2020年7月に入社しました。Webの診断業務には、別の会社で2010年頃から携わっており、当初は診断員として診断を行っていました。イエラエでも最初は診断員として入社し、現在は診断課の課長を務め、総勢10名ほどのメンバーのマネジメントを担当しています。
嶋田(以下、嶋):イエラエには2016年に入社しました。入社当時は5名ほどの会社で、Web診断業務を担当していました。現在はWeb診断部門だけで50名弱の組織となりましたので、そちらの事業責任者として、事業戦略からマネジメント、採用、教育まで全般を担っております。
Webアプリケーション診断士の採用や応募者層について
ーGMOとの資本提携前後で、現場目線からWebアプリケーション診断士への応募者に変化はありましたか?
加:現場としても応募いただける方の属性が変わったなと感じています。
以前はもともとイエラエを知っていた方からのご応募が大半でした。「イエラエにいる技術力が高い人、技術に関する本を出している人と仕事をしたい!」という思いを持った方の応募が多い印象でした。GMOに参画後、ここ1年ほどで、応募者の半数以上が「転職活動でイエラエを知った方」に変化しました。2022年だと、50名弱面談した中で、もともとイエラエを知っていた方は2割程度でした。応募総数、面談総数という意味では増えた気がしますが、「イエラエで働きたい」という方からの応募は相対的に減っています。
嶋:GMO参画により認知度が上がり応募総数が増えたことで、応募者の層は幅広くなった印象です。以前のイエラエは知る人ぞ知る企業で、加藤が述べたとおり「イエラエで働きたい」という方からのご応募が多かったです。現在は大手グループ企業やプライム上場企業への転職を希望する方、第二新卒のような形で転職を希望する方など、これまで応募がなかった層からの応募も増えましたね。
加:また最近は、福利厚生を重視する方からのご応募も増えています。面談の中で、フルリモート、フルフレックス、出社率など聞く方が増えた印象ですね。新型コロナウイルス感染拡大前から、イエラエはフルリモートやフルフレックスを実施していましたが、以前はそういった福利厚生より技術に対する質問が多かったため、GMOへの参画による変化を感じております。
ーGMOとの資本提携によって、辞退率など採用の変化はありましたか。
加:こちらも同様に変化を感じております。
以前は選考辞退、内定辞退をする方は非常に少なかったです。「イエラエで働きたい」という方が単願応募していたからだと思います。まずはイエラエの選考結果したいでその後どうするか考えるといった方が多い印象でした。
嶋:GMOへの参画後は、他社と並行してご応募する方が増えましたね。さらに特徴として採用競合企業は大手事業会社や外資系コンサル会社などで、弊社とは規模が全く異なる会社とのバッティングが増えましたね。
これまでは仮にバッティングするとしても同規模のセキュリティベンダーが並ぶことが多かったのですが、今は「GMOの一員」となったことから、採用競合として大手企業の中にイエラエが並んでいるように感じています。
ーGMOへの参画により会社イメージにどんな変化が生じていると感じますか?
嶋:ベンチャー企業で「尖った会社」というイメージから、「大手企業になった」という印象を持たれるようになったと感じています。しかし、実際はそれほど大きな変化はなく、まだまだベンチャー企業です。整っていない部分も多いですし、挑戦していく社風も変わっていません。
加:その他にも、GMOに参画したことで「自由度が減ってしまった」というイメージをもたれているかもしれません。
もともとイエラエを知っている方から「GMOへのジョインに激震が走った」と言われることがあります。イエラエを知っている方からすると「大手グループに入ってしまったのか」と思ってしまったのかもしれません。自由さも技術力の高さも実態は変わっていないことをお話しすると安心していただけます。印象だけで少し警戒されているように感じますね。
嶋:採用競合企業で大手企業が並ぶことに違和感があるほど、イエラエ自体は変わっておりません。どちらかと言うと安定した土台を手に入れて、ますます尖った挑戦をする環境になったと言えます。しかし、「周りの見る目が変わった」というのを実感しているので、この誤認を解消していきたいですね。
Webアプリケーション診断士の採用課題と取り組みについて
ーWebアプリケーション診断士の採用について、感じている採用課題と現在の取り組みを教えてください。
加:GMOへの参画によりイメージの誤認が生まれている点も課題ですが、いちばんの採用課題は、もともとイエラエを知っているベテランの方々から敬遠されてしまうことがある点です。これはGMOへの参画前からの課題ですが、技術力が高く、すごい人が集まった会社というイメージが強く、「イエラエの技術力にはついていけないのではないか」と敬遠されてしまうことがあります。実際はトップレベルの方々だけではなく、いろいろな方がご入社し活躍されています。もちろん、技術力の高さはイエラエの特徴のひとつではありますが、トップレベルの技術力がないと入社できないというわけではありません。ここの情報をしっかり届け、敬遠している方にも気軽にご応募いただけるようにしたいと思っています。
また、現在はポテンシャル層の採用にも力を入れています。「2〜3年ほどWebセキュリティを学んできたけど、もっと技術力を高めたい」という方に、ぜひイエラエで技術を身につけてほしいと思っています。
嶋:GMOへの参画前から、新卒採用やポテンシャル採用を始めていました。企業フェーズが変化していく中で、経験者だけでなく微経験者を育てていく段階に入ってきました。研修やOJTでの教育はもちろん、経験に合わせた業務を用意することで、活躍のフィールドを広げています。これまでの経験ももちろん大事ですが「この先何をしていきたいか」という観点が重要というのは変わりません。
今後の採用の取り組みとイエラエが求める人材について
ー求める人材に対して、これからどんなアピール方法を考えていますか?
加:しっかりとイエラエの実態を発信することで、誤認を解消していきたいと考えています。GMO参画により大手企業のイメージに変わっておりますが、「イエラエは変わらずベンチャー企業である」ということの情報発信をしっかり行っていきたいと思っています。
実際にGMOへの参画後、メンバーからの意見は「何も変わっていない」というのがほとんどです。「イエラエは変わってしまった」と思われてしまった方がいたとしたら、そうではないということを発信して伝えていきたいと思います。
また入社した皆さん一人一人が技術力を身につけ、イエラエで活躍できることも伝えていきたいです。中途入社でも1ヶ月間の研修やOJTなど、サポートは手厚いです。もちろん、教育を手厚くしている理由はそれなりの技術力を求めるため、技術をしっかりと身につけてほしいからです。楽ではないと思いますが、サポート体制は整っているので、成長意欲があれば技術を向上させていける環境です。
ーどんな方に仲間になってほしいと思っていますか。
嶋:現状に満足せず、技術を追求する方に仲間になってほしいです。GMOと資本提携したことで、事業への影響は大きく、挑戦できるフィールドは広がりました。GMOの顧客基盤が大きいため、セキュリティはどの場面でも必要となり、新しいサービスを展開することも可能になりました。イエラエの「とりあえずやってみよう」という挑戦的な社風は変わっていないため、もっと新しい技術や事業に取り組みチャレンジしていきたいと思う方にぜひご入社いただきたいです。
Webアプリケーション診断士採用担当の嶋田、加藤より、「採用の変化」についてお話を伺いました!
インタビューを通して、GMO参画による応募者の変化から、イエラエに対するイメージの変化を改めて実感しました。
GMO参画により周りからのイメージの変化はありましたが、実態は変わっていませんし、むしろ活躍のフィールドは広がっていると思います。
今回の記事を発信することで、ベンチャーではなくなったというイメージの払拭に繋がったら嬉しいです。イエラエは以前と変わらず技術力を追い求めています。
技術力を使って新しい挑戦をしたい方に、ぜひご応募いただければ幸いです!
また、これまで約半年間、グループ統合とGMOとの資本提携後の変化について発信してきましたが、こちらのテーマは次回が最後になります!
次回は「半年間の振り返りと今後」についてのまとめを語ります。
ぜひ、次回もご覧いただけると嬉しいです!