エンジニアとして働いている方は働く上での自分自身のキャリアについて考えてたことある方が多いと思います。キャリアアップの方法としては様々なものがあります。一番のキャリアアップの方法としてはエンジニアとしての技術力を上げることでしょう。
現在は人手不足で多くの企業がエンジニアを採用しようとしており、一人のエンジニアを4社や5社が奪い合っている状態と聞いたことがある方が多いと思います。
しかし、企業が求める技術力を持っていなければ、企業からオファーを貰える可能性は低いです。そのため、エンジニアとしての技術力を上げることはキャリアアップにおいて非常に大事になってきます。
ただ、自分自身の技術力をどうやって企業が評価するのかと疑問の方がいると思います。企業が求人者を評価する方法は面接の中で技術の質問を問うことで判断するという方法が多いですが、一方でどのような資格を保有しているのかということも見られます。
そこで、今回は資格を持っていると本当に転職において有利なのか、検証していきます。
目次
1. IT資格の種類を整理
1.1. 国家資格
1.2. 民間資格
1.3. ベンダー資格
2. 企業の採用者はどのように考えているのか
3. 転職の際に年収UPを望めるか
4. 転職で有利な資格は?
5. まとめ:
IT資格の種類を整理
まず、IT資格が転職にて有利になるのかということをお伝えする前に、IT資格に関してどのような資格があるのかということを整理しておきます。
IT資格は国家資格、民間資格、ベンダー資格の3つに大きく分けられます。それぞれ簡単に見ていきます。
国家資格
まず、国家資格に関してですが、日本国が認定する資格が国家資格であると言えます。
2019年12月現在では、4レベル・12試験区分から構成される「情報処理技術者試験」と「情報処理安全確保支援士」の2つがあります。
「情報処理技術者試験」は情報技術においての基礎や原理を問う資格、「情報処理安全確保支援士」は情報セキュリティスペシャリスト試験の内容をベースとした試験であり、サイバーセキュリティに関して問う資格となっています。
国家資格ということで、汎用性の高さや幅広いジャンルやレベル間があることが大きな特徴となっています。
民間資格
続いて民間資格に関してですが、技術者認定機関が提供・認定している資格が民間資格となります。
民間資格試験の中では、Linux Professional Institute(LPI)が行っている「LPIC」、LPIの日本支部が行っている「LinuC」はLinux系の資格試験として有名です。
有名なものもあれば、そうでないものもあり、様々な資格が民間資格の枠の中にあります。
ベンダー資格
最後にベンダー資格に関してですが、こちらはベンダーと呼ばれる大手IT企業が提供している資格となります。
自社の製品をどれだけ操作できるかという操作能力を主に問われる試験となっており、国家資格と民間資格に比べると、テクニックによった資格試験となります。
具体的にどのような試験があるのかについては転職で有利な資格は?にてお伝えしています。
企業の採用者はどのように考えているのか
転職の際に、企業の採用担当者は履歴書や面接を通して、応募者を採用するかどうかを決定します。
履歴書には資格に関して書く欄が通常設けられていますが、企業の採用担当者は資格の有無に関してどのように感じているのかということ、そして保有している資格の有無によって、選考の通過率は上がるのかということをお伝えします。
保有している資格の有無によって、選考の通過率は上がるのかという疑問についてですが、選考の通過率が上がる場合もあるということが答えになります。
ITエンジニアは資格が無くても活躍できるので、資格を取得することが必須ではありません。なぜなら、資格の取得の際に学んだ内容と現場で必要となるスキルや知識は異なる場合があり、資格の取得によって得ることができないスキルも多くあるからです。
例えば、コミュニケーション力は資格の取得では身につくものではないです。そのため、コミュニケーション力が重視される企業では、採用担当者は資格よりも面接の内容を重視する傾向が強いです。
一方で、エンタープライズシステムという企業や官公庁などが利用するシステム開発に携わっている企業では、資格の有無が企業の信用度や評価、売上に直結するため、採用担当者は資格の有無を重視する傾向が強いです。
このように、企業のクライアントや文化によって、採用担当者が重視する事柄が変わってきます。そのため、資格の有無によって選考の通過率が上がる場合もあれば、ほとんど変わらない場合もあります。
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