日本と海外での働き方、生活の違いは、実際にやってみないとなかなかわからないもの。
というわけで、ICONICの海外拠点で活躍するメンバーに聞いてみました!
今回は満を持して、経営陣の一角をなすCTOの三宅さんにインタビューしてみました!
「海外サイコー!」な部分はもちろん、「ここは日本のほうがいいかも…」なところまで、忖度は一切なし!
海外、グローバルに興味をお持ちの方は、ぜひ、ご覧ください。
三宅 力 ICONIC Group, Director & CTO 入社7年目、前職はインターネットメディアのシステム設計
【日本とベトナムを比較】「働き方」の違い
〇ベトナムで働くのは、ここがよい!
・異文化のコミュニケーション能力を高められる
海外は基本的に、文脈や事前の情報に頼らず、伝えたいことをすべて言語化するローコンテクスト文化です。そのため、年齢や性別、職業、社会的地位の違うさまざまな人を理解し、円滑にコミュニケーションをする能力の向上が望めます。言語化する能力が高まることで、国際色豊かな環境で働く場合はもちろん、リモートワークなどテキストでのコミュニケーションにも役立ちます。
・前例に囚われず、本質に向き合った仕事ができる
「いままでそうしてきたから」や「他の会社がこうだから」という考え方では、海外市場では生き残れません。
これまでのやり方を踏襲するのではなく、どうやったら課題を解決できるのか、事業拡大に繋がるのかなど、本質的な部分を考え、仕事に取り組むことが求められます。
・マネジメントに関わるチャンスが多い
日本人の場合、マネジメントに関わることが多く、またそれを求められてもいます。マネジメントの経験やスキルは日本でも重宝されるため、キャリアアップにも大きな効果があります。
・通勤のストレスが少ない
道路渋滞は不満の一つですが、日本の都市部の満員電車に比べるとストレスはかなり少ないです。また、勤務地が都心であれば、通勤に30分以上かかることはほとんどなく、日本にいた頃と比べると通勤時の負担は大幅に減りました。
〇ベトナムで働くのは、ここが難しい!
・専門スキルを活かしづらい
日本と比べると専門スキルが求められる職種は、まだまだ少ないです。また、専門スキルを活かせる仕事に就けたとしても、日本よりレベルが低いことが多く、キャリアアップには繋がりにくいのが現状です。
・売上規模が小さい
日本の同業界と比較した場合、売上が一桁小さく、また、給与も日本よりかなり低くなることが多いです。(お金の規模が小さいため、欧米のITシステム、SaaS等が値段の問題で使えないこともあります)
そのため、現時点での金額の大きさではなく、成長率や上げ幅、昇給率を重視するマインドセットが必要になります。
【日本とベトナムを比較】「生活」の違い
〇ベトナムでの暮らしは、ここがよい!
・みんなが平等
男女平等に機会やチャンスがあります。また、女性がビールを注ぐべき、目上の人は奥の席に座るといった細かいしきたりもありません。
・個人主義
いい意味で個人主義な人が多く、たとえば突然、カフェでギターを弾き始めても誰も注意しないと思います。空気を読まなくていいという意味で、ストレスも少ないです。
・平均より豊かな暮らしができる
ベトナムの家賃の相場は、掃除・洗濯付きのサービスアパートで月4万円〜、郊外なら6万円でプール付きアパートに住むことができます。日本で働くより収入は減りますが、家賃や生活費が安いため、少し節約をすれば貯金は増やせます。(定期預金の利率は7%です ※2023年8月時点)
・国内旅行感覚で海外に旅行できる
ベトナムからタイ、マレーシア、アンコールワット(カンボジア)、バリ(インドネシア)といった観光地までは、飛行機で2時間程度。国内旅行の感覚で気軽に海外旅行ができます。
〇ベトナムでの暮らしは、ここがいまいち!
・衛生的とは言い難い
排気ガスにより、渡航後1〜2ヶ月の間は咳き込む症状が続いてしまう人が多いです(といっても、ほぼ全員がすぐに慣れてしまいますが)。
・観光資源が少ない
ベトナムの観光資源や文化資源はかなり少ないです。一方、ダナンをはじめとしたビーチリゾートが数多くあります。
・日本製品が高い
ブランド品、輸入品の価格が高く、その中でも日本製品は特に高いです。日本よりも高いため、日本製品は帰国時に買うのがおすすめです。
ベトナムで働くのが向いているのは、どんな人?
・慣例や決まり通りに行うのではなく、本質的な仕事をしたい人
・専門分野を持つ一方で、ジェネラリスト志向がある(幅広い知識や経験を得たい)人
・違いをストレスと感じず、面白いと思える人
最後に一言!
人生100年時代と言われています。まずは3年でもいいので、海外でがむしゃらに働いた経験は、あなたの今後の60年、70年に、必ず好ましい影響を与えると思います。迷っているならぜひ、挑戦してみてください。