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国家公務員からベンチャーに転職!大胆なキャリアチェンジの背景にある組織作りへの熱い想いに迫る

宮内実夏 / 事業戦略室 HRBP

大阪府出身。大阪大学法学部を卒業後、財務省大阪税関に入関。在職中に大阪大学大学院法学研究科にて修士号取得。国際会議のスタッフ、内閣府青年国際交流事業(カンボジア派遣)なども経験。同関人事課では採用、組織人事、評価制度の戦略立案•運用などを担当し、2022年8月よりフツパーに参画。

前職では、どんなお仕事をされていたんですか?

前職は税関に勤めていました。税関ってすごく仕事の幅が広くて、部署によって仕事がガラッと変わるんですよ。例えば国税局のように企業に立ち入り調査をして脱税がないかを調べる部署もありますし、日本に輸出入される貨物の通関をしているところもあります。有名なのは空港で不正薬物などを持っていないか検査する検査官ですよね。

私自身は、空港でいわゆる密輸をした人の取り調べなどを長らく担当していました。また、密輸事件の関係者の張り込みや尾行、裏付けのための家宅捜索など、警察のような仕事をする部署にも在籍していました。人事の仕事も、新人の時と、辞める直前まで実務の責任者をしていたりして、結局新卒で就職して以来、17年税関に勤めたことになります。

ーーなぜ新卒で税関に就職しようと決められたんですか?

小さい頃から、制服を着て何かを取り締まる仕事をしてる人ってかっこいいなと思っていて、そういった仕事に憧れがあったんです。今から思うと、どんな形でも社会に何か貢献していたいという気持ちが当時からあったのかなと思います。それはフツパーに入ってからもずっと思っていることなんですね。

大学は法学部だったんですけど、周りの人はほとんどが司法試験を受けていました。私自身はあまり法曹の仕事に興味が湧かなかったし、取締系の仕事がしたかったので、警察庁や大阪府警、大阪税関などの説明会に行っていました。

その中で税関を選んだのは、一番仕事内容も幅があって面白そうだったし、そこで働いている人が本心から「仕事が楽しい!」と思って働いているのがすごく感じられたからです。税関で働いている人は、犯罪者を相対する厳しい仕事をしているはずなのに、底抜けに明るい人が多かったんですよね。実際税関に就職して、自分がずっとやりたかった仕事に打ち込むことができて、ホントに仕事が楽しくて仕方がなかったです!

ーーそこから、なぜ転職を考え始めたのでしょうか?

いろいろ理由はあるんです。でも、転職しようと思った一番大きな理由は、人事として幹部職員の方と関わる中で「私が今後20年かけて目指したいのは、このポストじゃない」と感じてしまったからです。

国家公務員はどこもそうなんですが、幹部であっても1~2年くらいで異動があって、自分の任期でやれる仕事が限られていたり、税関の上には財務省があるので、財務省が決めた方針の中でしか動けなかったりするんですよね。そういう状況を見ていると、自分が熱意を持って業務に打ち込んだり、何かを作り上げたりするのが難しいんじゃないかと思うようになって、「この先も税関で仕事を頑張って、いつか幹部になりたい」とはどうしても思えなくなってしまったんです。

そういった想いは、実は転職する5年くらい前からずっと心の中にありました。でも当時していた仕事の内容がすごく好きだったので、まだ税関で仕事を続けたいという気持ちも強かったんです。一番最後にいた人事課は残業が多くて家にいる時間も少なかったので大変だったんですけど、それでも税関で仕事を続けたいと思っていましたね。

そんな時、規模の小さい企業で働いている仲の良い友人と仕事の話をする機会があり、その友人がすごく楽しそうだったことと、何より会社のことを自分ごととして話していたことに影響を受けたんですよ。当時私も、公務員ながら組織に対して責任感を持って働いていたと思っていたんですが、「自分ごと」の感覚が全然違うなと感じたんですよね。その友人の勧めもあって、転職活動を始めてみることにしました。

ーーご友人からの一押しがあったんですね!そこから、どのように転職活動を進められたんですか?

前職は、1500人規模の組織だったので、自分で采配することの規模や影響が大きくて、その点はやりがいがあったのですが、逆に裁量権の小ささや変化を嫌う風土の閉塞感があったので、転職先としては規模の小さい組織、つまりベンチャー企業、と最初から考えていました。

でも「家宅捜索で臨機応変な判断ができます」「取り調べが得意です」と言ったって民間企業では全く生かせないので、面接で武器となるのは4年間の人事の経験だけだったんですよね。人事課では組織運営の実務責任者として人事異動・昇給・昇格・人事評価なども行っていたので、そこは強みとしてアピールできるかなと思っていました。

でもそれは、もともと出来上がってるルールや法律の範囲内だったので「まだできあがっていない組織で、最初から組織作りに取り組んでみたい」という想いがありました。私は文系なので、何かを作り出すことができる理系の人や技術のある人を心からすごいなと思っているのですが、組織なら私の経験で作れるかもしれないと思えたので、それもあって、やはりベンチャーで働きたいなと。

なので、唯一の自由時間だった通勤時間に「大阪 ベンチャー」などで検索しまくったり、転職エージェントに登録したりして企業を探していました。

そんな中、フツパーと出会ったきっかけは何だったんでしょうか?

スマホで求人を検索していて、適当に画面をスクロールしていた時、フツパーの白黒のライオンの画像がパッと目に入って、求人をクリックしたのが最初のきっかけでした。

そこからフツパーのHPを見て、おもしろそうなことをしている会社だなと思ってWantedlyにアップされている記事なども読んだんですけど、そこで一番印象に残ったのがCOOの黒瀬さんの社員インタビュー記事でした。「この人、すごく熱い人だなぁ」「この人と話してみたい!」と感じたのをよく覚えています。

前職は仕事の内容的に仕事の話をして泣くくらい熱い人が多くて、そこは本当に大好きだったので、こういう人と働きたいなと思いました。

COO黒瀬のインタビュー記事はこちら↓
フツパーで1番 "熱い" COO 黒瀬が語る フツパーの「営業」【社員インタビューVol.4】 | CXO
黒瀬 康太 取締役/COO(最高執行責任者)大分県出身。広島大学工学部卒業。大学の専攻は製造工程の最適化。在学中に自動車プレス工場の現場作業を経験。新卒で日本IBMに入社し、コンサルティング営業...
https://www.wantedly.com/companies/hutzper/post_articles/395141

もともと、公務員から民間企業への大きなキャリアチェンジだし、キラキラしたお洒落な雰囲気のベンチャーは気後れしてしまいそうで嫌だなと感じていたので、なるべく入り込みやすい、温かみのあるベンチャー企業を探していました。フツパーのHPや記事を見ると、社員の人たちの仲も良さそうで、まさになじみやすそうな雰囲気だなと感じて応募しました。

ーーフツパーに転職を決めたのは、なぜだったんでしょうか?

仕事が忙しくて面接を受ける時間がなかなか取れなかったので、転職活動では絞り込んだ2社しか受けなかったんですけど、もう1社の方はエージェントから紹介された会社だったんですよ。それに対してフツパーは自分でネットで見つけて、しかもお問合せフォームから「私こういう者なんですけど面接してもらえませんか」って応募した会社だったので、フツパーの方に、より深い愛着を感じていました。

あとは、公務員の経歴しか持っていない私を採用するって、人を経歴だけで判断しない懐の深い会社だなと。ルールがかっちりしている組織でしか働いたことがないというのは、ベンチャーにとってはともすればリスクですよね。そこを、犯罪者を相手に切った張ったの世界でやってたんだから、やったことないことでもできるでしょ!って判断してくれた社長やCFOの髙木さんの人を見るポイントには驚かされましたし、魅力に感じました

ーー実際フツパーに転職してみて、いかがですか?入社前後でギャップはありましたか?

裁量権の大きさや、任される仕事の自由度、やって結果を出せば認めてもらえて、成果につながらなければ厳しい内容でもちゃんとフィードバックがもらえるという点では、入社前に思い描いていた通りの会社でしたね!
正直、初めての転職活動でこんなにマッチする会社に出会えると思わなかったです。

それこそ、入社前は「もしかしたら色々うまく行かないこともあるかもしれないし、一回民間に転職してみて、もし合わなければまた転職活動すればいいか」くらいの気持ちでいました。でも実際に入ってみるとものすごい速さでフツパーのことが好きになりましたね!

今フツパーでは毎月のように誰かが新しく入社して来ているんですけど、フツパーの社員は、その人がまるで前からずっと会社にいたかのような接し方をいきなりするんですよね。社内のSlackや会議で発言が多いのは、そういう空気づくりのおかげなのかなと思ってます。

フツパーでは、どんなお仕事を担当されているんですか?

メインになるのは採用ですね。
他の方のインタビューでもありますが、スキルが合うとか経験があるという条件だけはなく、今の会社の状況で何が必要か判断して、そのために主体的に動ける人がマッチすると思うので、カジュアル面談ですべての方とお話して、フツパーのカルチャーや目指すところを伝えたうえで、共感していただける方に応募していただきたいなと思っています

他にも、人事評価制度を今のフェーズに合わせてガラッと変えたり、組織のルール作りにも取り組んでいます。人事とは言っても、バックオフィス全般の仕事を幅広くするので、本当に何でもやっていますね。


ーー1日のスケジュールを教えてください!

私は南大阪に住んでいて、通勤に1時間くらいかかるんですが、いつも新大阪で電車を降りて15分ほど歩いて通勤しています。

9:30 出社

10:00 メールチェック、求職者への返信

10:30 採用面談2件

12:00 昼食

13:00 採用計画について各部署と相談

14:00 組織作りについて社長や役員と相談

15:00 ルール作り

17:00 転職エージェントと打ち合わせ

18:00 採用面談2件

20:00 退社

組織づくりについては、社内を観察しながら組織として改善すべき部分を見つけて、改善案を作り、社長や役員に相談、そして社員全員へと周知する、というプロセスをひたすら繰り返しています。

これは他の社員の方もインタビューで仰っていたかと思いますが、フツパーはPlan→Doまでのプロセスがめちゃくちゃ速いんです。なので、社内ルールに関するアイデアも、社長や役員の皆さんに「これで行こうと思うんですけど、どうですか?」って聞いたら「いいね!やりましょう!」とすぐに形になっていくので、すごく楽しいです!


ーー採用面接を行う際に、何か意識していることはありますか?

私は基本的にカジュアル面談を担当しているので、さっきお話したようなフツパーのことを限られた時間でできるだけ知ってもらいたいということと、その方の興味のあるところや経験に近い部分を中心にお話ししようと心がけています。

そのために、定型の業務説明や質問をせず、何を知りたいと思ってカジュアル面談に臨んでくださっているかを意識して柔軟にお話するようにしていますね。

ーー組織のルール作りをしていく中で、難しいなと思うことはありますか?

他の組織で活用されている出来上がったルールをそのまま利用するのではなく、フツパーに合ったルール作りを模索しているので、そこは難しいところですね。

IPOに向けてルールとしてきちんと決めるべき部分は決めていかなければいけませんが、がちがちにルールで縛ってしまうと、案件を進めるスピード感とかメンバーの空気感とか、今のフツパーならではの良さが消えてしまうと思うんです。だからルールとして一線を引く部分と、多少はゆるめても良い部分の区分けをしていく必要があるなと思っています。なので、社長や役員と密にコミュニケーションを取りながら、ルールの整備を進めています。

これは、髙木さんもインタビューでおっしゃっていましたよね。

【CFOインタビュー】IPOを経験したCFOが再びベンチャーにジョイン「企業価値を上げるためのルールづくり」とは | CXO
髙木 真一郎 取締役/CFO(最高財務責任者) 兼 管理本部長京都府出身。同志社大学在学中に公認会計士試験に合格し、新卒であずさ監査法人大阪事務所へ入所。上場会社、IPO準備会社、IFRS適用会...
https://www.wantedly.com/companies/hutzper/post_articles/404302


ーー今後、フツパーの組織づくりをどのように進めていきたいですか?

まずは社内整備をどんどん進めて、IPOまでに組織としてちゃんとした形にする、というのが1番の目標ですね。今はちょっとずつ掘り起こされてきた組織上の問題点を細々と解決している状況なんですけど、IPOに向けて大幅に組織改革をしなければいけないタイミングが来るだろうなと思っています。

ただ、そこで重要になって来るのは、やはり今のフツパーの風土や、メンバーの仕事のスタイルを壊さないようにすることだと思っています。CFOの髙木さんをはじめ、社員の皆さんと協力して、今後どんどん社員が増えて100人、1000人規模に拡大していっても、今のフツパーの良さを残していけるような組織づくりを進めていきたいです!

この記事を見て「宮内さんと話してみたい!」「フツパ―で働いてみたい!」と感じた方は、ぜひ以下のリンクからご応募ください! 社員とのカジュアル面談や、正社員・インターンなどへのご応募が可能です!
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私たちフツパーは「最新テクノロジーを確かな労働力に。」をミッションに、すべての製造業に向けて最先端で使いやすい独自のAIサービスをご提供している2020年創業のスタートアップです。 「驚くのは安さではない、AIの精度だ。」をコンセプトに、現場のリアルなデータと独自のアルゴリズムにより、製造現場に特化した実用的かつ高精度なAIを低価格でお届けしております。 画像認識・異常検知・データ分析、最適化などの高精度AIアルゴリズムモジュールを中心に、外観検査AIサービス『メキキバイト』、異常検知IoTソリューション『振動大臣』などのパッケージプロダクトを展開しておりますが、今般、創業時から収集した製造現場のデータを活用し、短期間でのシステム構築を実現する大規模モデルを開発いたしました。
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