なにをやっているのか
ひいらぎのお念珠
おまもりブレス
ひいらぎは「人生の節目に出会う装飾小物」のブランドです。メーカーであり、小売店も運営しています。
ーーメーカーとしてーー
念珠(数珠)をはじめとした装飾道具をオリジナルで展開しています。1年目からH.Pフランス、中川政七商店、ハイアットリージェンシー京都、三越伊勢丹との取引が決まり、世界文化社や集英社などで定期的に別注品を受注しています。中川政七商店で毎年開催していただくオーダー会は5年目を迎えます。2016年は東京国立博物館ミュージアムショップにてポップアップを開催、ミュージアムショップでも買いやすいタッセルチャームを発売しました。
手仕事の持つ立体感やきらめきを消さず、「手の届く上質感」のある商品の開発を目指しています。
ーー小売店としてーー
2016年1月千駄木に店舗オープン。
2019年1月谷中へ拡張移転。
新しい店舗ではオリジナル商品以外に全国からセレクトした和の品々、古道具や骨董、ドリンクも扱う複合セレクトショップに。(谷中は東京屈指の寺町で、欧米系のお客様が多い観光地です。)特に仏師が心願成就を込めて彫った木珠を必ず一粒入れて作る「おまもりブレス」は、ひいらぎらしい商品の一つです。谷中を観光する海外のお客様にもご好評で、英語の作り方&石説明キャプションもご用意しています。
今後日本の数少ない成長産業であると言われる観光産業。インバウンドが進む中で、海外の目の肥えたお客様にも「他のどこにもない」と好んでいただけるような店になっていくことがこの店の目標です。
ーー事業としてーー
2017年には棺に入れるための念珠「つながりの念珠」を発売、BtoBの事業も始めました。
伝統的な道具を新しいアプローチで提案する事業が評価され、2018年には経済界の金の卵ビジネスコンペティションにおいて、ファイナリストに選出されました。
ひいらぎ
http://www.hiiragi-tokyo.com
なぜやるのか
念珠のイメージを変える
一生モノを手にいれる場
なぜ念珠を手がけているのか。
念珠(数珠)は法具や葬式のマナー道具としてだけではなく、その場のいい気を吸ってくれたり、辛い出来事から身を守ってくれる「おまもり」として、古くから各地で持ち歩かれていました。
念珠は、宗教的な理由でルールが決まることもありますが、土着的な慣習(風俗)でルールが変わることも多い、面白みのある道具でもあります。
かたや、現代の念珠のイメージ。
葬儀の時にだけ必死で探し出す切ない道具になりつつある念珠。でもよく見てみると、要素はジュエリーやアクセサリーと同じ「石(木や貝類)と糸」でできています。
念珠が美しい宝石のようだったら。
「いつかはMのマークがついたアコヤ真珠のネックレスが欲しい」
と女性が欲しい物リストに入れるのと同じように、
憧れていつか手に入れたいと思ってもらえる大人の証になれたら。
本当に美しい部材で作れば、念珠は「憧れの道具」になれるのではないかと思ったことからひいらぎのお念珠は始まりました。
ひいらぎでは念珠以外にもいろいろなオリジナルの商品を開発しています。朱印帖やふくさ、ブレスレットなど。
ひいらぎの商品は、各地の工芸技術や職人さんの力をお借りしてものを作るときもあれば、レーザー・3Dプリンターや先端の転写技術などを用いて開発をすることもあります。伝統的な道具だからといって古い技術だけを使って作ればいいわけでもなく、新しい技術が必ず優れているわけでもない。その道具に適した技術を先入観なく取り入れ、魅力的な商品を作りたいと考えています。
どうやっているのか
一つ一つの細かな作業が
積み上がって店になる
スタッフ・アルバイト含め5名の小さなブランドです。小さいけれど強い、細く長く続ける組織を目指しています。規模拡大をやみくもに目指すのではなく、地道な事業を積み重ねて信頼される会社になることがひいらぎの目標です。
取引先様に恵まれ(WHAT欄ご参照)、継続してお付き合いいただけていることがこれまでのひいらぎの積み重ねの成果です。
普段の業務は
<小売関連>
・店舗での接客販売
・ブレス作成
・オンラインショップ受注〜発送
・検品〜在庫管理
・お客様問合せ対応
・SNS発信
・ドリンクの販売(休止中、再開予定)
・ワークショップ企画&実行
<卸関連>
・商品開発
・卸先との調整
・外部オーダー会の準備
・メディア対応
などをしています。
ブランドの多面的な業務に関わることで全体の把握力が上がり、将来の目標に向かって仕事を考える力が身につきます。業務マニュアルもきちんと整備しているので、曖昧なまま対応する不安はありません。(そして小さな組織の良い面として、職域をまたぐことで未経験のキャリアを経験へと変えるチャンスがあります。)
店舗の今の課題としては
(1)地域の特性(観光地)
(2)需要(まわりにコンビニなどがない)
を踏まえ、ドリンクの開発を考えています。もちろん最初は基本業務を覚えてこなすことから始まりますが、新しい開発にもどんどん意見をください、一緒に店舗を作っていきましょう!