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クリエイターが考える、クリエイターのための組織づくりとは

みなさんこんにちは。

ハイファイブ株式会社代表の稲葉です。

弊社は昨年5月に立ち上げた会社で、私自身も経営初級者の身でありますが、

ずっとクリエイティブ畑で育ってきた私が会社を初めるにあたり、

少しでも勉強せねばと手にした本を、紹介したいと思います。

第一弾は「ビジョナリーカンパニー 時代を超える生存の原則」

20年前以上に書かれたものですが、こちらは言わずと知れた大ベストラー本で、

数あまたの経営者に読み継がれてきている名書でございます。

ビジネススクールの研究者でありコンサルタントの著者が、長く成功している企業18社の莫大なデータを調査、分析しているのですが、まずは気の遠くなるような量の情報整理に取り組む姿勢に、頭が下がります。

たくさん刺激をもらえたのですが、特に私的に刺さり、

組織づくりの参考にしている、3つの間違った神話を上げてみます。

1.素晴らしい会社をはじめるには、素晴らしいアイデアが必要である。

→具体的なアイデアを全く持たずに設立されたものもある。スタートでは後れをとるが、長距離レースには勝つことが多い。

私たちの会社は、いわゆる受託制作がサービスのメインになります。

数多くある会社の中から価値を感じてもらうために何ができるのか。

考え続けることは大切ですが、まずはスタートしながらブラッシュアップしても良いだろうと勇気づけられました。

2.ビジョンを持った偉大なカリスマ指導者が必要である。

→全く必要ない。かえって長期の展望にマイナスになることもある。

私自身カリスマがあるわけでもなく、どちらかといえば偉大なカリスマ指導者が苦手なところもあります。無理をせず、メンバーに相談しながら自分らしく振る舞う。

そして、いかに長く続く組織をつくりだせるかに力を注ぎたいと思っています。

3.利益の追求を最大の目的にしている。

→利益を追求はしているが、単なる金儲けを超えた基本的価値観、目的といった基本理念も同じように大切にされている。

もちろん会社なので利益を出すことはとても大切ですが、GAFAをはじめ、利益を上げている企業=生活者に応援される「理念」を持っている企業ですよね。

ちなみに私たちの理念は「つくるをもっとおもしろく」です。

25年以上クリエイティブの仕事に関わってきた中で、

飽きっぽい私が続けてこれたこの仕事に対する恩返しも込めて、

おもしろがれる人を育てていきたいし、そのための環境も用意していきます。

最後に、クリエティブな仕事をしている人は、マネジメントの仕事を嫌う傾向が多いかと思います。

私も前職でマネジメントを打診されたときは、複雑な感情になりました。。

もちろん実際仕事をしてみると、違うおもしろさに気づかされるのですが。

そんな中から縁もあり、会社の代表をやっている今、

本気で思うことは、企業をつくるということは究極のクリエイティブだということです。

粘り強く、諦めずにアイデアを出し続ける。

そしてこのダイナミックな経験は決して経営者だけに与えられた特権ではなく、

弊社の規模の会社であれば、メンバー全員で関わっていくべきミッションでもあるのです。

ガウディのように生涯をかけて答えを探していくことかも知れませんが。

日々、関わってくれた人がもっとおもしろくなれるような組織を創出する。

その想いをさらに強くしてくれた良本でした。

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