プロダクトマネジメントは社長のかわりにプロダクトの方向性を決めて行く仕事
プロダクトマネジメントって、サービスによって仕事の内容や進め方が大きく違う職種のひとつなのではないかと思います。今回お話を聞くのは、STORES.jpで「プロダクト本部プロダクトマネジメントディビジョンプロダクトマネジメントグループ」という、プロダクトマネジメント以外の何ものでもないといった印象の肩書きをお持ちのお二人。前職はウェブサービスで事業開発をやっていた、木村祥太さん(以下、き)と、バングラデシュでオフショア開発という珍しい経験をお持ちの、濱村拓巳さん(以下、は)です。
──プロダクトマネジメントって、どんなことをやっているんですか?
き:事業計画の達成のために中長期の計画を立てたり、プロダクトの方向性を決めたりしています。
は:STORES .jpの場合は、達成する数字は決まっているので、それを達成するための施策、優先度、スケジュールを決めるのがメインですね。
き:最近であれば、リニューアルに伴うプランの変更や増税の対応。全ての部署がやってることを把握して、最適な方法に落とし込む。とにかくしゃべる仕事ですね。
は:あと、書く仕事でもある。何をやるか、なぜ今やるべきなのかを決めて、文章に落とし込み共有していく仕事でもあります。例えば、STORES.jpは2分で簡単にショップを立ち上げられるのがセールスポイントでした。でも、より商売を本業にしたい人にターゲットを絞ろうと決めました。すると、おのずとプランを変える、手数料を変えるということが必要になってきます。そういう決定に責任を持つために文章に落とし込んで社内に伝えていきます。
き:あやさん(代表の塚原)からふわっとおりてきた「より商売を本業にしたい人にターゲットを絞る」というお題を、それでは料金はこうで、プランはこういう名前にしましょう、と決めていく仕事でもありますね。
──そんな大きなこと、決めるのがとても大変そうに思えます。
は:そうですね。まず、僕らが作ったやりたいことリストがあります。優先度、粒度もばらばらです。そこから、どれがどこにインパクトがあるのかを算出して、ユーザーの利益になるか、メリットは何かなどの要素に分解していくイメージです。
き:規模が小さかった時には社長がやっていた仕事を、代わりにやる仕事といえば、イメージがつきやすいかもしれませんね。
驚くほど逆風はなかったですね。それがSTORES.jpの人の良さなんじゃないかと思います
──それまであやさん(STORES.jp代表の塚原)がやってきたことをやるということですよね。社内での摩擦はありませんでしたか?
き:それが驚くほど逆風はなかったですね。それがSTORES.jpの人の良さなんじゃないかと思います。僕らも「社長の代わりをやってやるぞ」というつもりで入社していないですね(笑)
は:そうそう。入社してみて蓋を開けたら、「そういうことね」と(笑)
──今回はポジションもやることも明らかな採用なので安心ですね(笑)。入っていただく方はどんな方がいいですか?
き:僕らと全く違う強みを持っている人がいいですね。たとえば、はまむー(濱村)は丁寧で、開発マネジメントがきめ細やかです。開発出身のバックグラウンドを生かして丁寧にものごとを進めていけます。
は:キム兄(木村)はカンの良さが天性なので、議論のポイントを抑えた話をしてくれます。自分の知識を独り占めすることもなく、どんどん教えてくれます。
──それと違う強みというと、どんなことだろう。
は:右脳型というか、天性で思いつきが降ってくるような人なんかいいんじゃないでしょうか。僕らから突飛な発想は生まれにくいので。
き:それと、ユーザーが喜ぶことを喜びにできる人がいいですね。
社長から直接フィードバックをもらえるのもやりがいのひとつ
──この仕事のやりがいについても、聞いてみたいです。
は:別のチームの人とやりたい施策などを話し合うときに、はじめは全員が腹落ちするのは難しいんですよね。そう感じて、説明したり話し合ったりした後で「わかった!」という顔をしてもらえた瞬間はやりがいを感じます。
き:僕は、やっぱりこの規模ならではの社長目線ですかね。あやさんと近い距離で仕事ができるので、視野が広がったと思います。直接フィードバックをもらえるのも嬉しいです。
は:あやさんから得られるものは本当に多いよね。以前、「どうユーザーの目線で考えるんですか?」と聞いたら、「自分のなかに500人のユーザーがいて、その人たちに聞いている」と答えられて、目から鱗でした。
き:・・・・・・なんかこれ、あやさんを褒め称える記事になってない?(笑)
は:なってきたかもしれないから、このへんでやめときましょうか(笑)。
~取材裏話~
真夏の台風が直撃した後の雨上がりの恵比寿での撮影。強風にもかかわらず撮影に応じてくれたお二人。「このために髪切ってきたんですよ!」という木村さんのヘアスタイルは、「高校生時代から変わってない」らしいです。和やかで冗談も飛び交う取材でも、ビジネスの話になると真面目さが隠しきれないお二人。一緒に働くなら、ド天然かつ天才!という突拍子もない人も意外と合うんじゃないかと思います。(編集担当:出川談)
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