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なにをやっているのか

ー野外体験のワンシーンー
ーある日の花まるの授業風景ー
大学合格や、テストでいい点をとるためではなく、 将来、目の前の子どもたちが、自分らしく生き抜いていくために大切な力を育てたい。 ゴールは、子どもたちが『メシが食える大人』『モテる人』に育つ、ということ。 自分が本来持っている魅力や強みを活かして、自らの足で道を切り開ける、そんな大人に育てたい。 そのために必要な、 『考え抜く力』『人と関わる力』『試行錯誤する力』『言葉の力』『意欲』… これらは“経験”の中でしか育たない。 だからこそ、いろんなことに興味関心を持ち、好奇心旺盛でスポンジのように吸収していく幼児期の子どもたちに、多様な経験を与えていく。 ▶野外体験 『もめごとは、こやし』 野外体験では、友達同士で申し込みしてもあえて別々の班に。初めて出会った子たちと自分たちで関係をつくっていくところからスタートする。大自然の中で、一緒に笑い、挑戦し仲間と心が震える経験をした子どもたちは、兄弟のように仲良くなる。そして、必ず『もめごと』が起きる。もめごとが起きても、大人は仲裁しすぎない。なぜなら、彼らが大人になり、誰かと意見がぶつかった時、自分の力で折り合いをつけていかなければならないから。社会の荒波に出る前の『ミニ社会』で生身の人間関係を学ぶ機会を大切にする。 ー野外体験でのワンシーンー 川遊びで滝つぼに飛び込む。自分の手で魚を捕まえる。魚を捌く…。 野外体験はチャレンジの連続だ。Kちゃんもまさにその最中にいた。高い岩場の前で足がすくむ。飛び込んでみたい、けど怖い…。いざとなると足が地面から離れないのだ。下では共に様々な経験をし、兄弟のように仲良くなった仲間たちが「がんばれーー!」と応援している。何度も順番を後ろの子に譲り、自分の心と対話する。そして、心に決めた瞬間、彼女は飛んだ。 この一回の経験の大きさ。成功体験が彼女たちの心を育てていく。 ▶教室 『考えることが楽しい!』 勉強が嫌い、という子は案外多い。それはなぜだろう。これは、『幼児期の特性』に合った学び方をしていないから。花まるの授業は「静かにしなさい」「じっとしていなさい」と言わない授業。大きな声を出したり、身体や手先を使って考えたり、身体と心が連動している彼らの特性を活かした授業スタイルを取っているのだ。そして、子どもたちは本来持っているエネルギーや魅力を持てあますことなく、解放させる。自分の頭で考え、自分を表現し、困っている人を助ける。子どもたちは群れで育つ生き物。化学反応と学びの連鎖が様々なところで起きるのだ。 ーある日の花まるー 月1回の特別大会。一年生のMくんは初めての大会にドキドキしていた。大会は1年生〜3年生まで異学年混合でチームごとに戦う特別な授業。しかし、Mくんの緊張とは裏腹に、チームに入ると「まずはここに名前を書くんだよ」と3年生がさっと声をかけてくれる。花まるでは、先生ではなく、子どもたちが自分でチームの役割を考え、チームメイトを想い行動していくのだ。いつのまにかMくんはこんなお兄さんになりたいと憧れるように。異学年だからこそ、育つものがある。花まるの成長の連鎖の1つ。

なぜやるのか

花まるの授業風景
40人に1人が引きこもりやニート…『メシが食えない大人を量産している』ともいえる現代の日本。 私たちは、テストの点や受験の合格のための、知識の暗記以上に、子どもたちの心を育てていくことが大切と考え、『心』に焦点を当ててきた。 小さな成功体験を積み重ねる場所。 学ぶことが楽しくて仕方ない!と躍動し続ける場所。 自分の表現をいつでも受け止めてくれるから、自分らしさや魅力が輝く場所。 人格形成が行われる幼児期の子どもたちに、私たちはそんな学びの場を提供している。 そして、もう一つ大事にしていていることが『家族まるごと幸せにする』ということ。 核家族化が進む今、親が孤独を感じたり、悩みを抱え込んで子育てをしていることが多い。 子どもたちがすくすく育っていくためには、一番大切な環境が家庭。 だからこそ私たちは塾の先生という枠を超える。子どもたちが外で頑張っている様子、その子の魅力や強みを余すことなく、お母さんやお父さんに言葉にして伝えていく。 心で対話していくから、いろんな悩み相談をしてくれることもある。どれも大切な悩みだから、大切に受け取っていく。言葉にした後にすっきりした表情で「自分がどうしたいか分かってきました」と言葉にされることも。 お母さんやお父さんがにこにこ笑顔で、子ども達が思い切りその成長の芽を伸ばしていけるように、私たちは一つひとつの家族に向き合い続けていく。

どうやっているのか

子どもの将来の幸せのために、そして子どもたちがすくすくと育つ土壌となる親の安心のために、日々考え行動し続けている集団であるために。 ▶相手の本質を知ったうえで、関わっていく。 おたまじゃくしがカエルになるように、実は人間だって子どもと大人では全然違う。 幼児期の子どもたちはどんな生き物だろう。 大きな声を出したり、身体を動かすことが大好き。好奇心が旺盛。飽きやすい。 彼らの特性と個性を知ることで、授業での声かけや彼らへの接し方が磨かれていく。 どんな言葉を、どんな風に渡されたら幸せかー渡し方勝負。 子どもたちの躍動をより引き出していく。 ▶自分の人生と深く向き合う。感じたことを言葉にする。 目の前の人を幸せにする仕事だけど、自分が幸せでないと、誰かを幸せにすることはできない。私は何に幸せを感じる?私はどうしたいんだろう?感じたことを言葉にする。言葉にする中で気づきが生まれる。哲学が深まる。子どもたちに伝えたいこともどんどん溢れてくる。日々成長し続ける社員たちは、切磋琢磨しあえる仲間たちでもある。 ▶常にクリエイティブであれ 同じ瞬間は二度と来ない、気づきや感動に溢れている子どもたちとの時間。ダイレクトに現場で反応が返ってくるからこそ、「もっとこうしたい」が生まれてくる。そして、社員みんなが現場を持っているからこそ、議論が生まれる。それぞれの問題意識から新しく事業が生まれることも。究極の野外体験「無人島教育」、才能を開花させる学校、おうちで夕ご飯を食べる中学受験… これらは花まる社員たちの問題意識と想いの集結でできたオリジナリティ溢れる事業である。