1
/
5

TOKYO NODE : OPEN LAB レポート「サステナビリティが拡げるイベントの可能性」

こんにちは!博展採用担当です。本日は弊社のサステナブル事業の取り組みについてご紹介します。

1967年に展示会イベント装飾の大工仕事として創業したHAKUTENは、その実現力を軸にクリエイティブ機能を兼ね備えて事業の拡大を続けた。そんな彼らはいま、サステナブルイベントの実装へと挑戦している。

2023年10月、新しい情報発信拠点としてTOKYO NODEが誕生。その開業を記念して各ジャンルのクリエイターたちが集った「TOKYO NODE : OPEN LAB」では「サステナビリティが拡げるイベントの可能性」をテーマに同拠点を運営する森ビル株式会社と株式会社博展のトークセッションが繰り広げられた。

目次

  1. イベント業界にもサステナビリティを
  2. ルールではなく、コミュニケーションツールとしてのガイドライン
  3. 街は、もっと楽しくなれる

イベント業界にもサステナビリティを

体験を軸に様々なイベントプロモーションをサポートするHAKUTENのプロデューサーである木島氏はイベント業界の持続可能性が低いという危機感から、サステナビリティに取り組み始めたと語る。

HAKUTEN プロデューサー 木島氏

スクラップ&ビルドを繰り返すイベント業界に違和感を覚えていた2015年ごろ、米国デトロイトで開催された「サステナブル・ブランド国際会議(以下SB)」と出会い、HAKUTENは日本でのサステナブルコミュニティ「サステナブル・ブランド ジャパン (※以下SBJ)」の運営権を取得して、取り組みを始めた。

同社CSuO(Chief Sustainable Officer)であり、サステナブル・ブランドジャパン カントリーディレクターを務める鈴木氏はこのSBで2つの驚きがあったと語る。

HAKUTEN CSuO(Chief Sustainable Officer)鈴木氏

1つ目は開催にかかるカーボンの徹底した算出。移動に利用した航空機はもちろんのこと、自宅から空港まで、さらには現地空港から開催地までの移動手段も参加者へのアンケートで記入を求められたという。

2つ目はイベント業界の役割に参加者へのサステナビリティの啓発も含まれていたこと。イベント業界団体主催の「Events Industry Council」では、参加者へのサステナビリティに関する情報提供や啓発もイベント主催者の役割であると語られていたという。

この出会いをきっかけに、2017年に国内初となる「サステナブル・ブランド国際会議2017東京(SB’17 TOKYO)」を開催。2023年のSB’23 Tokyo-Marunouchiでは「MICEサステナビリティガイドライン」(TCVB:公益財団法人 東京観光財団)に準拠し、来場者の移動も含めたカーボンオフセットを4年がかりで実現した。

これらの取り組みの中で会場との連携の重要性を感じ、このTOKYO NODEを運営する森ビルとサステナビリティにおける協業が始まったと語る。

ルールではなく、コミュニケーションツールとしてのガイドライン

同社サステナビリティ推進部の白川氏は「ルールを押し付けるのではなく、コミュニケーションツールとしてこのガイドラインを活用してほしい」と語る。
森ビルと同施設のサステナブルガイドラインの策定を進めている同氏によると、ファシリティとプロダクションによるガイドラインは業界でも先進的だと言う。

このガイドラインは森ビルのサステナビリティ方針や、施設としての対応、そしてTOKYO NODEを利用する主催者へのお願いという3つで構成されている。

主催者へのお願いもアクションを具体化するためのチェックシートになっていることから、策定に関わった白川氏も「満点を目指すのではなく、あくまで現在地を知るためのツールなので、来年目指すところを共有するツールとして活用してほしい。」と思いを述べた。

HAKUTEN サステナビリティ推進部 白川氏

また、同じく策定を推進した森ビル TOKYO NODE運営室の板橋氏は「サステナビリティに配慮したイベントをしたいという主催者の要望に応えられる会場にしたい」と語る。
HAKUTENと開催したサステナビリティの勉強会の中で、虎ノ門も最先端の情報発信拠点としてサステナビリティを実装した場所であるべきだという考えに至ったことから、このガイドラインの策定がスタートしたという。

森ビル TOKYO NODE 運営室 板橋氏

鈴木氏も「国際MICEではサステナビリティを実装していることが必要要件になっている」と話し、TOKYO NODEのように施設の設計段階からサステナビリティを念頭に置くことの重要性を強調した。

街は、もっと楽しくなれる

木島氏は「街は、もっと楽しくなれる」という想いがLAB参画のきっかけになったという。
米国オースティンのSXSWをはじめ、ラスベガスのCESのように、都市全体で新しいビジネスの出会いが生まれるイベントや体験をここ虎ノ門の街で実現させたいと語る。イベントサステナビリティガイドラインの実装はその一歩であり、サステナビリティの社会実装に向けて一緒にチャレンジできる仲間を増やしたいとTOKYO NODE LABに参画した思いを語り、セミナーを締め括った。

TOKYO NODE : OPEN LABの ARCHIVEでは、2023.10.10 (TUE)〜2023.10.11 (WED)に開催された全17本のセミナー動画を公開中。

ARCHIVE | TOKYO NODE : OPEN LAB虎ノ門が新たな都市体験を生み出す実験場へ。先端テクノロジーとクリエイターが集い、領域を超えて未来を創造する2日間。www.tokyonode.jp

TOKYO NODEとは
「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」最上部に位置するTOKYO NODE。イベントホール、ギャラリー、レストラン、ルーフトップガーデンなどが複合する、約10,000 ㎡の新たな情報発信拠点です。NODE=結節点という名のとおり、ビジネス、アート、テクノロジー、エンターテイメントなどあらゆる領域を超えて、新たなものを生み出していく舞台となります。施設内には、ミシュラン星付きシェフによるレストランや、イノべーティブなプレイヤーが集まり共同研究を行うTOKYO NODE LABを併設。クリエイティビティを刺激し、虎ノ門から世界に発信していきます。

TOKYO NODE LABとは
TOKYO NODE の 8 階には、参画企業やクリエイターのための共創拠点「TOKYO NODE LAB」を開設。XRライブ配信が可能なボリュメトリックビデオスタジオ「TOKYO NODE VOLUMETRIC VIDEO STUDIO」、TOKYO NODE のエントランスに構える開放的なカフェ&バー「TOKYO NODE CAFE」が併設されています。業種や領域を超えた一流の才能や、イノベーティブな企業が集結。虎ノ門ヒルズエリアを通じて、コラボレーションによって新たな都市体験 やコンテンツを創出・発信します。

株式会社博展では一緒に働く仲間を募集しています

同じタグの記事

今週のランキング

伊東 祥子(HK)さんにいいねを伝えよう
伊東 祥子(HK)さんや会社があなたに興味を持つかも