株式会社博展 HAKUTEN | Communication Design®
博展は体験価値の創造を通じて、企業・団体のコミュニケーションをデザインしています。オンラインイベント、WEBプロモーション、ショールーム、ポップアップショップ、プライベートショー等の企画・デザイン・制作を手掛けています。
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こんにちは!博展採用担当の田崎です。本日は弊社の社内研修制度についてお伝えします。
弊社では2021年5月から社内研修プログラム「 COMMUNICATION DESIGN ACADEMIA 」(略称:CDA)がスタートしました。※CDAとは?は本ページの一番下をご覧ください。
少しでも社内の様子を知っていただければと思い、2021年7月に作成された記事ではありますが共有させていただきます!
今回は人気講座である「マーケティングプログラム -戦略フレームを事例をもとに学ぶ-」終了後に講師の福田さん、受講者の太田さんと竹中さん、CDA主催者の堀井さんにお集まりいただきアフタートークを開催。研修を通しての学び、開催メンバーのCDAへの想い等、ざっくばらんに語っていただきました。※記事の中では、敬称を省いています。
※2021年時の内容です
太田 (CDA受講者)2015年入社。新人研修後、最初の半年は展示会系の営業を担当し、2年目からBtoCのイベントプロモーション系の営業へ。以降、BtoC領域のクライアントを担当。今期はクリエイティブエージェンシーとの協業がメインミッション。学生時代からサッカー一筋。いまでも地元のチームに所属しているサッカー小僧。
竹中(CDA受講者)2019年入社。配属当初から一環して楯さんの課。太田さんとは同じ組織の先輩後輩関係。太田さん同様、今期はクリエイティブエージェンシーとの協業がメインミッション。インドア派でアニメや漫画が好き。特に『進撃の巨人』押し。この日も進撃トークが取材の裏で繰り広げられた。
福田 (CDA講師)2006年入社。一貫して営業としてのキャリアを積む。デビュー作はラーメン産業展。BtoCのイベントプロモーション部門の立ち上げ、外資系自動車メーカーのマーケティング部門への出向経験を持ち、CDAではマーケティング系講座の講師を担当。最近、子供がサッカー教室に通い出し、それを温かく見守っている。
堀井 (CDA主催者)2005年、2008年、2020年入社。営業としてキャリアをスタートし、一度退職。博展復帰後は人事として採用、教育を担当。そしてもう一度退職。2020年7月に人事として2度目の復帰を果たす。CDA主催者であり、キャリアデザイン系講座の講師も担当。最近は漫画『ドラゴンボール』にはまっている。
Q. 今回のマーケティング講座への参加理由を教えてください。
太田 一番の理由は営業のトップランナーである福田さんからマーケティングの話が聞ける機会だったので。もう一点は、コロナでの実体験からです。コロナで仕事が無くなった際、無力さを感じ、今までの自分自身のプロデューサーのスタンスに危機感を持つようになりました。
これからは、より専門性が求められますし、ユニット制になり、それは顕著になった気がしています。プランナーや他職種が先方担当と話し、金額交渉まで決着できるようになった場合、今までの調整役的な立ち位置の営業=プロデューサーは必要なくなる、とまさに思いました。でも今からデザインスキルを磨くのかというとそれも違うし、私はプロデューサーという職が好きなので、より意味のあるものにしていくために、専門性を身に着けたいと考えたんです。
そのタイミングでCDAが始まった。CDAでマーケティング講座を受講するまでは、マーケティングに対しての知識が曖昧で、明確には答えられなかったのですが、講座で「顧客に価値を提供し、売れ続ける仕組みをつくること」というシンプルな言葉を貰って、腹落ちした感じがしました。
福田 確かに、コロナを機に「営業ってなんだろう」と考えたよね。こちらから働きかけないと仕事は全く出てこない現実があって。その中でどうやって動くかで、結構明暗も分かれたよね。
太田 社内でこのような状況でもTEXやBEAUTIFUL DISTANCEのような新しいアクションを行えている人がいる中で、自分には何ができるのだろうかと危機感を感じる時期もありました。
早川 冒頭からまじめなお話ありがとうございます。とってもリアルな本音で、職種は違いますが、自分も考えさせられる部分が多いです。竹中さんの参加理由はどうでしょう?
竹中 太田さんがまじめすぎて、何を話すか戸惑っていますが笑。私がマーケティング講座を受講したのは、福田さんのお話を聞いてみたかったので!お世話になっている先輩社員の齋藤さんからよくお名前伺っていまして。なのできっかけとしてはライトです。
もう一点は、今の自分に足りていない観点が「マーケティング」だと感じていたためです。でも自分でマーケティングの本を読んでも、なかなか頭に入ってこず、実践までは落とし込めない状態でした。研修ではかみ砕いて説明いただけると思い、実務にも活かせそうなので受講することにしました。
Q. 講座を受けてみての感想、学びを教えてください。
竹中 一つ前のマーケティング講座(「マーケティングプログラム -環境分析フレームを事例をもとに学ぶ -」)の話になるのですが、講座の中でワークの機会があり、どうやって企業が商品を開発~販売しているのかを学びました。商品それぞれには、意味があるんだなという気づきもあって。
それから、自分の身近なものがどうマーケティングされているのか、の視点を持つようになりました。自分がターゲット層に当てはまっているとして、それがどれだけ自分に影響をもたらしているのか、考えてみると面白いなと。
福田 竹中さん一押し漫画『進撃の巨人』は、戦略にはまった、ということ?
竹中 完全にはまりました。私、ターゲティングされていますね。
Q. 実務の経験では活きそうですか?
竹中 今日の講座で福田さんが自動車メーカーへのアプローチをSTP分析で考えた事例を見て、同じことを自身が今やっているクリエイティブエージェンシー各社へのアプローチにも活用できそうだと感じたので、やってみたいと思います。
堀井 智己(太田さんの通称)と部署が同じだから、一緒に考えてみてもいいかもね。せっかく二人の間で共通言語やフレームがあるわけだし。
太田 そうですね。竹中が言う通り、私たちの部署ではクリエイティブエージェンシーとの協業にドライブをかけていこうと動いており、マーケティングフレームを活用して分析しながら、クリエイティブエージェンシーに対して博展が提供できる価値はなにかを考えたいと思っています。
講座でも「ここは活かせそうだな」等、実務をイメージしながら受講することを心がけています。今日のSTP分析の話を聞いていく中で、自分たちがアプローチするターゲット先は本当はこっちかもしれないなと、考えるようになりました。そういったことをフレームを踏まえて考え、周囲に対して戦略の提案ができるようになれたらいいなと。
早川 フレームワークのいいところって、もれダブりなく俯瞰して考えられる点だと思います。考えが網羅的に整理されるので、周囲への伝わりやすさも増しますよね。
太田 これまでのクライアントワークだと「このイベントをやります」とある程度決まっている中で仕事をいただくケースが多かったので、マーケティングを強く意識しなくても物事が進んでいた気がしました。でも今のミッションでは、いかにインバウンドを加速させるかを考える必要があるので、マーケティングの重要性を実感しています。
福田 研修は課題が明確というか、ある程度こんなことに困っているという状態で受けた方がいいと思います。漠然とマーケティングに対して理解を深めたい、いつか何かの役に立つかもしれない、というよりは1エッセンスでいいので、今の業務や対峙している課題に直結するヒントが見つかると嬉しいなという想いを持ってやっていたので、智己のような活用の仕方は嬉しいですね。
もちろん、前者でも問題ないのですが、その場合は、学んだことをどういった形で活かせるか、を考えると良いと思います。自分自身が研修を外部に受けに行った時も、目的意識がないとすぐに忘れてしまうんですよね。目的や今の事業への課題を持って臨むと、自ずとヒントが浮き出てくるはず。
Q. ここからは今回の講座のみならずCDA全体についてお伺いします。
どんな風にCDAを活用していますか?
竹中 他にもロジカルシンキング講座を受けました。論理的に話すことがずっと自分の中の課題で。課長の楯さんにも「結論は?」とずっと言われてきたのですが、その意味が、ロジカルシンキング講座を受けて腹落ちしました。
楯さんは2年間ずっと実践させてくれてたと思うのですが、自分の中であまり理解せずにやっていた部分があって、「こういうことができるようになるから、こういう話し方・考え方をした方がいいんだな」と、講座を受けてやっとわかりました。
堀井 今の話を聞いていて、とてもいい気づきだなと感じました。人材育成の考え方で「7:2:1の法則」というものがあります。人が成長するためには何からどのくらいの割合で学びを得るのかを示した法則で、7割は「仕事上の経験」、2割を「マネージャーや先輩からの助言やフィードバック」、残りの1割を「研修などのトレーニング」から学ぶと言われています。
竹中さんの話に置き換えると、マネージャーは「結論から話そう、ロジカルになろう」と言ってくれているけど、自分が理解していないと「えっなんで?」となる。それを講座でロジカルの必要性や基礎を学べたことで、改めて「楯さんが言ってくれていたことってこうなんだな。じゃあ結論から話そう。」という形に変容したのがすごく理想的だなと。
博展は優秀な人が多いと思うんだけど、優秀がゆえに基礎を使わず、OJTありきで進むことが多い。でもそこに基礎が加わるともっと成長が加速するんじゃないかなと思っています。
CDAをつくる上で、福田さんやキャリアデザイン部のメンバーとも「基礎をつくりたいよね」と話していて。なので、竹中さんの話は聞いていて、とても嬉しいな。
早川 基礎って最初教えられてもなかなか入ってこない。経験を積んだ上で整理できる場があって、そこで基礎を習得して自分のものにできているところが素晴らしいなと聞いていて感じました!
堀井 ちなみにロジカルシンキング講座は全3種類あるので、是非他のも受けてね笑。
福田 楯君に言われていたことも、普通どうでもよければ忘れるだろうけど、なにかひっかかりがあったんだろうね。「それってどういうことなんだろう、結論てなんだろう」って。それが講座を受けて繋がったんだね。すごくいい学びだね。
CDAはスタートしたばかりということもあり、研修主催側も手探りで模索中。本当に意味あるものが提供できているのかなと迷うこともあります。
堀井 今日も講座の休憩中に、福田さんと「部屋の後ろの方の人の表情が良く見えないけど、ちゃんと伝わっているかな」とやや不安になったりもしていて。リアルな声を聞けてほっとしました。
福田 2回目はオンライン実施なので、また新たなチャレンジですね。
堀井 大阪や名古屋のメンバーやリモート時でもどんどん参加してもらいたいからね。
Q. 外部の研修との違いは感じますか?
太田 身近な社員の方々が講師ということで、自社事例等も組み込んだプログラム内容になっているので自分事化しやすいですね。特に私は直近で課題があったし、やっていきたいなと思うことがあるタイミングだったので、接続しやすく自分事化できる良さを感じました。
外部研修だと、かなり幅広く社会人向けのイメージで、どうしてもイメージしづらい部分があって。
堀井 内容が広いから、「確かに」とは思えるんだけど、日常業務への落とし込みが難しかったりするよね。講座内でも実際に仕事で使用した事例も紹介してくれるから接続しやすいよね。
裏話をすると、福田さんに社外のマーケティングフレームの研修を受講してきてもらい、それを参考に自社版にアレンジしていたりします。裏でとってもパワーかかってるんです。
福田 講師をやることは自分自身の学びにもなっています。
堀井 先々は、2人にも講師やってもらいたいな。全員が講師を、ということをCDAの密かな野望としています。
また社内でやる意味としては、社内の繋がり形成という部分もあるんじゃないかなと。例えば竹中さんが今まで話したことがなかった福田さんとマーケティング講座を通して繋がり、それが今後いろいろなことを相談するきっかけになるかもしれないし。受講生同士の繋がりを作ることもできる。
Q. 受講は選択式(=手挙げ制)なのはどうしてですか?
堀井 そもそもCDAの出発点は、社内育成を体系的に強化しようということ。でも状況的には個別で研修などに行ってもらう予算もなくて、じゃあ社内で蓄積されているノウハウを使ってみんなが学べる場をつくろう、ということになったんです。
それでなぜ手挙げにしたかというと、二人の話にもあったけど、自分が課題感を持っていないと参加しても面白くないし、無駄な時間になってしまうよなと。であれば、学びたい人に来てもらおうと考えました。とはいえ本当に参加してもらえるか、不安も大きかったです。みんなの時間を無駄にはしたくないし。
またCDAの中期的な目標として“社員の市場価値を高めたい”ということも考えています。もちろん博展の社内でグレードを上げていく上で、基礎スキルは培った方がいい。
更にそれを社外と比較した時にも一級品のビジネスマンになれれば、個人としてキャリアアップでき、同時に会社としても強くなります。CDAを自ら選択してくれた人には、どんどん成長してもらいたいので、受講後も後押しを続けていきたいですね。
この日の講座の様子。
年次や職種はバラバラで、自主的に選択したメンバーが集う。
福田 手挙げの他にも、上司から「これ受けてきてごらん」とレコメンを受けての参加も是非してもらいたいですね。それはそれでまた役割を果たすのかなと。上司から見たときの本人の成長ポイントはここで、これを磨くため受けてきてほしい、という使い方をしてほしいです。
堀井 ちょうど、本人チェックとマネージャーチェック用のシートを作成している最中です。目標設定シートの裏にあればいいなと思って鋭意制作中で。この辺の活用方法も広めていければと思っています。
Q. 今後、CDAでこんな内容があったらいいな、と思うものはありますか?
竹中 私はビジネス本を読んでもあんまり理解できないタイプで。その本の内容をかみ砕いて説明してくれるような場があったらいいなと思います。中田敦彦のYouTube大学的な。絶対読んだ方がいいと言われる本でも、実践経験が少なくてなかなか入ってこないんですよね。
嶋田さんが講師のロジカルシンキング講座の際、1冊の本がおいてあって、その本を参考にされたのかなと。それがとてもわかりやすかったです。
福田 同じ本をテーマに読書会をしてもいいのかもしれないですね。本の内容の捉え方は人それぞれ。そこが面白かったりする。
あとはテーマに対して研修で理解を深め、もっと興味あればそれに対して深い本を読んでみる、それを実践してみて、また本を読んで、ということを繰り返していくのもいいのかもしれない。
堀井 アカデミアというテーマですし、社員の成長を支える学術機関にしていきたいという思想もあるので、その中に読書サークルみたいなものがあってもいいかもしれないし、図書室をつくってもいいかもしれないし。
こんなことやりたい、があればそれを支援したいですね。みんなの意見が一番大事なので。
太田 私はマーケティングをもっと深く理解したいです。実際のマーケターの頭の中が見えるような機会があると嬉しいです。今回の講座でフレームを学び、それを実務だとこう活用できるかな?まではイメージできたので、今度は実際のマーケターはどのように考え、行動しているのかを順を追って知れたらいいなと思います。福田さんのようにメーカーのマーケティング部門への出向経験がある方は他にも社内にいるので、そういう方の話も聞きたいです。
堀井 たしかに、福田さんの外資系自動車メーカーの話を聞いた時、私自身とてもワクワクしました。それぞれがやってきた事例を話す機会をつくるのは良いのかもしれないね。
福田 番外編で漫画トーク会してもいいかもね。進撃の巨人について見解を語るとか笑。
編集後記私もマーケティング講座を受講しましたが、実践が多く実務での活用イメージが沸きました!やはり知識として知っているだけでは意味ないなと痛感です。CDAはマーケティング講座以外にも会計講座、キャリアデザイン講座等、どの年次や職種の方にも役立つラインナップが多数あります。7月末からはオンライン版もスタートするので、まずは一度ご体験ください!!
▼CDAとは
「 COMMUNICATION DESIGN ACADEMIA 」の略称。博展のビジネスであるコミュニケーションデザイン業に関わる社員として、必要な基礎知識やスキルが社内で学べる研修プログラムです。社内講師が実践的なスキル/考え方を1プログラム2時間でレクチャーしています。