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オシゴトーク Vol.01 博展の様々な仕事をトーク形式でお伝えする企画の第一弾。 デジタル配信の仕事をご紹介します!


現在、博展グループの社員数は400人を超えています。人数が増え、組織が大きくなる中、「あの部署はなにをしているの?これは誰に聞けばいいの?」という質問を耳にする機会も増えました。オシゴトークでは、仕事にスポットをあて、仕事の中身や他部署との協働ポイントを、担当するチームのみなさまへのインタビューを通してお伝えしていきます。博展の様々な仕事と人を知っていただくことで、仕事を進めやすくする一助となればと思っています。

記念すべき第1回はユニット1 ディレクションルームでデジタル配信を担当している中條さん、山本さん、勝俣さんのオシゴトークです。身近な例で言うと、TEX(当社オウンドメディア「Think EXperience」内のonlineセミナー)の配信を担当しているみなさんです。コロナを経て立ち上がった新設チームの奮闘エピソード、是非ご一読ください!!

トークメンバーのプロフィール


中條
2007年入社。営業、営業事務、営業企画、ITツール開発推進、デジタルマーケティング推進、EXPOLINE初期開発、プランニング、デジタル配信ビジネス立ち上げ等々、唯一無二の存在としてマルチに活躍。ここ1年でハマっているのは漫画「ハイキュー」。
山本
2019年入社。展示会部門の営業からキャリアをスタート。入社1年も経たない中で、「オタクだからパソコン得意でしょ?」と当時の上長の倉沢さんに言われディレクションルームの前身組織へ移籍。現在は配信ディレクターとして活躍中。ももクロが好きすぎて価値観はももクロでできている。
勝俣
2020年入社。入社初日に自宅にパソコンが届き、リモート研修スタート。半年の研修期間を経てディレクションルームの前身組織へ配属。現在は配信ディレクターとして活躍中。分からないと怖いということで、なんでも調べる。動画編集が好きで、仕事と趣味が重なっている。

Q1. このチームのお仕事内容を教えてください。



山本「配信や撮影の匂いがする案件が発生した際、自分たちに声がかかり、その初期設定から撮影、配信、納品まで一連の流れを担当しています。今まで外部に依頼していた仕事を、私たちが担当することで利益率を高め、営業をハッピーにすることがミッションです。

最初は社内の勉強会やTEXを中心に担当していましたが、最近ではクライアントワークを担当することが増えてきました。自分たちが社内で経験を積んでいくうちに力がついたこと、またオンライン配信の領域はコロナで急速に発展した分野のため、周囲にも専門特化した企業が存在しない状態でした。であれば自分たちがやればいいよね、といつの間にか広がっていきましたね」

中條「陸(山本さんの通称)が言う通り、BtoB企業で顧客との接触点としてオンライン配信のような、WEBサイト以外のものに活路を見出したのはコロナになってから。コロナ前からWEB制作会社は存在していたし、BtoC企業向けのSNS専門会社はありました。でもonline配信やonlineイベントに特化した企業は存在していなかった。当時は需要もなかったので。

1回目の緊急事態宣言の際に、各社一斉にスタートした状況の中で、私たちのチームのクオリティは頭一つ抜け出した実感があります。かっこいいビジュアルの映像のようなカメラマンのセンスに依存するような案件は難しいものの、例えばサステナブルブランド国際会議のライブ配信の様な、BtoBのセミナーを同時に複数配信するような案件には強くなったなと。演者側とテクニカル側の両方に同時に指示出しし、演出や進行を行っていくようなライブ配信イベントを提供する点においては、博展にしかないノウハウがたまってきました」

早川「ちなみに、社内ノウハウがない中、どうやって技術を身に着けていったのですか?」

中條「調べて、やってみて、失敗することを繰り返しています。自主練もたくさんしていますよ」

山本「そういう意味だとTEXでいい経験が積めています。自社メディアということで、新しい技術を試す場として沢山実験させてもらっています」

Q2. チームはどんな構成ですか?


中條「ディレクションルームは福田さんが組織長で、堀ちゃん(堀川さんの通称)が全体の進行サポートをしています。奥村と赤峰は他部署との兼務という形で音響やカメラといった技術周りを担当、陸と瞭勉(勝俣さんの通称)、新人の宮崎がメインの実働部隊として、配信回り全体の進行を担当しています。案件により適宜役割の変更はありますが。私はかなり色々やっていまして、配信の進行もやりますし、それ以外にもユニット1のプランニング、デジタル全体の統合、デジタル系の研修など説明しきれないです笑。
 陸・瞭勉は、お互いの得意領域や性格が違うので、補完し合っているよね」 ※メンバー編成は2022年1月時点の情報です。

山本「自分はなんとかなるでしょ、と勢いで突き進むタイプ。瞭勉は慎重派且つ理論派。自分が感覚でやっているところをいろいろ調べてくれるので、ノウハウとしてちゃんと溜まっていきます」

勝俣「私はメンタルが弱めなんですが、山本さんは強いので、ライブ配信の本番中は本当に助けてもらっています笑」


Q3. 他の部署・職種やパートナーとの業務での接点は?

山本「営業部署と関わりが一番多いですね。スタジオの空き状況からどうやって進めたらよいか、まで幅広い相談がくるので、やり方を一緒に考えていきます。配信未経験のクライアントも多く、私たちの方ですべて提案から実行プランまで考え、「これでいきましょう!」という形で営業と一緒に提案することも多いですね。ブースと違い、先方からの要望が少ないので、私たちの方で提案する。実は配信のパターンは大きく分けて4パターン程度なんですね。その中で最適なものを選び、じゃあ絵はどうするか、演出はどうするか、と肉付けしていく形で進めます。細かく詰めていく中で、クライアントや営業がこだわりたいところ、大切にしたいところを取り入れるようにしています」

中條「ファーストタッチや説明は営業が担当しますが、具体的なプランを決めにいく際や、詳細を詰める際は私たちが打ち合わせに入ることで、一気に前に進めることができます」

山本「提案や打ち合わせの際に、ZOOMでデモ配信しちゃうこともあります。その方が企画書5ページで話すよりもお互いに理解が進むので!」

早川「今後お仕事が増えていくと思いますが、内製を増やしていくイメージなんでしょうか?」

中條「内製、外注はこだわっていません。ただキャパに限界はある。またクライアントニーズによっては、私たちでは及ばない領域もあるので、パートナーとの連携は高めていきたいですね。やり方として、パートナーに発注してお任せ、というよりは私たちのチームと協働しながらプロジェクトを動かしていく体制が組めたらなと思っています。実際、パートナー側も、まるっと受けるのはキャパ的にきついという状況の際、部分的に一緒にやってください、と依頼することで受けてもらえたり、それがパートナー側のメリットにもつながっています」

山本「私も協働してやっていきたいです。技術力が高い方々と一緒に仕事をすることで、自分たちのレベルを上げていくことができる。現場でも「これってどうやるんですか?どういった機材を使っているのですか?」等の情報交換をし、まねることで自分たちのレベルを高めるようにしています」

勝俣「パートナーとの協働は私にとっても大変勉強になる機会です。三脚を立てる行為の意味、スタンスから教えてもらったり。とりあえず立てるのではなく、そこからすべてが始まる、という考え方は新鮮でした。カメラの触り方や道具のメンテナンスなどの細かい点も発見の連続です」

Q4. ここ最近の面白かった仕事を教えてください。

勝俣「絶賛開催中(取材当時)のヨガブランドの21日連続配信の案件ですね。テレビ番組のレベルを生配信でつくっていく感じが面白いです。機材に詳しいパートナーの方と一緒に進めていて、学びや発見も多くて。また普段は司令塔的ポジションの中條さんがこの案件ではガッツリプレイヤーで動いており、スイッチングのやり方など、間近で見てとても勉強になっています。この配信コンテンツは博展社内の人にも是非見てもらいたいです。TEXのイメージでしょと、思っている方も多いかもしれませんが、それをはるかに上回る技術を駆使して制作しています。ここまでできるんだ、ということを知ってほしいです。是非、外注判断の前に相談してください!」


ルルレモンアスレティカJP合同会社 オンラインイベント「Wellness Month」

山本「自分の方が、プレイヤーとしては経験積んでいるつもりだったんですが、中條さんの動きがすごすぎて、、ちょっと悔しかったです。

私が面白いと感じたのはソフトウェア系企業の配信案件。瞭勉の同期である展示会事業部の営業の林幹さんがアタックして獲得した案件で、1か月後の製品発表会のお話を最初にもらいました。が、話を聞くと実は来週もやりたいと。このチームが立ち上がっていなかったら断るところなのですが、ちょうどスタジオも空いていたので引き受けることになりました。打合せから納品まで1週間という超短スパンでしたが、お客様にもご満足いただける結果に。途中、トラブルもありましたが、一年鍛えてきたので焦らず臨機応変に対応でき、自信にも繋がりました」


Idein株式会社 オンラインプレス発表会

中條「私は関わる案件全部が面白い。ひと現場ごとにレベルアップしているのを実感できています。私がプレイヤーで入るときは、陸に負けないように意識しながらやっています。陸、まだまだ甘いぞと思いながら笑。

特に化粧品メーカーの案件は勉強になることが多く印象に残っています。新商品発表会の記者向けのライブ配信で、化粧品の特性上、色味の見え方への追求がシビアでした。色温度を図り、正確に色味が分かるモニターをクライアントのクリエイティブディレクターの方と確認しながら進めました。その方に、こういう風に撮りたい、というアイデアを提案しながら進めるのですが、「中條さんの提案でいきましょう」と納得してもらえたことは嬉しかったですね。高いクオリティを求めるプロが、認めてくれたんだなと」


株式会社カネボウ化粧品 KANEBOオンライン新商品発表会

Q5. 最近困っていること・悩んでいることは何ですか?

山本「収益性のところですかね。私たちのチームへの発注はタダだと思われているケースもありまして笑。クオリティも担保できるようになってきたので、適正価格で売れたらな、と思っています」

勝俣「価値を換金化していきたいですし、社内で人やスタジオが抑えられなかった場合は、外部パートナーへお願いせざるを得ないですからね」

山本「金額の相談はいくらでも乗ります!せっかく受注できるかもしれないのにチャレンジできない、という状況はつくりたくないので。ただ瞭勉が言うように価値の換金化をできるようにしたい。その観点では、4月からディレクションルームが組織化、長坂さんがトップになり、案件として管理する体制になりました。約1年前に社内セミナーの運営からスタートしたビジネスが少しずつ前に進んでいます」

早川「社内ベンチャーのような感じですね」

中條「それでいうと、私はずっと社内ベンチャーしてる笑。売上管理システムの構築、アイアクトとクリエイティブ組織の架け橋でデジタル部門立ち上げ、エキスポライン初期開発などやってきたなぁ」

山本「すごいですね!経歴が特殊すぎます!」


Q6. 今後こんなことにトライしていきたい、と考えていることは?

勝俣「現在、やりたいと思っていたことにちょうどトライできています。アタックムービーの動画制作の仕事なのですが、モーショングラフィックを取り入れようとしています。学生時代から自分が自主的に勉強していたのですが、これをワンチャン仕事で活用できないかな、と密かに思っていたら、運よく声をかけてもらいまして。難易度が高く、今話しているだけで汗かいてきました」

山本「今の目標としては、配信オペレーターのポジションの希少性を実感しているので、その道で知見を広めていき、最終的には配信オペレーションだけでなく、全体ディレクションまで対応できるようになりたいです。今はこの道でうまくなりたい。社内でも中條さんの次に詳しい自信はありますし、頼ってもらえる嬉しさも感じています。同期からの連絡もめっちゃきます笑。でもその先はどうなるかは分らないです。行き当たりばったりを楽しみたいですね」

中條「今まで、トライしよう!と思ってやってきたわけではないのですが、結果たくさんのトライができました。今の時代は日々色々なことが変化しています。インターネットが普及したとき、SNSが出てきたとき、そしてコロナ。その変化の最前線で仕事をできている自負はあります。アフターコロナになったら、どうなるか分らないですが、その時も自分にしかできないこと、市場から求められることを続けていたいですね。

ここ1年、「ハイキュー」という漫画にはまり、1週間に1回全巻読みしているんですよ。その中で一番心に残るシーンが日向と影山の「変わり続けることが俺らの強さ」「変わらなかったやつから淘汰されていく」というセリフを言うところ。時代が変わって、クライアントのニーズが変わる、それに合わせて自分も変わる。無理に何かを目指すというよりは、ちゃんと変わるときに変われるようにしておく、固執しすぎないことを大事にしていきたいです。

リアル領域も経験してきたからできるし、今はこの領域を突き詰めていく。それによって自分の経験値やスキルが積層されていく。何かに固執しないで時代に合わせて変わり続けることが自分のチャレンジと言えるかもしれません」

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