こんにちは。『Gunosy 第10期上半期締め会』の表彰式で受賞した社員へのインタビュー、今回は『BEST MANAGER AWARD』に輝いたメディア事業本部グノシー事業部の眞武さんです。この賞は「最もチームの生産性向上に貢献した」社員に贈られるもの。マーケティンググループとプロダクトマネジメントグループのマネージャーを兼任している眞武さんは、どのような活躍で今回の栄冠に輝いたのか。この半期を振り返っていきます。
眞武さん/メディア事業本部 グノシー事業部 マーケティング責任者兼プロダクトマネージャー
大学では哲学や倫理学を学ぶ。専門とする科学倫理学の文脈でジャーナリズムやメディアについても研究。2017年Gunosyに新卒として入社し、マーケティングからキャリアをスタート。新規事業を経て2021年3月よりグノシー事業部マーケティンググループマネージャーに。同年10月よりプロダクトマネジメントグループのマネージャーも兼任する。
蒔いた種が花を咲かせた半期
ーこの度は受賞おめでとうございます!
ありがとうございます。締め会でもコメントしたんですが、この半期を含めた一年は苦しいことも多い期間だったので、成果を認めていただけたのは本当にうれしいですね。
ーどんな取組みが評価されたのでしょうか
まずマーケティンググループ(以下マーケG)では私がマネージャーとして配属された21年3月から抜本的な改革を実施しました。これまでの評価方法や獲得方針、戦略を見直し、活かすところと改善するところを明確化。やり方をガラッと変えることで事業インパクトの大きな成果をチームとして積み上げていくことに貢献できました。
並行して21年10月にはプロダクトマネジメントグループ(以下PMG)を新設。いくつかの施策をリードして実施し、結果的にリテンションレートを大幅に向上させることができました。このあたりが定量的に評価いただけたのかなと認識しています。
ー苦しい一年だったとのことですが
グノシー事業の成長にもう一段ブーストをかけたくても足踏みが続いてしまう状況でした。そんな頭打ち感漂うムードの中でマーケの方針をガラッと変えるのは難易度が高いんですよね。見る指標をいままでと全然違うものにして、KPIも変える。現場からしたら相当な負荷。ノウハウもないし、管理運営の面でも難しい。そもそも効果をあわせにいくのも困難でした。
それでも方針を変えなければ現状打破できない。そんな強い意思決定のもと断行しました。もちろん現場は納得感が薄く、最初のうちは混乱の連続です。そこで丁寧なコミュニケーションを心がけるとともに、自分自身が先頭に立ってゴリゴリ運用を回すことに。フロントにも立ちながら新しい指標での運用をどうやるべきか自分で示す必要がありました。
悔しさを原動力に突っ走ってきた
ー勇気のいる決断だったわけですね
なかなか成果につながらない時期もありましたから、本当に苦しかったです。ただ、8割ぐらいは確信があった。かなり精緻に作り込んだ施策だったので正解にはたどり着くだろうと。やること自体は間違っていない自信もありました。そのうちに打ち手が軌道に乗り始めてきて。そうなればもう大丈夫。もともと自走力の高いメンバーばかりなので、今はもうほとんど任せています。
あらためて思うのは今回、賞をいただけたのはメンバーが自ら考え必死に改善を重ねてくれたおかげだということ。BEST MANAGER AWARDとはそのチームのメンバーが活躍していることへの評価だと思うので嬉しいです。
実は私、もともと八方美人なタイプでした。それは社内の潤滑油的な役割を果たす上では武器の一つでもあったんですよね。でも今回は自分が正しいと思ったことがあれば腹をくくって意思決定し、押し通す場面も求められるだろうと。だから断行する力も身につけるべく意識しましたね。まだまだ苦手なんですけど。
ー他の部署からのサポートもあったそうですね
PMGは立てた企画をプロダクトに落とし込むにあたって、エンジニアとの協働は欠かせないんですよね。なぜこういうことをしたいのか、お互いにすり合わせた上で開発陣が具体的なHOWの部分を決め、実際に手を動かしていただいて作り上げていくんです。でも私たちはまだ新設のグループ。どうしても未熟な面が多々あります。そこを上手くサポートしてくれた開発のメンバーには本当に感謝しかありません。
マーケGでも指標を変える上で経営企画とBIチームに協力を仰ぎました。予算策定のための設計や対役員陣とのコミュニケーション、マーケ新指標のモデル設計など、広範囲にわたり支援いただけましたね。これら周囲の支えがなければいずれの取り組みも上手くいかなかったでしょう。
ー眞武さん自身を突き動かしているものは?
約2年間、オトクルというクーポンアプリの事業責任者をやっていたんですが、2020年末に新規チャレンジに一旦区切りを付けることになってしまった。その時の悔しさですね。成果を残しきれなかったことに対する挫折感。自分自身の成長限界も感じたし、ユーザーさんや会社、株主、Gunosyメンバーすべてに自分が価値を還元できていない、という忸怩たる思いに苛まれました。
その後YOU INでのマーケ業務を経て現職に就いたのですが、オトクル事業での悔しさを原動力にこの一年間はひたすら突っ走ってきた。マーケ、プロダクト企画、コミュニケーション、マネジメントなどいままで学んだこと、身につけてきたことを全て返すつもりで取り組んできました。結果、自分のストレッチにもなり、スキルや経験値とともに視座も上がったと思います。
“百年クオリティ”は自分が体現する
ー入社してからの5年間を振り返ると
最初は2~3年で大学院に行くか、独立を考えていたんです。でもGunosyでの仕事がことのほか面白くて。まだまだ学べる。一緒に働いていて楽しい人がいる。お世話になった人たちがいる。いまでは5年間もお世話になっている会社に恩返ししたい気持ちが強くあります。割とドライな性格で合理的な考え方をするタイプなので、不思議なんですけど(笑)。
ー今後のビジョンなどあればお聞かせください
まだまだGunosyに返せるものはあると思っています。いまグノシー事業をPMという責任ある立場で見ているので、しっかり成長させてユーザーさん、会社、株主、顧客、従業員とそのご家族まで価値をお届けできるようにしたい。エンジニアとの協働を深めてグノシーにとっての最適なプロダクトマネジメントの体制を見つけにいきます。
ー最後に、Gunosy Prideで一番意識しているのは?
百年クオリティですね。他の3つと違って、従来の指針にはないポリシーだなと思っていて。ちゃんとこだわり抜いて、数字以外の世界でも良いと自信を持てるサービスやプロダクトを作っていきたい。そこに対しては自分がリードして、体現する役目を果たしたいです。他のGunosy Prideは私よりふさわしい人がいると思いますが、百年クオリティについては自分が最も貢献できるのではないかと考えています。
ーありがとうございます。今後の活躍にも期待しています。