成長したいという飢餓感で飛び込んだ新しいステージ
このままだと成長はないかもしれない―。
当時、強烈な危機感に襲われていましたね。仕事も一人で任されて、自由気ままにできる。だけど充実感がなかったんです。そして、自分が成長しているなという実感も。結局、新卒で入社した会社には7年くらい在籍しました。30人の同期と一緒に社会のスタートを切ったこともあって、すごく居心地がよくて。それにやりたかったアパレル部門の仕入れから値決め、販売まで一貫して担当できましたから。だけど最終的には、退職を決意します。もっと成長がしたい。その気持ちだけが私を次のステージに突き動かしましたね。
そんな私にとって、グロウ株式会社はぴったりの会社でした。
社長はもちろん、人事担当者や部の上司とも面接して、どの方も楽しそうに仕事の話をするんです。その姿がとても輝いていて、私も一緒に働きたいと強く感じたのを覚えています。もともと転職活動の前には、仕入れ・販売の経験を生かせる職場で働きたいとかネット販売がしたいという希望はあったのですが、気が付けばどういう人と一緒に働きたいかを重視して転職を決めていました。
たった一枚の写真にストーリーを込めて
現在、私は企画開発課でスタイリストをしています。
主に担当しているのは「devirock」やモールなどで使用する写真の撮影やモデルへの商品の着付け、撮影準備、現場立ち合いなど、撮影にまつわる業務全般です。当社は自社スタジオで商品撮影をしていて、キッズモデルの募集やマネジメントなども自社で行います。世間的にはスタイリストというと、衣裳やアクセサリーなどを使ってコーディネートする仕事をイメージされるでしょう。しかし当社では、そうした撮影にまつわる細かな仕事もスタイリストの業務に含まれているんです。
入社当初は、仕入れ・販売の経験があったので、仕入れの仕事を中心に携わっていました。けれど、自分が何に貢献できるか分からなかったので、与えられる仕事は自分のミッションとして受け入れることにしたのです。スタイリストの仕事も、そのような心持ちで始めました。しかし、アシスタントから始め、徐々に一人立ちをしていく中で、スタイリストの仕事に面白みを感じるようになります。商品をどのようにお客様に見せていくか。ECサイトで大切な“伝える”の中核をなすスタイリストの仕事に魅了されたのです。そのため一年くらいかけてスタイリストに昇格する頃には、会社にお願いして、主軸をこちらの仕事に置かせてもらうようになりました。
いろいろなことに携わりながら、自分の希望に合う職種を見つけられるのもベンチャー企業ならではの魅力かもしれませんね。しかも、そうした環境の方が、自分の可能性を大きく広げることもできます。私自身、当初に入社する前はスタイリストの仕事がどのようなものかイメージさえわきませんでしたから。
それが今ではスタイリストとして、すべての撮影現場に携わっています。自身のキャリアの中でも貴重な経験ができていて、ありがたいですね。
仕事で気を付けているのは、キッズモデルが楽しく撮影に参加できる体制を整えることです。写真の良し悪しは売上に影響を及ぼすものだと思いますが、売上に直結しているかと言えば、それは断言できません。さまざまな要因が考えられるからです。それでも、やはり良いポーズや表情はあります。そういったモデルの魅力的な部分は、いい雰囲気で撮影しないとカメラに収められないものです。
お客様が商品の購入を決める際、写真が購入理由の大部分を占めるわけではないかもしれませんが、購入の決め手となるような写真に仕上がるよう心掛けています。そして、よい結果が出たものに関しては、他の撮影でも再現できるように工夫しています。
スタイリストにしかできないことがまだまだある
方向性を指示する上司がいなくて、成長に限界を感じたのが転職の理由だった私ですが、当社にも指示する上司はいません。だけど一緒に考えてくれる上司や同僚はたくさんいます。何か解決すべき課題があったとしたら、どのようにすればできるようになるかを一緒に考えてくれますし、できていたとしても、もっと良い方法はないかと相談にも乗ってくれます。一緒に上を目指す仲間がいる。それは、かけがえのない財産であると当社で働きながら、身を持って実感しています。
ただやるべきことは、まだまだあります。撮影のクオリティが上がれば、ブランド価値が向上し、認知度も上がって、それが売上につながっていくといった好循環が生まれやすくなるかもしれません。スタイリストとして成長することで、会社の成長に貢献できる自分でいたいですね。