「プロとして業界ナンバーワンのサービスを提供する」と掲げ、通常業務だけでなく、開発者カンファレンスでの登壇や自社主催の研究会なども行い、エンタメ業界のQA領域をリードするグリーのQA(品質保証)グループ。
「好きなものに携われることは本当に素晴らしいこと」
そう語るのは、ゲームのQAを担当するチームのマネージャーを務める野本さんです。ゲームQAはゲーム開発におけるテスト工程を担当し、テストの計画や分析、設計など、幅広い業務を行う重要なポジションです。グリーでは一人ひとりが担当タイトルを持ち、開発の上流工程に積極的に携わることで、リリース前の一工程ではない、プロダクトを一緒につくるメンバーとして日々業務に向き合っています。
そこで今回は、グリーのQAグループがどういった部門なのか、また日々のやりがいやグリーのQAの特徴などについて、WF QAチーム マネージャーの野本さん、また同じくWF QAチームにてシニアQAを務める奥泉さんにお話いただきました。
一緒にプロダクトをつくっているという感覚を得られるのが面白い。開発の上流工程に積極的に関わるグリーのQA
―― グリーのQAグループがどういった部門なのか、どういったミッションを掲げているのかを教えて下さい。
野本:まずQAグループが所属するCPS(Customer & Product Satisfaction)部では「プロとして業界ナンバーワンのサービスを提供する」という大義を掲げており、その中でQAグループでは「高品質、高効率のQAの実現と推進」「QA標準化で業界をリードする」「業務領域の拡大」「品質の俯瞰とリスク対策の評価」という4つのミッションを掲げています。
そして私たちはグリーグループのゲームスタジオの一つであるWFS社のタイトルを担当するQAチームに所属していまして、WFS社が開発・運用するプロダクトのテストや発見した問題の対応、またリリース後の不具合等の発生時においても調査および再発防止のための取り組みを行っています。
なお実装されたもののテストだけでなく、開発の初期段階からQA視点でのレビューを行うなど、プロダクトの品質保証を担うのがQAグループです。
また、グリーだけでなく業界全体でQAの技術を高め、QA人材を増やしていくためにも、グリー主催で他社と一緒に研究会を実施したり、登壇などの外部発信の活動を行うなど、QA全体の底上げにも取り組んでいます。
奥泉:日々のテストはソフトウェアテストの専門会社に協力いただいています。そしてグリーのQAグループでは、テスト全体のスケジュール調整や、開発規模の大きなタイトルでテストの自動化を設計するなど、よりテスト業務を円滑に進められるように様々な取り組みをしています。
たとえば最近であれば、ゲームタイトルの規模が大きくなっていったときにテスト自体を自動化できないかと考えており、テスト自動化のための設計を行ったりしています。
また、QAと同じCPS部に所属するカスタマーサポート部門(以下CS)や審査など他の部門と連携する機会も多いのですが、特に多いのがWFS社側の開発部門です。プロダクトの設計や開発自体はもちろん開発部門が担うわけですが、開発段階からQAがどういったアウトプットであるべきかを見極め、品質に影響する部分がないかを確認していきます。
そのため、開発部門と常に仕事を一緒にしているので、一緒にプロダクトをつくっているという感覚を得られるのは、QAの面白いところだと感じています。
写真左からWF QAチーム 野本さん、奥泉さん
―― おふたりがグリーのQAで働くようになって驚いたこと等があれば教えて下さい。
野本:自己裁量がとても大きいことが驚きでした。私はもともと前職ではソフトウェアテストを請け負うベンダー側で、テスト関連の業務を中心に行っていました。しかしベンダーという立場ですから、どうしても言われた仕事を行うという働き方でした。
しかしグリーのQAでは開発の上流工程に積極的に関わります。たとえば以前に海外でリリースするネイティブアプリのQAを担当したことがあったのですが、当時は初めての海外向けリリースで、QAに関してもノウハウがない状態でした。
そこで、そもそもどうテストすべきかを開発チームから要件をヒアリングしながら考え、また日本ではできないテストもあるため、時差もある中で海外のスタジオと連絡を取り、どう連携してどう検証していくかを一つひとつ検討しながら進めていったことがありました。
そうした開発の上流工程に裁量を持って携われることで、私も一緒につくったプロダクトなのだという気持ちになりますし、プロダクトへの強い愛着も湧いてくるんですね。チームの一員としてプロダクトを良くしていくという想いを持って働けるのは、グリーのQAの良いところだと思っています。
奥泉:私は前職でインフラエンジニアとして、3年ほどお客様環境の構築に携わっており、テスト業務にも関わっていました。そして、主に静的検証を行う品質保証部が別にあったのですが、開発部門と品質保証部が積極的にコミュニケーションを行うような環境ではありませんでした。
そのため、グリーに入社して、ここまで開発部門と頻繁にコミュニケーションを取ることに驚きました。そして現場のメンバーは一人ひとり担当タイトルを持っているのですが、タイトルに関わる他部門のメンバーとの連携も強く、QAがプロダクトリリースのただの一工程ではなく、一緒にプロダクトづくりに携わっているという認識をみんなが持っていることはとても嬉しく思っています。
主体性を持って働きたい人にとっては非常にやりがいを感じられる環境。好きなものが対象だからこそ、働いていて楽しい
―― おふたりが思うグリーで働く面白さ、またQAとして働くやりがいを教えて下さい。
野本:グリーはエンタメの会社ということもあり、ゲームやアニメなどの趣味の話題を業務中に話せる環境です。
前職はお堅い会社で、そうしたことを業務中に話すなんてことはなかったので、グリーに入社して日常的に好きなコンテンツの話ができることは楽しいなと感じましたし、QAの対象物が自分の好きなものだからこそ、働いていてとても楽しく、やりがいを感じられるのは、エンタメ系の会社ならではだと思います。
また、グリーでは自分が挑戦したいと思っていることに対して主体的に取り組める環境があります。たとえば品質を向上させるために、こうしたことをやりたいというのを自ら提案して実際に取り組むことができますし、まわりもそれを応援してくれます。
実際に私自身も開発者カンファレンスで登壇したいと自ら手を上げ、登壇に向けて上長や他チームのマネージャーが登壇資料をレビューしてくれたりと、フォローしてくれたことがありました。
QAグループに限らず、グリーは主体性を持って働きたい人にとっては、非常にやりがいを感じられる環境だと感じています。
奥泉:たとえば新しい機能をリリースするという際に、開発側でももちろん調査は行いますが、QA側でも調査を行い、どういった検証を行うべきかを開発側とすり合わせながら進めていきます。
そうした未知の領域を担当するときに、自ら課題を見つけ、解決のための枠組みを考えてプロダクトに貢献していくというのは、とてもチャレンジングでやりがいを感じられる瞬間です。
もちろん、ひとりで解決できないことは経験ある他チームのメンバーもサポートしてくれたりと相談しやすい環境ですから、安心して取り組むことができます。
―― グリーのQAグループにはどのような成長環境があるとお考えですか?
野本:リソースや予算の関係上できないことはあるものの、基本的に個々のやりたいこと、挑戦したいことに対して上から “ノー” と言われることがありません。
また、通常業務の目標だけでなく、自身をレベルアップしていくためのチャレンジ目標も半年ごとに設定するんですね。そしてエンジニアなど他部門のリソースを借りたりと、実際に挑戦を実現するためのサポートが得られるため、そうした挑戦できる環境は自ずと自身の成長に繋がっていきます。
またグリーはエンジニアやプランナー含め、みな非常に優秀な方たちばかりで、そうした優秀な社員と関わることで自らの知見を広げていく機会がたくさんあります。QAの技術的なところで他社と連携するといったこともあり、そうした社内外のコミュニケーションを通じて新たな気づきや発見が得られる場が多くあります。
グリー自体も新しい技術を積極的に取り入れていく社内文化があるため、日々の業務を通じて成長できますし、成長していかないといけない環境だと感じています。
奥泉:QAのメンバーも、大なり小なりのプロジェクトを全員が抱えています。そのため、プロジェクトを率いていくポジションに立ち、リーダーシップを発揮することが求められますから、技術的なスキルだけでなく、そうしたビジネススキルも身につけられるというのも、グリーのQAグループの特徴だと感じています。
スタッフロールに自分の名前が載るのは嬉しい。グリーの事業に興味がある方と一緒に業界ナンバーワンを目指していきたい
―― 野本さんはマネージャーとして、QAグループを今後どのような組織にしていきたいとお考えですか?
野本:掲げている「プロとして業界ナンバーワンのサービスを提供する」という大義の通り、QAグループとしてはこれからもお客様に「このゲームはとても品質が良い」「安心してプレーができる」と言われるような高品質のプロダクトづくりに取り組んでいきたいと考えています。
そのためにも、今後も様々なことに挑戦し続け、業界からも「グリーのQAはいろいろなことにチャレンジしている」と言われたり、社内からも「QAに任せれば大丈夫」と思ってもらえるような、仲間として尊重し合える組織を目指していきたいと思っています。
―― そういった組織を目指していく上で、どういったマインドを持つ方にジョインしてほしいとお考えですか?
野本:自ら手を上げて挑戦できる環境がありますし、グリーはメタバースなど様々な領域にチャレンジしたりと、常に環境が変化し続ける会社のため、そうした環境で主体性を持って挑戦したいというマインドセットがある方が向いていると思っています。
そしてQAの経験が必ずしも必要なわけではありませんが、グリーの事業に興味を持っている方、エンタメ業界に興味を持って、前向きに業務に取り組める方にジョインしてほしいですね。
奥泉:私自身、前職までのキャリアではインフラエンジニアとしてテスト業務を経験したことはあるものの、大規模なテストは経験したことがありませんでした。そのため、入社前は「本当に自分は活躍できるのだろうか」といった不安がありました。
しかし、ゲーム業界に携わりたいという思いを強く持っていたため、入社前には自らテスト技術者資格の勉強するなど、不安よりも期待のほうが大きかったのを覚えています。
こうした好きという気持ちはとても大切だと思っていて、担当しているタイトルに関しても私は1ユーザーとしてプレイするくらい好きだからこそ、仕事も頑張ろうと思えるのだと思います。
―― 最後におふたりの今後の展望、そして求職者の方へメッセージをお願いいたします。
野本:やはり現場のメンバーとしては目の前の担当していることに注視しがちですが、マネージャーとしてもっとメンバーが本当にやりたいと思っていること、興味があることを引き出し、それを実現できる目標設定やチャレンジできる風土をもっとつくっていきたいと考えています。
そして業務の中でみんながやりたいことを見つけ、取り組める組織にしていき、業界ナンバーワンを目指していきたいと思っています。
求職者のみなさんへお伝えしたいのは、好きなものに携われることは本当に素晴らしいことだということ。また、自身の携わったことに対してSNSなどでお客様の反応を見れるというのはなかなか経験できることではありませんし、スタッフロールに自分の名前が載るのは本当に嬉しいですし、やっていてよかったと思える仕事です。
主体的に働きたいと思っている方、好きなものに関わりたいという方はぜひ一緒に業界ナンバーワンを目指していきましょう。
奥泉:日々やり取りをする開発側のメンバーは、みなタイトルに熱量を持っている方ばかり。そんな開発側がチャレンジしたいと思っていることに寄り添えるようなQAでありたいと思っています。
そのためにも自ら成長し続けていき、よりやりたいことを実現できる可能性の幅を広げていきたいですし、進化し続けるゲーム業界で私自身チャレンジしていきたいと考えています。
野本さんからもあった通り、好きなものに関われることは大きな働く喜びに繋がります。そしてグリーには上司やまわりのメンバーがフォローしてくれたり、サポートしてくれる環境がありますから、私のように未経験であってもゲーム業界のQAとしてチャレンジしたいと思う方は、ぜひご応募ください。