プロジェクトマネージャーの業務としては、オンプレ時代のアプライアンスロードバランサー導入に始まって、OSのバージョンアップ、ゲームプロダクト買取に伴うインフラ運用移管、ゲームリリースのインフラ支援などを担当しました。グリーでは出来るだけサービスを停止することなく運用を行うという文化があり、これらの作業は社内を横断するプロジェクトとなり、取り纏めをする人が必要になります。専門性の高いエンジニア集団においては、部門間の調整に苦手意識を持っている人もいて、立場の異なる人たちと信頼関係を構築して能動的にコミュニケーションを図っていく役割が必要です。もともと、一人で黙々とやるタイプではなく、みんなでやっていくことが好きなので適職だと思います。
入社当初はグリーが急成長している時代で、次から次に新しいメンバーが入って来る中で、誰でもすぐに業務が理解できるように運用業務の傍ら業務フローの改善や運用手順書の整備などを率先して行っていました。現在は、これらの業務改善・整備を管掌するチームでマネージャーをしています。またグリーでは運用中のプロダクトが多く、プロダクト向き合いのチームも複数あるため、前述の社内を横断するプロジェクトと同様に、チーム間の横断業務なども私のチームで取りまとめをしたりします。
キャリアプランに関しては、エンジニアとマネジメントのキャリアの両立を難しく感じる方も多いと思いますが、グリーでは2方向のいずれかを選択できるため、年次の長いエンジニアがマネージャーになる必要はありません。双方を異なる職種として育ててくれるほか、マネージャーからエンジニアに戻ったという方もいてキャリアの自由度は高いと思います。
1年間の育児休暇を取りましたが、復職後も働きやすさを感じました。その時期にちょうどオンプレからクラウドへとインフラ環境が大きく変化しており、とても不安を感じていましたが、キャッチアップのためにゆとりを持たせていただいて勉強に充てることが出来ました。会社はエンジニアを財産として大切に扱ってくれていると感じます。また、女性だけではなく男性も育児休暇をとっている人がいるところも良いところだと感じます。
開発本部は、様々な分野で活躍する優秀なエンジニアがいます。たとえばOSS活動でコミッターとして認知され、海外のカンファレンスに招待される人や、国内トップクラスでMySQLに詳しい人、オンプレ用にデータベースの自動切り替えをシステム化してくれる人など...。エンジニアとして優秀な人がたくさんいるので刺激になります。
グリー歴はだいぶ長くなってきたのですが、マネージャー歴は比較的浅いのでまだまだ学ぶべきことが多いと感じています。技術については周りにいるエキスパートなエンジニアには到底及びませんが、そのようなエンジニアがより技術に専念できるようにマネージャーとして頼りにされるように頑張りたいと思っています。