「カメラブに内定した翌日、大阪から上京をしました。」
気合十分で単身上京をしてきたのは2022年4月にカメラブへ入社をした冨永さん(26)です。冨永さんは、機材管理チームで機材の配送やメンテナンス業務を担当しています。入社2か月にしてチームメンバーから「常に仕事の一歩先を考え、相手のやりやすいように配慮してくれる」と感謝される冨永さんにお話しを伺い、先を読む仕事ぶりや、熱意があると評価される理由を探ってみました。
我流が通用しないプロの映像世界で身に着けた力
友人は女優さんの撮影、自分は赤トンボと向き合う
-冨永さんの学生時代や、卒業後のキャリアについて教えてください。
学生時代はメディア・映像編集を学びながら、アルバイトで博物館の館内案内に使う映像の制作をしていました。
テレビ番組の『水曜どうでしょう』が好きで、テレビ制作会社に入社したいという思いが強く、プロダクション企業を中心に就活をしていました。恥ずかしい話、面接は不合格が続きました。今思うと、何をしたいのか言語化できていなかったのが見破られたんだと思います。会社が決まったのは卒業式後の4月になってからでしたね。
-就活は苦戦したんですね、入社後はどうでしたか。
アルバイト時代の映像制作実績を評価してもらい、和歌山県の制作会社に入社ができました。主に制作をしていたのは学生時代に携わっていた映像と同様、博物館などで展示される映像制作です。
大学時代の友人はテレビやCMの制作会社に入社していたので、今をときめく女優さんと仕事をしては私に報告をしてくれました。同じ頃、私は石川県で日本最小の赤トンボを撮影していたわけなのですが...... (笑)。友人の華やかな撮影現場に悔しさを感じる気持ちもありましたが、当時所属をしていた企業は10人程の規模だったので一人で様々な業務を担当できました。企画、構成、撮影、編集など、ゼロから納品までやっていました。
寝る間を惜しんで学び得た映像技術と対人折衝
-1人で幅広い業務を担当していたんですね。
そうですね、映像に関する特定の技術だけでなく、幅広く経験ができてとてもありがたかったです。ただ、大阪の実家から和歌山まで約1時間かけて通っていたので、終電に間に合わず近くのホテルで寝泊まりすることもしばしばありました。学生時代の映像制作はあくまで我流だったので、かなりダメ出しを受けて時間がかかってしまうことも多々ありました。
業務では博物館や展示館の館長、学芸員の方から要望を伺って来館者向けの映像を制作をします。多くの場合マニアックで、玄人向けな情報を紹介したいと言われるのですが、主な来館者である子供でも分かりやすい映像にするために、小学生向けの解説本や教育番組の表現を参考にして「こういった表現だと分かりやすく内容が伝わりそうですね。」と提案をしました。分かりづらいと頭ごなしに否定をせずに、クライアントと同じゴールを目指すプロセスを学びました。
実感した力の差を糧に、自分も会社も成長させる
-カメラブとの出会いを教えてください。
休日に自主映画サークルで映画制作をしていて、作品で使うカメラ機材をレンタルするためにGOOPASSを使っていたんです。ちょうど働き方の見直しや自分の力を試したいと思っていたタイミングで、カメラブで採用を強化しているお知らせを目にしました。
転職活動をしながら思ったのは、大手テレビ局の局員ですら早期退職にあう時代、映像技術を磨くだけではなく事業に携わる経験を積もうと考えました。面接を重ねるうちに、カメラブのビジョン、成長性に面白味を感じて入社を決めました。
-カメラブに入社した印象はどうでしたか。
前職でカメラ知識を褒めてもらう機会もあったのですが、カメラブに入社をして先輩メンバーの知識量に圧倒的な差を感じました。機材管理チームは主にGOOPASSで機材をレンタルしたユーザーさんに機材を配送し、返却時の検品を行う部署です。先輩メンバーの作業スピートと質がとにかく高いので、まずは追い付きたいと思います。
-先輩メンバーが、「冨永さんは向上心と気遣いや丁寧さの攻守に富んだ人」と言っていました。
そうなんですね、嬉しいです。気遣いというか、先のことを考えるようにはしています。前の会社で、「一瞬でもぼーっとするな、休むな、次の展開を考えろ」と教わっていたので、先手先手で準備をして考えるのが習慣になっているのかもしれないです。
機材管理の仕事は地道な作業も多いのですが、私は高校生の頃からカメラが好きなので幅広い商品に直接触れられるのが面白いです。マニアックな機材もあるので、動作確認の際、レンズやカメラの特徴に心の中でツッコミを入れながらメンテナンスをしています。
作業の効率性を追求するのも楽しいので、生産性を上げるための方法を提案して作業時間の検証をするといった工夫もしています。
-カメラブの魅力は何ですか。
ポジションに関わらず自分の意見を提案しやすく、幅広い業務を経験できる点が魅力です。またワークライフバランスを重視していて、今までは寝る時間を惜しんで働いていたのに対して、カメラブでは、遅くまで働きすぎると逆に指摘されるんです。結果的に、休みをとって趣味の映画制作に力を入れるとメリハリがついてより生産的になる気がしています。
カメラブでは第二金曜日にセカキン(セカンド金曜日)会議が開かれます。経営に関わる数字や進捗を各部署がプレゼンする時間です。内部情報が社員に細かく共有されるので、自分の仕事が会社にどう影響しているのかイメージができます。会社の成長も目に見えて理解できるのでありがたい環境です。
先輩メンバーと切磋琢磨し、一歩ずつ
-目標を教えてください。
機材管理チームは常に生産性を高めることが求められるので、オペレーション改善に貢献したいと思っています。最近ノーコードのAppSheetというアプリを用いて商品登録など作業スピードがかなり上がりました。今後、GAS(Google Apps Script)の勉強をしてシステムのアップグレードができたらいいなと考えています。
できることが増えて任せてもらえる仕事が増えると、他部署とのコミュニケーションが増えると思います。そのために今以上に事業内容、機材知識を深めて、機材管理チームの生産性を上げていきたいです。
機材チームの生産性が上がると多くのユーザーさんにより快適な撮影体験を届けられるので、楽しみながら働きたいですね。
内定から入社まで2週間、内定翌日に上京、物件を決めて即時に初めての1人暮らしを始めた冨永さん。新卒で入社をした企業で寝る間を惜しんで幅広い業務を経験したからこそ、細かい配慮をされる気遣いと厳しい環境で鍛えた根気があるのだと思いました。
趣味でありライフワークの映画サークルで作成した作品は映画祭に入賞しているのだとか。公私ともにカメラを極め、機材管理チームの効率化向上を担う冨永さん。「せっかく東京に1人で来たからにはチームのリーダーを目指して頑張りたいですね。」謙虚に、力強く上を目指す意思を語ってくれた冨永さんは、入社2ヵ月で早くもカメラブの機材管理チームの主要メンバーとして貢献してくれています。