経理財務として2022年2月に入社をした牛神さん(38)は、会計と税務を中心にキャリアを積んできました。会計監査として企業へアドバイスをおこない、有価証券報告書の数字確認・内部統制のサポート業務や事業再生業務に携わってきました。事業会社に入って経理担当になるのは初めてという牛神さんに、カメラブを選んだ理由やキャリアについてお話しを伺いました。
事業会社への転職を決めるまで
-今までのキャリアについて教えてください。
監査法人において、有価証券報告書の数字確認など7年半監査業務に従事してきました。その後、スキルの幅を広げるために転職をして、税務業務(確定申告の決算申告など)と、企業の再生支援ができる会計事務所に入りました。借入金の返済が滞っている会社を立て直すために外部専門家として経費削減や利益捻出の提案、返済計画などサポートをしていました。
-企業にアドバイスをする難しさはどのような点ですか。
企業の再生支援に携わる中で多くの学びがありました。粗利から見たコスト削減の提案は比較的分かりやすく、企業としても取り組みやすいのですが、利益を出す提案を実行するかは企業次第です。できるのはあくまでアドバイスなので、難しいなと思ったこともあります。
多くの事業再生に携わったからこそ感じた、成長企業に必要なこと
-転職のきっかけは何ですか。
外部から企業のアドバイスやサポート業務を積む中で、自分自身が主体となって企業を成長させる経験がしたいと思うようになりました。そんなタイミングで高校の同級生からカメラブCFOの小林さんを紹介いただき、代表面談の機会もいただくことになりました。
今まで色々な企業の再生に関わる中で、中小企業は代表の人柄やビジョン、費用の使い方が非常に大事だと確信していたので、その点も頭に入れつつお話しをさせていただきました。
高坂代表は、物腰が柔らかで、ビジョンが明確、経営企画の経験があるのでバックオフィスへの理解がありコミュニケーションが円滑だなと思いました。入社前に財務状況も拝見することができました。カメラブの場合、数字的にも、代表の人柄的にも信用ができると思います。
-カメラはもともと好きでしたか。
最初はカメラに興味はなかったのですが、GOOPASSのサービスを使ってみると、カメラの良さに気が付いて、今ではハマっています。家族を撮影するようになってから、子ども達と公園に行く回数、家族の会話も増えているんです。
カメラは後で見返して思い出を振り返る楽しさ、両親に共有して孫が成長する様子を共有する楽しさもあります。
社長も言っていますが、「撮りたい未来をつくる」という観点もあると思っています。写真に収めたくなる素敵な空間をつくりたいという思いがまちづくりにも繋がる、可能性が大きいツールです。そんな共感ができるサービスに携われるのも楽しめている要因です。
外部専門家ではなく事業会社の「中の人」になって感じる楽しさ
-カメラブに入社をして2ヵ月が経ちましたが、今はどのような業務に携わっていますか。
カメラブは1月決算なので、入社してからの2ヵ月はとにかく年次決算対応で忙しかったです。走り抜けた分、会社への理解がだいぶ進んだと思います。
今まで企業を監査したり、内部統制をしたり、外部の立場から企業に関わってきました。事業会社の「中の人」になるのは今回が初めてです。今は、取締役会に提出する資料を作っています。
税理士や会計士以外の方々との関わりがあるのも楽しいです。弁護士や、マーケティング、総務の方々と話す機会はありがたいです。皆がどういう仕事を、どんな思いを持っておこなっているのかも、肌で感じることができるんです。
-これから力を入れたい業務はありますか。
財務面をより整えたいです。銀行に対する資金繰りの報告資料作成や、内部統制をさらに強化していきたいです。
会社が成長するのに比例して承認経路が増えるので、体制強化を進めています。例えば、請求フローを正確、効率よくしていくためには各事業部のワークフローをヒアリングして最適化を計る要があります。これからは各部署とコミュニケーションをとって、ダブルチェックをする体制など整えていきたいです。
-業務以外に交流する機会もありますか。
カメラブには「シャッフルランチ」という制度があります。毎月部署の枠を越えてランダムに選ばれたメンバーとランチをしながら交流する制度です。自分たちでトークテーマを決めたり、雑談したり、自由な時間なのですが、参加メンバーの人となりを知ることができるので毎回参加しています。
前回はチームに代表がいたので、オフィス移転後のフリースペースにデジタルフォトフレームを置いてメンバー同士のコミュニケーションのきっかけになる取り組みをしたらどうかと提案をしました。
-財務経理チームの雰囲気はどうですか。
経理メンバー同士も交流が盛んです。経理チームは基本的に出社をしているので、一緒にランチをすることもあります。チーム長であるCFOの小林さんは周りを見て気を遣ってくれているので、部署の空気がよいのは小林さんの力もあると思います。
小林さんは、会計知識が豊富なのはもちろんですが、元々営業経験者ということもあり、話がとにかく上手です。CFOは証券会社出身の方や、会計士として経験を積んでいる方が多いのですが、投資家とのコミュニケーションをする機会が多いのでコミュニケーションスキルはCFOに必要なスキルなんだなと実感しています。
中小企業の応援者としての道
-今後のキャリアはどのようにお考えですか。
中小企業を応援していきたい気持ちが強いので、経理に困っている会社を支援できる力をさらにつけていきたいです。後々は事業承継やM&Aにおける知識は付けた方がいいかなとざっくり考えています。カメラブは副業OKなので、チャレンジする機会があるといいなと思います。
-今後のカメラブでの目標を教えてください。
投資家さんの信頼のためにも、当たり前のことをしっかり行っていきます。今までのキャリアで培ってきた監査としての知識や業務経験を生かして、カメラブの体制強化の力になれると嬉しいです。
もう一つ、誰が抜けてもサービスが残る仕組みを整えるのが目標です。私もCFOも、多くの企業を見てきているので、目指す組織像の合意形成はできているように思います。
-最後に、カメラブに関心がある方へひと言。
事業規模が拡大しているタイミングなので、会計処理やデータをどのように計上するか考える必要があります。出来上がったものを淡々と処理するだけではなく、創意工夫してメンバー同で話し合い、効率よい仕組みをつくれるのは、成長も実感できるので楽しめるフェーズだと思います。
会計監査として色々な企業の成長を外から見守ってきた牛神さんが入社をしたことで、カメラブバックオフィスがより力強いチームになりました。税務と会計のプロフェッショナルとしてキャリアを積んできた牛神さんの存在があるからこそ、安心してカメラブが事業に集中できる環境があります。会計と税務のキャリアで悩んでいる方の相談も乗れるとのことなので、ご関心のある方は相談してみてはいかがでしょうか。