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祝5周年、カメラブヒストリー追体験

2022年4月、カメラブ株式会社は5周年を迎えると共にオフィス拡大をしました。節目のタイミングに、代表の高坂さんから今までの振り返りと、将来のビジョンを伺いました。

フランスに旅立ち、二本の虹に背中を押されカメラ業界に

(DeNA主宰の「トラベルフォトグラフィー」で入賞した時の様子)

「いつか起業をしよう」という気持ちは昔から持っていました。当時勤めていた会社でもやりがいを持って働いていたので、起業のタイミングを逃していたかもしれません。そんな時に見つけたのが、DeNAが開催していた「トラベルフォトグラフィー」というイベントです。写真の知識と強運を武器に、気づけば400人参加のイベントで1位入賞し、パリの往復航空券をいただきました。

(世界的な写真展であるPARIS PHOTO)

パリは世界的な写真展であるPARIS PHOTOの開催地であり、たまたまこの年に開催される予定だったので、タイミングを狙って2017年11月に写真発祥の地、フランスに旅立ちました。そこは写真のエネルギーに満ち溢れていて、カメラ業界が衰退していることなど微塵も感じさせないくらいの熱量がありました。自分自身も高揚していく気持ちが抑えられなかったと記憶しています。

(数十秒しか現れない貴重なダブルレインボーを前に急いで撮影)

PARIS PHOTOの会場を出たときに、数十秒しか現れないダブルレインボー(2重虹)を目撃しました。この虹は「卒業と祝福」の意味があると言われており、これまでの努力が報われて次のステージに進む行く末に幸せが待っているなどと言われています。自分の中で背中を押されたような気持ちになり、カメラ業界で事業を展開していく覚悟ができました。

ビジネスコンテストからはじまった事業

(約10年前に高坂さんからカメラを譲りうけてカメラに目覚めた美園さん)

当時勤めていた会社で美園さん(現取締役COO)と意気投合し、社外コンテストにチャレンジをしようと探してみると、「ビックカメラアクセラレーター2017」の募集を見つけました。

選考に進む中で、4月10日、フォトの日には会社をつくりたいという思いがあり、最終選考の結果を待たずに会社を設立しました。もちろん資金がないため、まずは得意なSEO対策で生計を立て、自宅をオフィスとして利用していました。

すると1人、2人と一緒にやりたいと申し出てくれるメンバーが現れ、自宅が乗っ取られる状態に(笑)。見切り発車でスタートした事業は意外にすぐに結果がではじめました。
好調に進んでいるかと思いきや、キャッシュフローに苦戦、黒字倒産をしかけて経営の基礎を体感しました。その後は立て直して成長を実感してきたので、カメラを中心にしたビジネスを本格始動させることになります。

カメラサービス始動

当時、SNS経由でフォトグラファーとしての依頼をもらう機会があり、プロカメラマンとの交流も増えていきました。カメラマンとの交流を重ねるうちに、スキルがあっても仕事が不安定になるケースや、機材が高くて気軽に買えないといった課題を肌で感じていました。才能あるカメラマンに対して、機材と仕事を提供したいと強く思い、撮影案件のマッチングサービス「camelove」と、機材レンタルサービス「GooPass(現GOOPASS)」を立ち上げました。

先行予約2000人に胸躍らせたものの、結果は……

(2018年先行予約で配信したプレスリリース

カメラを定額で借り換え放題できる「GooPass(現GOOPASS)」は、先行予約で2000人の方が登録をしてくれました。思った以上の予約数に心が躍りました。これで多くの方に機材体験を提供できると、
初年度の業績と先行予約の実績を元に数千万円の融資も獲得をして、遂に正式ローンチです。

無事リリースが完了し、有料会員をしてくれたのは23人……桁を見間違えたのかと一瞬思いましたが、有難い気持ちの方が勝っていました。

(初の配送は今でも心の支えになっているそう)

ここまで何度も踏ん張りどころがあり、世の中に必要とされている会社なのか、なくしてはならないプロダクトなのか。真価が問われるフェーズもあったんです。だからこそ、最初のユーザーさんに対してカメラを出荷した時は感動しました。

それからもイベントに出展してなるべく直接ユーザーさんの声を聞いてサービスに反映することを意識して来ました。

(WBS放送の様子)

その後、『日本サブスクリプションビジネス大賞2019』においてスポンサー賞(さくらインターネット賞)を受賞、その後も「スッキリ」、「WBS」に出演させていただく機会もいただけました。

次々と押し寄せる壁を越えて見えてきた景色

(緊急事態宣言前の集合写真)

そのタイミングでコロナ禍に入ります。ここでは書けないほど紆余曲折があり、もうだめかもしれないという局面も味わいました。しかし、カメラブのサービスを使ってくれるユーザーさんや、メンバーに支えられて想定していた最悪のシナリオを迎えることなく、攻めの姿勢に転じることができました。事業も緊急事態宣言が出た2020年4月から大幅成長ができました。

(カメラブ沿革)

会社の方向性を改めて見直し、軸足を揃える

(カメラブValue)

カメラ体験を楽しんでもらうためにサービス提供をしてきたカメラブですが、今後は撮影体験をより楽しめる機会を提供したいと、GOOPASS GOをリリースしました。

(GOOPASS GOプレスリリース

今後は「トキ」を切り取るような事業、具体的には子ども達への教育や環境問題への貢献に従事できるイベントの実施や事業展開も予定しています。

カメラと人の新たな関係をつくり、心が動く景色を次の世代へ。

カメラは所有することが前提でしたが、カメラブは、定額レンタルサービスの提供によって、ユーザーとカメラの新たな関係性をつくってきました。そんなカメラとユーザーを結ぶきっかけづくりは、インターネットを越えています。

具体的には、ビックカメラさんと提携をさせていただき、ビックカメラ全店頭にてカメラ機材をレンタルできる取り組みを開始しました。持ち帰って試した結果、気に入った場合は後日そのまま購入ができ、購入に至らない場合でも返却ができる、カメラの新しい入手段が体験できるサービスです。こういった体験も多くの方に届けたい試みです。

(TAKEOUT RENTALプレスリリース

私は医療業界向けにウェブサービスを提供している会社に12年間勤めていたのですが、お医者さんから「医療で救えない患者さんがいるが、未来への希望(思い出・写真)が患者さんの⽣き甲斐になり、ときに病気さえ治す⼒になる」と聞いたことが強く印象に残っています。

震災で⾝内の方を亡くした人が、1枚の家族写真をきっかけに⼼を繋ぎ⽌めて前を向けるようになることもある。耳にする話から、元々好きだったカメラが人に与える影響の大きさを感じ、⻑年続けたカメラという趣味が、心によい影響を与えて、医療の領域においてさえ貢献できる可能性に気づき
「撮る楽しみ」「振り返る価値」の2度(ふたたび)の意義があるカメラ⽂化を盛り上げていきたいと心に決めました。

私たちの次の活動は、カメラでの撮影体験を通じて大切なものに気づくキッカケを増やし、思い出も、笑顔も未来に紡いでいくことです。GOOPASSでの体験を通じて新しい視点を解放することで、ファインダーの向こうに見えている世界をより良いほうへ変えていくキッカケを提供しつづけたいと思います。

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