本記事では、マーケティングリサーチ業界をよく知る、業界15年目と8年目のお二人へのインタビューをお送りしていきます。
前編はこちら
https://www.wantedly.com/companies/gmo-research/post_articles/324879
前編では「マーケティングリサーチ業界の概要」や「この業界で働く魅力」などについてお話しいただきました。
後編では、よりGMOリサーチの内部に迫るような内容をお送りしていきます。
インタビュイーのご紹介
伊藤さん(写真下):GMOリサーチ株式会社システム部所属。業界8年目。北海道出身、主な仕事内容はアンケート・集計システムの関連の開発に関係する要望、困りごとの整理整頓。ポジションはマネージャー。趣味はボルダリング。プログラムとボルダリングは試行錯誤しながら正解に近づけるところが似てるのでエンジニアにとてもお勧め。
藤本さん(写真左上):GMOリサーチ株式会社オペレーション部所属。業界15年目。石川県出身、主な仕事内容はオペレーション部全体のマネジメントと営業部からの案件相談対応など、ポジションはシニアマネージャー、趣味は飲酒と寺社巡り。御朱印収集しているが最近コロナ禍で書置きの御朱印が多くなり悲しい。
インタビュアーの紹介
益山(写真右上):GMOリサーチ株式会社システム部所属。技術広報2年目。主な仕事内容は、開発ブログの運営やSNSの更新、インタビュー記事の執筆など。鹿児島県霧島市出身。趣味は読書と漫画で、最近漫画『呪術廻戦』に我らがオフィス「セルリアンタワー 」が登場し大喜びした。
システム部×オペレーション部の「社内ぶっちゃけ話」
--せっかくの機会なのでお聞きしたいんですけど、ぶっちゃけ、システム部に対する要望はありますか?
伊藤「お、喧嘩ですか(笑)」
藤本「違います(笑)要望で言うと、言葉が分からないことが多いです。自分もあんまりその言葉の意味を分かってないし、クライアントに噛み砕いて説明するのも難しくて・・・」
伊藤「あー、わかる。正直伝える方も困ってます。クライアントにわかるように説明するってなると・・・1時間くらい話せますか?みたいな・・・。」
藤本「ただ、すごく良いなと思うのは、トラブル発生時はクライアント説明用にちゃんと絵を書いて資料で説明してくれるんですよね。口頭で説明されるより、絵を見た方がずっとわかりやすいなと思うので、そういうのを作ってくれるのは本当にありがたいですね。」
--伊藤さんはどうですか?
伊藤「もっと相互理解が進むといいなーと思いますね。今のところ、システム部からは時々『実査研修』という形で、希望したエンジニアを数週間オペレーション部に送り込んで、実際の業務を体験してもらってます。実際にサービスを利用する側に立たないと見えてこないことって結構あるので。」
藤本「良い取り組みですよね。こちらも改修依頼や機能追加依頼を出す時に背景まで説明しきれないところもあるので、もっと伝える努力をして、お互いに歩み寄って行けたらいいなと思ってます。」
伊藤「あとは普通にもっと仲良くなれれば良いですね〜。今もマネージャー以上はすごくコミュニケーション取れてるけど、メンバー間でももっと気軽に相談しあえる状況になって欲しいです。」
--今はオペレーション部からシステム部に質問しづらい雰囲気があるんですか・・・!?
藤本「それはないです!(笑)ただ、自分では困っているという認識がなくても実際にはもっと効率化できることって結構存在していて。そういう問題は『何か困っていることがありますか?』とヒアリングするだけじゃ顕在化しないので、やっぱり個人間レベルで日頃からコミュニケーションをとっていた方が見つかりやすいのかなーと思ったりします。」
--質問の目的が同じでも、聞き方によって出てくる答えが違うから難しいですよね。
藤本「そうなんですよね。例えば今GMOリサーチ内ではRPA化を進めてますけど、まだ自分がやっているオペレーション業務を自動化するってところまで全然認識が追いついていなくて。いまいち自分で要件定義できなくて提案しづらい案件とか、まだまだ眠っているんだろうなと思います。」
伊藤「そういう埋もれちゃってる意見をうまく吸収してくれるようなエンジニアがいればいいなあ。藤本さんは僕らが分かりやすいように定義してくれるけど、それは中々高度なことなので、エンジニア側で汲み取る能力も身につけていかないとなって思います。」
一緒に働きたいのは「伴走できる人」「多部署の仕事にも興味を持てる人」
--先ほどチラッと、望むエンジニア像の話が出てきましたが、今後どんな人と一緒に働きたいですか?
伊藤「さっき言ったみたいに、相手の考えを汲み取る能力が高い人はもちろん、営業部とかオペレーション部とかの業務にも興味を持ってくれる人がいいなあ。エンジニアさんってやっぱりシステムや開発が大好きな人が多いから、それが楽しいのも分かるんだけど。結局何のために作っているかというと、オペレーション部を助けるためだったり、営業さん達がサービスを売りやすくするためだったりするので、そこの目的を分かった上で開発する必要があるってことをちゃんと考えられる人。ただでさえ覚えること多いから、難しいですけどね。全体像に関しては、僕もようやくちょっと分かってきたところ、みたいな感じです(笑)」
--伊藤さんでそれだったら、間違いなく難しいですね(笑)藤本さんはどうですか?
藤本「僕は一緒に走っていける人がいいですね。伴走できる人。以前トレーナーの心得研修を受けた時、昔は師匠を見て覚えるスタイルだったのが、今はマラソンランナーが一緒に走る”伴走”みたいな形で育てていくみたいな話を聞きました。トレーナーとトレーニーという関係じゃなくても、一緒にパートナーとして走っていける関係が理想ですね。」
--伴走、いい言葉ですね。一緒に働く上で信頼できる人、という意味で『パートナー』という言葉もすごく適切な表現だなって思います。
「もっと手軽に、早く、安く」エンジニア伊藤さんが求める”理想の姿”とは?
--最後に「これだけは言いたい!」ってことはありますか?
伊藤「僕がリサーチ業界に入ったばかりの頃『あーこんな業界があるんだ。理念も素晴らしいし、アンケートって面白いかもしれない』と思った記憶があります。ただ、実態はまだまだ理想とは程遠いと思っていて。モニター側からしたらアンケートぽちぽち答えるの面倒だし、同じこと何回も聞かれるし・・・。企業側は手間もコストもかかりますし。理想的には、企業のマーケティング担当者の方はもちろん、自分のネットショップを持っている個人事業主さんレベルの方も、もっと簡単に、コストをかけずに調査できる世の中になってくれたらいいなあと思います。」
藤本「大きく出ましたね」
伊藤「理想論ですけどね。今だと調査の費用として『年間◯◯万円かけられます』みたいな大きな企業しか中々アンケートって使えないんですけど、調査を行いたい人ってもっとたくさんいるはずで。そこを『GMOリサーチだったら安く簡単にできますよ』って言えるようになって、『それならちょっと調べてみようかな』って人が増えていけばいいなと、思います。」
--大きく、出ましたね。
伊藤「(笑)そのぐらいの良い業界だなっていう風に僕は思ってて、MO Lite アンケートがリリースできたのはその第一歩として大きな成果だなと感じてます。」
--なるほど。副業(複業)や個人事業の動きが活発になってきているので、個人が手軽に実施できる市場調査のニーズも高まっていきそうですよね。最後に、良いお話を聞かせていただいてありがとうございました!
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この記事を読んで、少しでもマーケティングリサーチ業界、そしてGMOリサーチについての理解を深めていただけたなら幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!