Nature社員へのインタビューシリーズ。今回はファームウェアエンジニアの的場に、入社の経緯や現在の業務、会社への想いを聞きました。
的場 一将 / Kazumasa Matoba(ソフトウェアエンジニア)
新卒で大手自動車部品メーカーのアイシン精機(現:アイシン株式会社)に入社。HILSによるテスト、およびテスト環境の構築や、ドア製品のソフトウェアプラットフォームの開発に従事。2020年2月にファームウェアエンジニアとしてNatureに入社。組み込み開発を主に担当し、Bluetooth周りの実装に携わるほか、Natureスマート電気のサーバー開発も担当。
ーー現在はどんな業務をしていますか?
もともとはファームウェアエンジニアとして入社していて、今年の3月までは組み込み開発をやっていました。
組み込み開発ではBLE(Bluetooth Low Energy)周りの開発をすることが多く、Remo3とQrio Lockやmornin' plusのBLE連携機能のファームウェア部分を実装していました。
最近では電力小売事業を開始し、僕もNatureスマート電気のサーバー開発をしています。
使用技術などはNatureのテックブログに記載があるためここでは省きますが、最近では契約プラン変更や、料金シミュレーションのAPI開発をしていました。
さらに最近だと、小規模ですがフロントエンドも触ったりしています。
ーー大手メーカーから、スタートアップに転職するきっかけはなんだったのでしょうか?
前職では、HILSによるテスト、そのテスト環境の構築やドア製品のソフトウェアプラットフォームの開発を主に実施していました。自動車は不具合がユーザーの命に関わることが多いプロダクトなため、品質に気を配ることについての能力はすごく身についたと感じています。
ただ、メカ・ハードが重要視されがちな自動車開発において、ソフトウェア開発者としては働きづらいと感じる部分があったのも事実で、思い切って転職を決意しました。
転職活動を行うなかで、「世の中変えようというビジョンを強く持ったベンチャー企業で働いてみたい」とエージェントさんに伝えたところ、紹介された会社のひとつがNatureでした。
そこから、Natureの社員インタビューや代表塩出のnoteなどを読み、会社のことを調べるなかで、掲げているビジョンがまさに僕の求めていた会社像にストライクな会社だと思い選考に進みました。
ーーNatureのビジョンのどんなところに惹かれて入社を決めたのでしょうか?
Natureが目指している「分散型電源により電力を個人間で手軽に融通できる世界」に、憧れを抱きましたし、災害大国である日本はそういう世界になるべきとも思いました。このような世界を実現するためには革新的な社会インフラの整備も必要になってくるため、その事業に自分が携われたらと思うとワクワクしましたね。
また、Nature Remoはハードウェア開発をしている会社なので、組み込みソフトウェア領域で自分の経験が活かせそうだったことや、当時強く興味を抱いていたWeb領域に明るいエンジニアが在籍していたことも自分にとっては魅力でした。
ーーもともと、電力事業や業界についても興味があったのでしょうか?
電力事業についてはNatureのことを調べていく中で理解を深めていき、法の整備も活発な分野なので、まさにこれから盛り上がってくる事業だと思いました。
前職も、最先端というより伝統的で枯れた技術が好まれるプロダクトに関わっていたため、電力業界も通ずる部分があり、親近感も湧きます。
そうした伝統のある事業にWebやIoTといった個人的に興味のあるモダンな技術がどんどん活用されていくと考えると、とても面白いことができそうだと感じていました。
ーー入社してみてギャップはなかったですか?
そこまでギャップはなかったですね。僕が入社した時はエンジニアが自分含め4人だったので、よくこの人数でやってるなあと改めて思った記憶はあります。
一般的には大企業からスタートアップ に転職すると、会社のルールが未整備な部分もあり、そういう環境が嫌だと思う人もいると思いますが、僕の場合はあまりそういうことは感じなかったですね。
ただ、僕は他の業界からの転職だったので、文化の違いがあったり必要とされるスキルも今までにないものがあって、入社後しばらくはついていくのに必死で大変でしたね。
エンジニアメンバーは自分以外Web開発をゴリゴリ実施してきた方ばかりで、その辺りは正直孤独感がありました。
ただ、今はエンジニアメンバーも増えて色々なバックグラウンドの人がいるので、寂しい思いをすることはないと思いますよ(笑)。
ーー今の業務の面白さや難しさを教えてください
Natureスマート電気の開発では、電気料金の計算は思ったより複雑で、ミスがないように作っていくのが難しかったり、コードが読みづらくならないように工夫する必要があります。
ただ、組み込み開発ではほとんどC言語を触っていたため、Go言語だとこんなシンプルに書けるんだなーと、割と楽しみながらやっていました。
Remo側の開発では、BLE通信部分の実装については複数タスクで同期しながら処理を進めていくことになるので、OSの機能をミスなく使っていく必要があり、当然難しいです。
ただ、mornin' plus, Qrio Lockの順番でBLE連携機能をリリースしたのですが、mornin' plusであまりきれいにかけなかったコードをQrio Lockで書けるようになっていて、自分の成長を実感でき、書いていて楽しかったですね。
エンジニア陣はみんな技術に関してストイックで、会社のビジョンに沿っていることが前提ですが、これ使ってみたい!作ってみたい!という主張に対しては「いいね!やろう!」と言ってくれるので、技術好きな人であれば楽しめる環境だと思っています。
ーーこれから、どんなメンバーと働きたいですか?
壁を作らない人と働きたいですね。IoTのプロダクトを開発している特性上、エンジニアだけでも様々な領域が分かれていますが、トラブルが起こった時に「自分の担当領域じゃないから知らない」ではなく、何が起こっているか知ろうとする姿勢や、「自分にできることはないか」と考えられる人だと、今のメンバーとフィットするし、そういう人が働きがいを感じられる職場だと思います。