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【退職エントリー】――3年3ヶ月のギャプライズ生活を卒業します

こんにちは!株式会社ギャプライズ インサイドセールスチームの山元です!

2019年12月中旬でギャプライズを卒業することになり、ざっくりではありますが僕の3年3ヶ月を振り返りつつ、転職の決断理由と今ギャプライズに思うことを簡単に書かせていただきます。この記事を読まれる皆様の参考に少しでもなれば幸いです。

そもそも私がなぜギャプライズに入社したか

当時大阪に住んでいた私は、大学時代の知人と「IT」の領域でなにか事業を起こせないかと考えていました。起業資金目当てでいくつかのアイデアソンなどに出ていたのですが、結果はことごとく落選。私自身、大学卒業後はサービス業以外の実務経験がなかったため、コネもなく妄想の範疇を超えない状態になっているなと感じ始め、「IT」と言われる業界に飛び込んで経験を積もうと判断して転職活動を始めました。

ギャプライズに応募した理由は単純で、求人を見つけた前夜に「イスラエルのテクノロジーがすごい!」という話をつまみに先輩とお酒を飲んでいたからです(笑)。Wantedlyの投稿をSNSでシェアされていたのを見て「このタイミングでイスラエルのテクノロジーを扱っている企業と遭遇するなんて!」と思って即日応募したのを今でも覚えています。あ、決して投稿内容やホームページを見てなかったとかではないので悪しからず(笑)。

入社を決めた理由はいくつかあるのですが、一番インパクトが大きかったのは採用のスピード感です。午前に1次面接、正午すぎに電話で「今日の夜もう一度来れる?」という連絡があり、夜に2次面接、その面接中に「社長が今海外出張中だから、来週Skypeで話してくれたら内定だから。」との言葉。「ベンチャー」という環境へのワクワク感と、人材不足なのかなという想像と自身のスキル不足という得も言われぬ不安が交わった絶妙な高揚感で入社を決意しました。

ギャプライズでおこなったことと各時期に思っていたこと

1年目:右往左往の立ち上げ期

入社初日、新しく会社内で作る職種である「インサイドセールス」の説明を受け、その立ち上げを担う役割を与えてもらいました。※参考:インサイドセールスとは(https://boxil.jp/mag/a2478/

当時は求められる役割として極論「テレアポ」という意味合いが強く、未経験者がセールスに行く前の登竜門的な要素が大きくありました。私自身も「テレアポ」と「インサイドセールス」の何が違うのかを適切に伝えられる知識もなかったので、入社当初は早く成果を出してセールスに転向させてもらい対面折衝能力を養いたい、顧客のビジネスモデルをより深く理解したいという思いが強かったのを覚えています。

ところが、数少ないインサイドセールスのセミナーに参加したり、そこで出会う他社のインサイドセールス仲間から情報を得たり、さらには海外のパートナー企業が持つインサイドセールスのノウハウを聞けば聞くほど、「テレアポ」と「インサイドセールス」の違いの沼にハマっていきました(笑)。※決してテレアポがダメと言っているわけではなく、勝つためにどちらの手法を選択するかの話の際に、インサイドセールスという手法に興味が湧いたという話です。

入社1ヶ月後にはテレアポとは違うインサイドセールスとしての成果とはなにかを非常に重要視するようになり、そこに没頭しはじめました。結果的に自身の思い描くインサイドセールスの領域を作るため、セミナー開催や顧客訪問など、セールス / マーケティング領域の業務などにも幅広く携わり、社内におけるインサイドセールス領域の拡大や、価値のある領域だと社内に根付かせるように動いていた時期でした。

2年目:切磋琢磨した拡大期

個人での成果やインパクトが出始めてきたこともあり、社内で孤独な職種だったインサイドセールスがついにチーム化することとなり、マネージャーを任せていただきました。最初はインターンの採用から、後に社員も複数名採用することができ、より戦略的なインサイドセールスの動きが取れる組織として成長していった時期でした。

チームとしては初年度に動き出していた業務を素晴らしいメンバーが各々専任となり拡大していってくれたことで、成果も順調に膨れ上がっていきました。また、ハウスリストのナーチャリングや他サービスへの見込み顧客の配給などにも注力し始めるようになり、インサイドセールスのみならずマーケティングファネルの「MOFU」の役割をより拡大していくフェーズがスタートしました。※参考:MOFUとは(https://www.leadplus.net/blog/marketing-funnel.html

マネジメントをおこなう中で「他者から意見をもらい、それらを活かすことができる組織にする」ということを徹底したことでチームが大きく成長でき、また自身のマネジメントとしてのより強固な強みになった年だったと感じています。そもそも脳みそが多ければ多いほどCPUとメモリが増えるので、あるだけ使ったほうが良いというのが私の持論でもあり(笑)、社員であろうがインターンであろうがその場で良いと考えたことを発言できるように、またそれを建設的に私が受け止めることができるような環境づくりを重要視していました。こういった方向性の背景には、自分自身の経験が十分とは感じられなかったことや、「インサイドセールス」がまだ世の中的にも型が定まっていない職種であるというのを強く感じながら正解を模索するという意識が強かったからかなと感じています。

また2年目の終盤には他社のセミナーで登壇する機会などもいただけるようになり、自身のアウトプットを評価いただくことで、自己成長を強く実感できたのは非常に有り難かったと感じています。

3年目:五里霧中の多角化期

特定のサービスでのインサイドセールスの成功事例が作れたこともあり、社内の複数サービスのMOFU領域を横断で見るポジションを任せていただきました。マネジメントするメンバーがさらに増え、以前より扱っていたサービスの拡大はもちろん、新たなサービスでの組織立ち上げなども重なり、個人としてもチームとしても非常に苦戦を強いられた年でした。

2年目までのノウハウに頼り、サービスの違い=事業の違いという視野を持てず、市場における戦略が薄かった点、各サービスごとに責任者を育てられていなかったことで自身のコミュニケーションコストが増加し、軌道修正のスピード感が損なわれた点、職種としてのミッションに注力しすぎて本質的な各事業の推進ができなかった点など、振り返ると3年目は「非常に濃い失敗をしたことでめちゃくちゃ成長できた1年」だったなと感じています。

4年目:一蓮托生な再生期(現時点での判断)

セールスチームとの連携強化による事業戦略が各サービスごとに動き始めました。3年目の終盤から各メンバーの成長や事業としての方向性が定まってきたこと、テクノロジーの活用などがより進んだことにより、やっと実りが出始め、3年目の失敗に価値を実感しているところです。

11月のKPIが130%達成だったという話も伺い、少し安堵しています(笑)。

そんなタイミングでなぜ卒業を決断したのか

今回は転職のお誘いを受ける機会があったこともあり、個人として最重要視したのは「変化する」ということでした。変化するということが自身の一番の成長に繋がり、個人の人生観として非常にワクワクすると捉えているからです。あと捕捉するならば、当時考えていた卒業するか否かのそれぞれのメリットを2点ずつ下記に挙げてみました。

▷卒業した場合のメリットとして考えたもの

・自己成長を起業の糧としたいと考えたとき、ビジネスの全体像を俯瞰して動かす経験は、単一の事業会社の方が得やすい。

・以前より私が個人として尊重していた文化体系を持つ会社であるため、自身のマネジメントの強みをより活かして結果を得る経験のためにもシンプルに働いてみたい。

▷卒業しない場合のメリットとして考えたもの

・自身の市場価値を高める上で、海外の最先端マーケティング手法が把握、実践しやすい。

・複数のサービス提案が可能なため「課題解決」のインサイドセールスという職種を実現しやすい。

もし転職を考えている人の中で後者のメリットを手にしたい方がいれば、ギャプライズは非常に価値のある環境であると思います。私自身も何度も尾を引かれたところもあり、この卒業が「正しい判断」なのかは甲乙つけがたかったのですが、これを「決断」とし、この後の自分次第で良い選択だったとしていく必要があるのかなと思っています。

■最後に今、私がギャプライズに思うこと

浅い表現になってしまうのですが、ギャプライズには本当に「感謝」しています。SaaSビジネスの面白さを教えていただけたこと、毎年毎年新しい領域にチャレンジする場をいただけたことで自身の成長に大きく繋がったこと、今後も繋がっていくであろう非常に素晴らしい方々と出会えたこと、などなど振り返ると感謝以外の何も残らないですね(笑)。本当に本当にありがとうございました!

拙い文章を長々とご拝読ありがとうございました。「退職エントリーを書いてほしい!」というお言葉をいただいてから考えていたのですが、つくづく転職というと「退職する企業」がマイナス評価で語られがちだなと感じます。あくまで転職は自己実現や考えと企業の方向性がマッチするかどうかだと思うので、転職による企業の評価にプラスもマイナスもないのではと考えています。なのでこの記事からは客観的事実だけ汲み取っていただき(笑)、ギャプライズに少しでも興味を持ちましたら話を聞いてみてください!!

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