名前も知らない企業に新卒で飛びこんだ私が得たもの、そしてこれから

ギャプライズ入社前

　大学時代は学習塾の事務のバイトをしながらひたすらバンド活動とお酒に明け暮れていました。

　極端に楽観的な性格だったので、明確な将来のビジョンや野心等は特にありませんでした。なんとなーく「俺ならなんとかうまく生きていけるだろう」と根拠のない自信を持っている平凡な大学生です。

　就活をはじめてからは、「酒と食べ物が好き」という安直な理由で大手の食品、酒造メーカーを中心に受けていました。しかし、体育会出身でもない、英語もできない、インターンもしてない、他にこれといって有利なエピソードも持っていない、という装備ゼロの状態でしたので惨憺たる結果でした。友人たちがどんどん内定をもらうのを見てさすがに焦りはじめ、考えを改めることになりました。

ギャプライズへ入社したきっかけ

　志望業界を見直していく中で、それまでまったく考えてもなかった「マーケティング業界」に興味を持ちました。「メーカーじゃなくても、自分の好きなものを企画したり、世間に広める仕事ができる」というまたしてもやや短絡的な思考ではありましたが、「ウェブだったら最速で世界に情報を伝えることもできる」「若いベンチャー企業が多く発展中の業界なので大手企業にはないスピード感でたくさんの経験ができる」といったポジティブな面にどんどん魅かれ、最終的には「Web/デジタルマーケティング業界のベンチャー企業」という枠にしぼって就活を再スタートさせました。

　そんな中、あるベンチャー企業専門の採用イベントで出会ったのがギャプライズでした。「社長、経営者が自ら会社を語る！」という主旨のイベントだったのですが、どこの社長も上から目線で自分自身の苦労話、自慢話をするばかりで正直、どこもピンときませんでした。

　ただ、ギャプライズ（現CEOの甲斐がスピーカーでした）は、メンバーや会社の自慢話が多く、笑顔で楽しそうに話しているところが魅力的で、強い興味を持ちました。「楽しそう」というだけでなく、最先端のイスラエルのテクノロジーをビジネスにしているところにも「ただでさえ先端の業界の中でさらに先端を行こうとしているのか」と感銘を受け、入社を強く志望するようになりました。

　結果、何度かの面接を重ね、内定をいただくことができました。他に数社、内定をもらったり最終選考に進んでいる会社もあったのですが、甲斐から直々に電話で内定連絡をもらったその場で、親に相談することもなく「他の会社全部断るのでこの電話で承諾させてください！」と伝えたのを覚えています笑

入社してからこれまで

入社した直後はすぐに新規事業の担当に任命いただきました。ごく一般的な学生レベルの英語力しかないのに英語でイスラエルの担当と折衝をしたり、契約書を読んだり、と何がなんだかわからないことだらけでしたが、明るく、ポジティブな雰囲気の会社でしたので、変に悩んだり抱えたりすることなく前向きに業務に取り組むことができました。

　また、社員として入社して1~2ヶ月後に提携の話がでたのが”SimilarWeb”だったのですが、ものすごいスピードで提携→日本語Webサイト制作→セミナー→営業、、、と進んでいき、セールス、サポート、マーケティングなど兼務しながら我武者羅に働いていました。ノーテンキすぎて上司には迷惑をかけっぱなしでしたが、のびのびとやらせていただいたおかげで安定的に成果をあげられるようになり、提携から4年たった今でもSimilarWebチームの一員として、セールスマネージャを務めながらセミナーや外部のイベント等、広報（自称）の役割も担っています。

今後について

　50歳になったら焼き鳥屋をやろうだとか、ハワイに移住してブロガーとして生きて行こうだとかいろんな夢がありますが、実はこれといってはっきりした将来のビジョンはありません（笑）

　今はSimilarWebという非常に愛着のあるプロダクトをいかに世間に広めていくか、また、プロダクトだけでなく「マーケットインテリジェンス」という業界を確固たるものにすべく、市場を作っていくことに全力を注いでいます。

　セールスやマネジメントのスキルを高めながら、イスラエルの最先端企業とタッグを組んで日本の大手/一流企業の方を相手にビジネスをする。風通しがよく経営者にもほど近いところで働かせてもらい、目指すは新しい市場の創造＆拡大。よくよく考えると滅茶苦茶贅沢な状況です。ここで経験と実績を積めば将来どんな夢でも実現できる、どんな自分にもなれると思っています。

　もう少し目先の話で言うと、東京オリンピックの時にちょうど30歳を迎えるので、それまでに稼ぎ、ポジション、家庭環境を2ランクくらいアップさせつつ、世間の波に乗るんではなく、波を起こす側の立場にいたい、と漠然と考えてます。