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【17年目のベトナム法人代表にインタビュー!】ベトナム人材のマーケットとこれから

こんにちは。
G.A.コンサルタンツ株式会社(以下GA)の人事担当、吉岡です!
今回はベトナム法人代表の関さんにベトナム人材の可能性を聞いてきました!

Q1, キャリア、ベトナム法人の取り組み
Q2, GAグループが「ベトナム人材紹介」でここまで実績を作ってこられた要因
Q3,過去・現在・今後のベトナム人材マーケットの変化
Q4, ベトナム人が日本で働く理由
Q5,ベトナム法人の今後の目標
Q6,学生へメッセージ


というテーマでインタビューをしました。
GAの海外拠点ではどんなことをやっているか気になる!
そんな方に是非、最後までお読みいただけたら嬉しいです。

ーーキャリアについて教えてください

2004年に弊社の新卒一期生として入社しました。最初は国内でベトナム人採用のご支援をする法人営業をしていて、入社2年目にベトナムに移住。今年でベトナム17年目になります。

弊社代表がリクルート出身で、日本で求人広告を手掛けていました。そこから代表がベトナムでビジネスをする機会があり、そこで求人広告の事業を手掛けられないかということで、ベトナムに行ってきてほしいと伝えられました。

私も早くから海外で仕事をしたいという気持ちもありました。直ぐに帰国する可能性もあるだろうし、帰らなくてもいいという気持ちがありながら、ベトナム法人の立ち上げに挑戦しました。

当時は本当に0からの立ち上げで、蜘蛛の巣とかもある屋根裏のガレージからでした。まずはそこの掃除からで、何が必要なのかも0ベースで考えてからのスタートでした。

初めに求人広告をやってみたのですが、あまり売れませんでした。でも、媒体を出せば200件とかの応募が集まるんですよ。ただベトナム人の国民性としてセルフスクリーニング(この求人は自分に合っているかどうかの判断)をせずに、応募する人がいっぱいいます。

一方で企業からすると、応募の数はいいから、良い人を紹介してほしいとのことでした。そこにニーズを感じ、人材紹介業をスタートしました。

現在は、ベトナムで教育系の企業、日本人学生向けのインターンシップ事業、レンタルオフィスや進出支援を手掛ける会社、そしてミャンマーとインドネシアにも支社があり、それら全ての代表をしています。

ーーベトナム法人では何をしていますか?

人材紹介の部門が軸として長くやっているのもあり、クライアントが2000社近くいます。ベトナム国内4拠点で展開しています。ベトナム人以外にも現地の日系企業で働く日本人の方も紹介しています。

また、現地に留学している方や、ベトナム人と結婚した方で、ベトナムに来て働きたいという日本人もいます。日本からベトナムに進出したいといっている企業からご相談頂き、市場調査、工業団地の選定、法人設立の申請代行なども手掛けています。


写真:若くて元気な子が多いベトナム人スタッフと。(手前左が関)

ーーこれまで現地で様々なベトナム人の方を見聞きしてきた関さんにとって、なぜGAグループが「ベトナム人材紹介」でここまで実績を作ってこられたと思いますか?

ベトナム人が日本で働くにあたり、他の国の人材に比べて”尖った”要素の強みはありません。非常にバランスが取れていると思います。だからこそベトナム人は日本人からみても抵抗感がなかったというのはありますね。

他の国は宗教や文化が独特であり、仕事に影響が出るかもしれないという懸念があったりします。その点で言えば、ベトナムは政治色と宗教色があまり強くなく、日本人にも見た目が似ていることで受け入れがしやすかったのかと思います。

あとは実際にベトナム人メンバーと一緒に働いたり、ベトナム人材を紹介してみて思うのは、彼らは凄く要領がよく、呑み込みも早いという印象です。工場で現場作業をするにしても、作業の覚えは早かったですね。分からないことはそのままにせず、しっかり質問します。他の国の人材だと、中々「分からない」と言えず躊躇することもよくあります。

また、ストレス耐性も強いですね。ベトナムがコロナでロックダウンしたことがあって、2か月間1回も家に出られないとなった時があります。現地の日本人は「ずっとここにいるのは辛い、帰してくれ!」となりますが、ベトナム人は危機を政府に協力して乗り切ろうと反乱が起きませんでした。

他の国ではロックダウンが起きると、街中で反発が起こったりしますが、ベトナムでは全く起きず、その置かれた状況に順応します。


写真:超強烈ロックダウンの時に各地に敷かれていたバリケード


写真:ロックダウン解放と共に息子と南部郊外へツーリングへ出かけた時の写真

ーー過去と比べて、現在、また今後のベトナム人材マーケットは、どう変化していくと考えますか?

私がベトナムに行った当時は、現地のベトナム人たちは、昔の常識を大切にし、今見えているものの延長線上のものしか見ていなかった印象があります。今では外資系企業も増えてきて、若い世代が外から色々なものを取り入れるようになって、良いものがベトナムでも溢れてきました。良いサービスを体験すると、それ以上の価値を超えたものを提供しないといけないと思ってくるんですね。

インターネットが普及して、情報もフラットになってきています。情報がフラットになった瞬間、ベトナム人はハングリーさを武器にしていたが、スマートさや器用さも手にし、サービスレベルの判別をできるようになり、そこは世界基準になりましたし、その部分は今後ますます加速していくと思います。

ーー時代の変化とともに、ベトナム人材マーケットも変化を遂げてきていますね。それでもなお依然として、来日ベトナム人は他国籍に群を抜いていますが、ベトナム人が日本で働く理由は何だと思いますか?

まずはお金ですね。あとは、文化と社会が成熟しているところの憧れや尊敬だと思います。いつかは自分たちも日本のようになれたらなと思っているので、ある意味、「盗めるものは盗んで学ぼう」というスタンスなんですね。

文化はアニメ。社会は、車や電車、バイク。日本の電化製品への憧れはすごく強い。そういうのがあって、日本で働きたいと考えていることが多いです。

また、日本食はベトナムで爆発しています。僕の訪れた当時は、日本食を嫌がっていましたが、今では日本食の本場を味わうために、15,000~40,000円くらいのお任せ料理が流行っている。それも日本への憧れからなんですよね。日本に行く分にも全く抵抗がありません。今はどんな人でも、日本にはいけますからね。

あとは「教育」と「国の制度や年金」に関心があること。その2つの課題をクリアにしてくれるのは日本です。ベトナムでは、まだまだ公的教育の環境が整っているとは言えません。社会主義で公務員の給料が安いため、良い人材を取れないです。

日本は民間企業も公務員も給与はあまり変わらないですよね。むしろ公務員の方が高いんじゃないですか。ベトナムの役所に書類を通しても、「あとでやっておくよ」、「3日後にまたきて」など後回しにされることが多いです。

早く対応してほしいなら、チップを要求されることもあります。国の制度や年金に関して言えば、日本はとにかく優しい。悪く言えば働かなくても生活が保障されるような制度が日本にはあります。ベトナムは守ってくれない。日本は色んな問題が孕みながらも、ベトナム人が憧れる要素が沢山あります。


写真:社員とお昼ごはんに行ったときの写真。アットホームな職場です。

ーーまだまだ彼らが日本に来る魅力は十分ありそうですね。
――一方、関さんが管轄するベトナム法人は、これからどんなことに注力していく予定ですか?

いまはコロナや円安もあって影響を大きく受けている分野ですが、「ものづくり企業」が海外に何でもかんでも外にでればいいっていう訳ではなくなりました。

一昔前は、それがトレンドでしたが、今は日本で作った方が安いんじゃないかという事もあり得ます。決まったパッケージで海外に出れば良いという時代から、それぞれの国の強みをうまく活かしながら付き合っていく、海外ビジネスの在り方も変わってきています。

そういった中でも私たちは何ができるかというと、まずはエッセンシャルワーカーの紹介、次にITエンジニアの紹介が挙げられます。ビックテーマで言えば、日本はIT人材が不足しています。その少ない人材を取り合うために、報酬もかなり高くなってしまいます。

その点で日系企業は、今後外国人のIT人材を上手く活用していく動きになると思います。ベトナムはIT人材を育てることを国策としてやっていますし、夢の職業ともいわれています。ハイレベル人材、理工系の人材、IT人材としてベトナム人を供給することはベトナム法人の次のミッションとなります。

また、日本人学生をインターンシップで100~200名ベトナムに連れてきているのですが、ベトナムで出来る限りの強烈な原体験を学生時代に経験して欲しいという思いでベトナム人との協働プロジェクトインターンを手掛けています。

日本では「安定」と「楽」がトレンドになってしまっている一方で、ベトナムでは大学生の間に、どれだけスキルアップできるか?という思いで必死に勉強しています。全然、日本とは違いますよね。こういうのを見ると「あぁ、自分は今のままじゃまずいんだ」と焦りますよね。それが狙いです。

日本への感謝も含めて、これからを背負って立つ若手に気づきや見直すきっかけを与えていきたいので、理想は年間500名くらいに原体験のメッセージとして伝えていきたいと考えています。

※GAを立ち上げた代表のインタビュー記事がありますのでぜひご覧ください。

【代表取締役インタビュー!】大手人材会社から一心発起して起業。創業エピソードや現在進行中の取り組み、これからのビジョンまでリアルな過去現在未来を公開!
https://www.wantedly.com/companies/gagr/post_articles/495504

ーー最後に関さんがGAに来てほしい方達へのメッセージはありますか?

GAは自信さえあれば、色んなことを任せてもらえる環境です。

・早くから事業推進、ビジネスを回していきたい。権限を持つのに10年を待っていられない人。
まだまだアジア各国は経済成長著しく、無限のチャンスが広がっています。

・私達は日本の社会課題と日々向き合っています。日本はこのままで良いのか?という疑念もって、
それに対してアクションしていきたいという方達に是非加わってほしいと思います!

是非、お気軽にご応募ください!

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