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【特別企画】面接官が面接質問に答えてみた!~フロントエンドエンジニア/エンジニアリングマネージャーver.~

人気企画の第二弾を実施!

今回のターゲットは、プロダクト開発本部フロントエンドチームでテックリード 兼 エンジニアリングマネージャーを担う石塚さん。前回同様、普段面接官となるメンバーが候補者の方へ伺っている内容の一部を、石塚さん自ら答えてもらいました!

ファンズの面接では、ご経験・スキル面のすり合わせはもちろん行うのですが、それらに留まらない相互理解を大切にしています。
前回に引き続き、少しでもファンズが採用活動において大切にしていることを感じていただけるきっかけになれば嬉しいです!

※本企画第一弾の記事はこちら

回答者プロフィール

石塚さん(フロントエンドエンジニア/テックリード/エンジニアリングマネージャー)
2013年、新卒総合職としてフィーチャーフォン向けWebコンテンツ制作会社に入社。開発部に配属され、Webエンジニアとしてのキャリアをスタート。
その後業界最大手コンビニ事業のDX推進子会社やWebアプリケーション受託開発・技術コンサル業に従事。
2020年11月、ファンズにフロントエンジニアとして入社。現在はフロントエンドチームのテックリード及びエンジニアリングマネージャーを務める。

『面接官が面接質問に答えてみた!』スタート!

― 転職を検討し始めたきっかけを教えてください(※ファンズへの転職時)

転職を本格的に検討するトリガーとなったのは、新型コロナウイルスの流行を機に当時在籍していた会社・チームとの価値観の相違を感じたことです。
私が在籍していたチームでは国家規模の巨大プロジェクトを担当していたこともあり、「オフィスでメンバーが顔を合わせながら仕事をしなければ良い価値提供ができない」という経営・マネージャー層の共通認識がありました。この考え自体は共感する部分もあったのですが、政府から緊急事態宣言が発令され、外出自粛の要請があった中でも出社を求めるスタンスが変わらず、この時にワークライフバランスに対するチーム方針に大きな課題感を感じたことがきっかけになりました。当時の環境下では、自分だけでなく家族をはじめとする周囲の人へも感染リスクを高めてしまう可能性があります。自分や家族の健康を犠牲にしてまで出社を良しとする考えは自分の価値観とは乖離があり、これを機に、より近い価値観を持てる会社で働きたいという思いが強くなりました。

― 転職先を検討する際に軸にしていることはどんなことですか?(※ファンズへの転職時)

1つ目は、自社サービスを持つ企業であること。
2つ目は、チームビルディングの重要性を理解し向き合っている組織であること。
この2点です。

1つ目については、当時は受託開発を担う会社に在籍しており、そこでの経験を重ねるにつれ「当事者としてサービスグロースに携わる経験を積みたい」という気持ちを持つようになったことが背景にあります。受託開発では、多岐に亘る関係者とやり取りが発生する点や、クライアントからの難しいオーダー、高い要求レベルに対しいかにして期待に応えるかという点でやりがいも大きかったのですが、基本的には当該プロジェクトを納品したらそこで手離れするか、その後の伴走をするとしても最低限の保守・運用を行うというケースがほとんどでした。受託開発という性質上、「グロース」の部分には携わることが難しい環境であったため、事業やサービスを大きくしていく過程で主体性をもって課題解決に向き合いたいという気持ちが強まり、自社サービスを持つ会社への転職を考えるようになりました。

2つ目は、先ほどお話した転職を考えるきっかけとなった出来事にも通ずる部分です。
当時のチームに限らず過去に所属していた複数の組織において、増員採用を行い組織が拡大していくにつれ、同じかそれ以上のスピードでメンバーが辞め、組織が瓦解していく姿を目の当たりにしてきました。その経験から、いかにその組織がチームビルディングの重要性を理解し、真剣に向き合っているか?が、その組織の将来性において事業と同じくらい重要だと痛感しました。
耳障りは良いが具体性を伴わないミッション・ビジョン・バリュー(以下MVV)ではなく、経営陣自らそれらを掲げる意味について腹落ちしており、真剣に議論し、自分達の言葉で語ることができている。そのような組織でないと、拡大することは疎か、生き残っていくことも難しいのではないかと思っています。
このような考えから、組織づくりにしっかりと向き合っている企業で働きたいという思いを強く持っていました。

― ファンズに対し、関心を持っていただいているポイントはどのような点ですか?(※ファンズへの転職時)

先ほどお話した転職軸とまさに重なりますが、チームビルディングの重要性をしっかり捉えている会社だと感じられたところにあります。

私がファンズの選考に参加していた当時も、開発組織は非常に少数精鋭で運営がなされていたのですが、なぜこの人数規模で運営しているのかという点においてしっかりと解がありました。「我々のMVVや経営方針、プロダクトに共感していつつ、我々が持っている課題感に対して解決策を持てていそうな方をお迎えしている」という話があり、「ただスキルセットや経歴が良い感じの人を増やせば良い」という考え方ではない点に共感を覚えました。

また、まだフルリモートが当たり前ではなかった当時の状況下において、「フルリモート=良い」という短絡的な話ではなく、フルリモートでも組織運営が十分に成り立つチームの盤石さを築けている点や、リモートワークと出社それぞれのメリット・デメリットが明るみになった上で、組織として意思をもってフルリモートを選択している、という点が自分にとってはプラスでした。

― ちなみに、出社とフルリモ―ト、いずれの働き方も経験されている石塚さんにとって、どのようなところにフルリモート勤務の価値を感じていますか?

ご家族の事情等で首都圏以外に住まう必要のある方や、自身の望むライフスタイルを実現する中で地方での暮らしを選択する方、様々な暮らしの形がありますが、そのような中で場所を問わずにアウトプットを出せる環境を作ること、ここに大きな価値があると思っています。
ただ、フルリモートの場合どうしても普段出社しているメンバーと比較すると組織に対しての帰属意識や連帯感を感じにくい、という課題がありますよね。ファンズの場合、その点に対しても月に一度開催しているピザパーティーという社内懇親会をはじめ、メンバーコミュニケーションを促す機会が設けられています。その際は遠方に住むメンバーの交通費も支給がなされるため(※支給上限有)、住んでいる場所を問わず参加もしやすく、こういった点においても会社のチームビルディングへの意識の高さを感じています。

― 仕事をする中で、どのような時にモチベーションが上がりますか?

一緒に働く人たちを心からリスペクトできていて、且つ、そのリスペクトをしている人たちから自分も同じような感情をもって受け入れてもらえている状態、プロとして誇れる仕事が行き交う輪の中に自分が入れている感覚、これらがモチベーションや原動力になっていると思います。
尊敬している仲間から「プロとして背中を預けてもらっている」という感覚を得たときに充実感を得ますね。

― これまでのお仕事の中で、そのような感覚を得たプロジェクトにはどのようなものがありますか?(※ファンズでの経験)

直近私がリードを行っていたフロントエンドのリプレイスプロジェクトは非常に充実感のある仕事でした。このプロジェクトは元々私自身が問題意識をもって取り組み始めたものなのですが、プロジェクトリードを任せてもらえたことはもちろん、プロジェクトを終えた時にCTOから「今回のようなリプレイスプロジェクトは完遂することができず頓挫するケースも往々にしてある中、この規模感で完遂してもらえてよかった」というコメントをもらい、背中を預けてもらえたことに対して応えることができた感覚を抱き、自分にとって印象的なプロジェクトとなりました。

― チームで働く中で、ご自身で課題を見つけて何かを改善されたご経験はありますか?(※ファンズでの経験)

基本的には全ての仕事がそれに当てはまるはず、と考えています。例え依頼された仕事であっても、取り組む目的や意図から考え「こうした方がよいのではないか?」「この論点を解消する必要があるのではないか?」など、必ずより良いアウトプットに繋げるための思考ややり取りを挟みます。
クライアントワークの場合ももちろん提案はしていたものの、意思決定権はどうしてもクライアント側にあるため、最終的にはクライアント意向に沿わざるを得ず、本質的な課題解決が追及できないシーンも多々ありました。インハウスでの開発の場合、皆が当事者として自社のサービスグロースに意識を向けていますので、常に本質的な課題解決を追求していくことが求められます。そういった意味で、「自ら課題を見つける力」はこれまで以上に必要性が増したと思っています。

こうした前提の上で、1つの事例としてフロントエンドのリプレイスプロジェクトを挙げたいと思います。
スタートアップの立ち上げ期においては、まずはその時点で持ちうる武器を使って「スピード感をもってサービスを形にする」ということが求められ、あるべき姿に中身を整えることは次のステップで取り組むことが前提となっているケースが多いように感じています。
私が入社した当時のファンズはまさに「そろそろ中身を整えるフェーズに進みたい」という段階に来ていたため、状況を理解した上で自らその舵取りに手を挙げました。刷新を進めるにあたり、サービスを動かしながら少しずつ変更をかけていく方法もあったのですが、そのようなアプローチでは抜本的な課題解決をする上で合理的ではないし時間もかかりすぎることが想定されたため、多少の実装負荷がかかることは承知の上で、ゼロから刷新することを提案し、任せていただきました。無事にプロジェクトを完遂することができ、安堵しています。

― チームで働くときに意識していることはありますか?

質のいいコミュニケーションを取ることは常に意識しています。

「質」とは、月並みな表現ではありますが、「心理的安全性」に近いものだと考えています。いくら頻繁にコミュニケーションを取っていたとしても、発言のハードルが高い状態では、その場その場で最適化されたやり取りに偏り、新たな発想や示唆に触れられることも減ってしまいますよね。上辺のやり取りではなく、例え結果的に間違っていたことだとしても、立場関係なく自分の考えを発言しやすい土壌があること、それにより、本質的な議論が交わされることはとても重要だと思っています。

そして、特にフルリモートの環境下においてはテキストでのやり取りが多くなりがちですが、やはりチームで成果を出すにあたり、テキストコミュニケーションのみでは難しいことが往々にしてあります。その際は、多少時間を割いても積極的に通話などでのコミュニケーションの時間を確保するように心がけています。その分コミュニケーションコストはかかりますが、組織にとっての「コミュニケーションコスト」は人間でいう食費のようなものだと捉えています。健全に活動を続ける上での必要経費であり、ここをケチってしまうとだんだんと不健康になってしまう。

とはいえこれらは少し前にお話した相互の「リスペクト」のもとに成り立っているものだと思っています。決して慣れ合いではなく、それぞれに敬意を持っている前提で、程よい緊張感と信頼感の上に築かれているべきだと考えており、これらは自分自身常に意識していることです。

― 今まで様々な方とお仕事をされてきたと思いますが、それを踏まえどんな人と働きたいですか??

人の仕事をしっかり認められる人ですね。自分が所属している部署やチームの仕事はもちろんですが、自分の領域外の仕事も含めてです。

例えば、自分の領域外の分野を担当する人と仕事をする時に、「どうしてこの案件にこんなに時間がかかるんだろう?」とか、「どうして「できない」という回答になるんだろう?」と思うようなことって誰にでもあると思うのですが、そもそも「それぞれベストを尽くして仕事をしている」という前提に立てているか否かによって、受け取り方は大きく異なると思うんですよね。もちろん全てを受け入れるべきという話ではないのですが、「その領域でのベストを尽くしてくれた上でこういう結果になったんだろうな」という思考を巡らせることができるか否かで、気持ちよく仕事ができるかにも影響が出てくると思っています。

繰り返しになりますが、結局「根底にリスペクトがあるか」という点が自分にとって非常に大事な要素なのだと感じます。また、これは一緒に働く相手に対してはもちろんのこと、自分に対しても同様で、「自分の仕事に対して誇りを持てていること」はとても大切だと思っています。どんな仕事でも、表に出る華やかな仕事はほんの一部であり、それを支えるのは日々の泥臭い仕事の積み重ね。そのような氷山の見えない部分の仕事にも誇りを持てる自分でありたいし、そんな人と働きたいです。もっと言うと、そういった見えづらい仕事のこともあえて「こんなことに取り組んでいる」という自己開示してくれるくらいだといいのかもしれません。こういった社内発信も活発になることで、新たな気付きが生まれたり、仕事を進める上での相互理解も進みやすくなりますよね。

― ファンズでどんなことに挑戦してみたいですか?(※2024年6月現在の考えについて話しています!)

個人的な思いだと、新卒採用に踏み切れるくらいのゆとりある組織づくりがしたいです。
人に教える、教えられるといったことに多くの時間やエネルギーを注ぐことは、組織に一定ゆとりがないとできないと思いますが、新卒採用が成り立つような状態となって初めて会社として文化の醸造が豊かにできている状態、と言えるのではないかと考えているからです。
社会経験としてまっさらな状態の方を迎えたとしても、技術・文化・ノウハウ等の継承が可能で、「ファンズっぽさ」を醸成することができる、このような状態が望ましいと思っています。
こうした持続可能な組織の土壌作りに貢献していきたいですね。

― 「相互のリスペクト」や「強い組織」といったところへの一貫した思いを感じる石塚さんらしいご回答をありがとうございました!面接は以上となります!
(通常の面接ではこの後に候補者の方の疑問点を解消するお時間を設けています)

石塚さんが面接で大切にしていること

―面接お疲れ様でした!ありがとうございました!
石塚さんが面接官をされているとき、特に大切にしていることについて、最後に一言メッセージをお願いします!

面接はお互いに緊張感のある会話になってしまいがちですが、その中でも程よいリラックス感を感じつつ、真っ直ぐに価値観を表明し合える場にできるといいなと思っています。


※本記事における面接質問・回答は一部且つ一事例であり、当社の面接で必ず当記事通りのご質問をさせていただくものではない旨、なにとぞご理解いただけますと幸いです。




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