今回の記事は、コンサルティングに興味のある方、また、実際に従事されている方にも、
興味深く読んでいただける内容になっていると確信しています。
根っからのコンサルタントである小平さんに、当社のDXとは?船井総研との違いは?など、
単刀直入にインタビューを行いました。
彼の見識に触れながら、船井総研デジタルでのコンサルティングの魅力をお伝えいたします。
―プロフィールー
船井総研デジタル
取締役 常務執行役員
小平勝也
1996年船井総合研究所に入社翌年より自動車業界向けコンサルティングの立ち上げに関わる。
成長実行支援、中でも業績アップのマーケティング支援を展開。
2016年自動車業界向けコンサルティングを切り出し、オートビジネス支援部を発足させ、部長に就任。
2020年執行役員 価値向上支援本部副本部長に就任。
2021年より船井総研コーポレートリレーションズ取締役に就任。
2023年より現職。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――経営コンサルタントに憧れて入社しましたが、結果、本当にコンサルタント人生ですね。笑―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
―自己紹介も兼ねて、簡単に経歴を教えてください。
新卒で船井総合研究所(以下:船井総研)に入社しました。
入社して27年ぐらいになりますが、当時はまだ、今のホールディングス体制ではありませんでした。
私は、経営コンサルタントに憧れて入社しましたが、そういうメンバーが多かったですね。
ですので、最初の1年目の時から、いわゆる経営コンサルティングの舞台チームに配属していて、
2年目の時からかな?自動車のコンサルティングチームが出来上がるところだったので、その立ち上げから参画し、そこから20年弱ぐらい自動車業界のコンサルティングをやっていました。
ここが私の専門分野となりました。
その後、バトンを次のメンバーに受け渡し、それまでの経験を生かして、<小売りサービス業>をテーマにした部隊を率いるようになって、3年くらい務めました。
そして、今度は、船井総研グループとしてメインだったのが<成長実行支援>なんですけれども、それに加えて<人材開発><企業価値向上>という、売上以外の部分でのテーマがでてきたので、企業価値向上支援というところの本部を、2年ぐらいみていました。
で、一昨年から、この船井総研デジタルの前身の<船井総研コーポレートリレーションズ>の取締役に就任し、今年からは、専任で、船井総研デジタルの取締役、それからSPX事業部の本部長と言う形で、現任ということになります。本当に、コンサルタント人生ですね。笑
―現在、当社は設立して約1年ですが、実際に転籍してみて感じる、船井総研デジタルの強みはなんですか?
一番は<多様性>ですね。
船井総研という会社は、いわゆる経営コンサルティング1本なんですよ。
その中には、先ほどの成長実行支援、人材開発支援、企業価値向上支援というのもあるんですけども、基本は、経営コンサルティングなんですよ。
でも、船井総研デジタルは、ITコンサルティングとして、コンサルティングというサービスを提供しているメンバーもいますけれども、BPOサービスを提供しているメンバーがいたり、システム開発をやっているメンバーがいたり、それからシェアードサービス、これもBPOですけれども、さまざまな形でサポートをしているメンバーがいるので、職種的にもバリエーション豊かで、非常に<多様性>に富んだ会社ですね。
これが一番違うところじゃないかなと思います。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――船井総研が業種のDXコンサルティングであるのに対して、船井総研デジタルは業務のDXコンサルティングを提供している―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
―ありがとうございます。当社では、DXを強くうたっていますが、船井総研デジタルのDXコンサルティング、船井総研でのDXコンサルティングでの、大きな違いはなんですか?
船井総研のDXコンサルティングは、成長実行支援に端を発していることが基本になります。
船井総研デジタルのDXコンサルティングは、いわゆる企業全体全体。
というのも、先ほどの成長実行支援じゃない部分というのがあり、主には業務というところになるんですけども、船井総研が業種のDXコンサルティングであるのに対して、我々は業務のDXコンサルティングを提供していると言うことになります。
分かりにくいと思うので、もう少しかみ砕いで説明しますね。
例えば、総務や経理などの業務があります。
これらは、会社になくてはならない業務ですけれども、そういった部分のDXは、我々、船井総研デジタルのDXコンサルティングの領域ですね。
それから、業種業界にとらわれずに、サービスを展開するとなったら、アプリケーションを作ったり、それがプラットフォームだったりするんですが、そういったものを作るというところにおいてのコンサルティングも、我々の領域でございます。
―本当に幅広く、お客さまへのご支援を行っているんですね。船井総研デジタルと船井総研、それぞれの特徴を活かした、共同案件などもあるんですか?
あります。
一番分かりやすいところでいうと、現在、船井総研グループでは、「Zoho」というインド発のサービスプラットフォームがあるんです。
その案件において、船井総研では、成長実行支援ということで、マーケティングにZohoをどう使おうかというところに、端を発してお手伝いをしています。
一方で、我々側は2つあって、1つは<Zohoを導入する会社の社員さんがZohoを使えるように>というトレーニングを行っています。
もう1つは、Zohoはマーケティングとしても使える裏側で、顧客管理や、業務管理といわれる部分での活用も可能です。そういった<業務改善に繋げる>為のご支援も行っています。
そうやってすみ分けて、2社連携して展開しています。
―お互いの強みを活かしながら、グループ全体で実行支援されているんですね。
業種に強いのが船井総研なので、業種の特徴に応じたマーケティングをやって、
我々は業種関係なく、どの会社にもある、例えば、総務業務とか顧客管理業務みたいなところを、お手伝いすると、そういうすみ分けです。
―それでいうと、会社さまによって悩みは異なると思いますが、船井総研グループとして、どんな問題にも対応できるということでしょうか?
そうですね。
例えば、先ほどの企業価値向上という文脈で言うと、企業価値が高まり大きくなっていくと、経営者の悩みも変わってきます。そして、会社にとっての課題も変わってきます。
そういう時に「DX」という一言で言っても、企業の成長過程によってDXで何するかって変わるんですよね。
100億200億というふうに、会社が大きくなっていく時に、どんなバックオフィス体制を作ったらいいか?変化させたらいいか?というような部分へは、船井総研のお客さま向けに、船井総研デジタルがご提案したりとかっていうのも、数多くやっています。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――クライアントの為に何ができるのか考えるのと同じくらい、社員がどうすればもっと活躍できるか考える―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
―小平さんがお仕事をされる中で、大事にしていることはなんですか?
大事にしていること、これは船井総研グループの文化だと思うんですけど、本当の意味での<顧客ファースト>なんですよ。
良くない話をすると、例えば、会社で決められた経費精算をしなきゃいけないとしても、お客さまのところでやる宿題があったら、そっちを優先するぐらい。笑
あとは、我々も自分たちの会社の業績をあけないといけないんですが、その数字よりもお客さまのところで売上が伸びているかが気になったり…笑
私はそういう意識が強いほうだと思います。
―ありがとうございます。それでいいますと、同じ意識の方が社内でも活躍されているんですか?
また、どういった方が、現在の船井総研デジタルで成長できると思いますか?
これもまた、2つに分けてお話しをしますね。
1つは、今の話の延長でいうと、お客さまと身内みたいに接して、お客さまの業績や、お客さまの業務改善に責任を持てる。そんな気概のある人は、明らかにコンサルタントとして成長すると思います。
それから2つ目…これは、よく聞かれるので、あえて言っておきます。
「なんで小平さんは管理職になったの?」「役員になったの?」「部長になったの?」という質問をよくいただくんですよ。そこで伝えたいのは、
「私自身、クライアントの業績を伸ばすとか、クライアントの為に何ができるのか考えるのと同じくらい、社内のスタッフの皆さんがどうすればもっと活躍できるか、どうすればもっとお客さまのために全力投球できる環境にできるか、ということを考えていたから、多分この役職にさせていただいたというか、抜擢されたと思っています。
ついつい、ご自身のキャリアを中心に考えてしまいがちですが、そういった意識を持っていただくと、また活躍の土俵が広がるんじゃないかな」ということですね。
―私自身、役職関係なくスタッフの方から、同じような意見をうかがうことがあります。
小平さんのそういった考えが、社員の方にも伝わっているんだなと感じました。
ありがとうございます。それは、嬉しいですね。
―現在、船井総研デジタルは成長過程にあると思いますが、今後、どんな会社になっていくと思いますか?また、どんな会社を目指していますか?
これもまた、いくつかに分けてお話しますね。
1つ目の側面、これは船井総研グループとしても狙っているゾーンなんですが、コンサルティング会社が世の中に多々ある中で、成長率が高いのは、やはりデジタルを活用したコンサルティング会社かと思います。
そして、船井総研デジタルというのは、まさにデジタル領域というところで、より飛躍的な成長を期待されている事業会社になります。
そういう意味では、まだわからない話も含めて、グループ内で、船井総研デジタルが一番伸び率が高い会社でありつづけたいなと思っています。
そして、もう1つ。
先ほど、多様性のある会社ですよとお伝えしましたが、つまり、まだまだ事業の枠組みというのは広げられるし、今いる人たちで、もっと力をつければ、できる仕事の幅は増やせると思います。
聞いたこともないような仕事をしている会社さんや、世の中になくてはならないサービスを提供する会社の大体は、船井総研デジタルが作っているんだ、みたいなものが、もっともっとたくさん増やせるようにしたいです。
コンサルティング会社なので、そういう意味では表に出ないのかもしれないですけど、「実はあれ、船井総研デジタルが仕掛人だよね」みたいなお仕事が、たくさん生まれてくる会社になるんじゃないかなと思うし、なりたいなと思っています。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――<コンサルティング>という仕事が、これから先、どんな意味になっていくのか、我々が作っていく――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――ありがとうございます。では最後に、船井総研デジタルに興味を持ってくださっている方に、メッセージをお願いします。
私が入社して30年弱ですけれども、いわゆる<経営コンサルティング>というワード、そして、その職種の持っている意味というのは、ずいぶん大きく変わりました。
昔は、怪しい商売という印象だったかもしれないですけども、今は一般的な名称になっているし、そういう職業があるんだという認知度も高まりましたよね。
そして、この先でいうと、これが本当の意味で世の中になくてはならない職業になるのかどうかっていうのが、問われてくるんじゃないかなと思っています。
当社のサービスでいうと、カスタマーサクセスや、BPOといった代行業、いわゆるDXを絡めた経営コンサルティングという仕事が、これから先、どんな意味になっていくのか、というのを我々が作っていかなきゃいけないということです。
船井総研デジタルには開発をするメンバーがいますが、開発をするメンバーも、システム会社のエンジニアではなくて、コンサルティング会社のエンジニアとして、コンサルティングをサービスとして提供するメンバーの一員としてやっていかなきゃいけないし、そう思ったら、<コンサルタント><コンサルティング>というワードの意味が変わってくると思うんです。
そう思ったら、これから入社いただく、あるいは我々とご縁がある方々には、そのコンサルティングというワードをどう変えようかっていう、デザインをしていただきたいなと思っています。
この回答、難しいですかね?笑
編集後記
最後に言った「難しいですかね?」という言葉に、小平さんの人柄が表れているなと感じました。
全ての質問に、誰が聞いても理解できるように、分りやすく答えてくださり、
おそらく、彼の中のコンサルタントとは、どこまでも他者貢献思考なのではと思います。
今回のインタビューを通じで、筆者自身、改めて船井総研デジタルで働く面白さを感じ、同時に、小平さんの描くコンサルタントとしての姿を知ることができ、コンサルティングという分野への可能性に心が躍りました。
読者の方にも、何か感じていただけていたら幸いです。