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なにをやっているのか

FRDジャパンでは、独自の高度水処理技術を駆使し、海に依存しない完全循環型の「閉鎖循環式陸上養殖」事業を商業化させることを目指しています。 世界需要は年間400万トンともいわれるサーモンは、これまでノルウェー/チリ等の寒冷地でしか養殖できませんでしたが、「閉鎖循環式陸上養殖」の技術を使い、アジアでも内陸でも砂漠でも、場所を選ばずに養殖ができる未来をつくり、「サーモンとテクノロジーで世界を驚かせる」ことが目標です。 世界でも大型の陸上養殖にチャレンジするプロジェクトは複数ありますが、まだ収益化された事例は知られていません。こうした他の陸上養殖プロジェクトとFRDジャパンの大きな違いは「海水、地下水を使わないこと」です。特許技術である高度濾過技術により、人工海水の完全循環によりサーモン等の陸上養殖が可能になりました。天然海水や地下水を使わないことで、以下の大きなメリットがあります。これこそが陸上養殖の収益化実現のために必要なことだと考えています。 ■海水/地下水を使わないことのメリット ①場所を選ばない  →消費地近郊に立地にすることで、輸送コストを最小限に ②海水からの魚病侵入リスクが無い  →抗生物質やワクチンを使わずに安定生産が可能になる ③海水冷却コストが不要になる  →陸上養殖のネックであった電気代を大幅に削減できる

なぜやるのか

世界的な人口増加に伴って水産物需要も急増しています。海で漁獲される天然の魚には限りがありますので、足りない分を補うために「養殖」という分野がこの30年ほどで急拡大してきました。すでに養殖による漁獲量は天然漁獲量を上回る生産量を記録しています。 しかし、水温が一定でかつ台風の影響を受けにくい地形を有した海には限りがあり、こうした養殖適地は養殖イケスで飽和状態にあります。過密養殖による海洋汚染の影響も無視できない状況になってきました。 今後人口はさらに増加し、40年後には100億人を突破するとも言われています。現在の海に依存した養殖だけでは、これだけの人々に水産物を供給することは到底できません。この問題への解決策として、FRDジャパンは「海にたよらない陸上養殖」を世界で初めて商業化させることを目指します。

どうやっているのか

日本発の技術で、世界初の「海にたよらず、おいしいサーモンをつくる」という夢を追って、魚、エンジニアリング、水分析、水質浄化、ビジネス開発等に強いメンバーが集まっています。 2018年に稼働を開始した千葉県木更津市での実証実験プラントでは、2024年現在、年間30トンのサーモンを生産。都内スーパーや有名すしチェーン、ホテル各社にて販売しています。 2023年には複数事業会社・金融機関より資金調達を実施。千葉県富津市にて大型商業プラントの建設に着工。操業開始は2026年を予定しています。これにより、生産量は3500トンまで拡大する予定です。将来的には、海外でのプラント建設を視野に入れ、これからの事業拡大を目指しています。 現在社員は29名。大型プラント操業に向け、ともに夢の実現に向けて働く仲間を募集しています!