こんにちは。システムデザイン部開発グループの橋本です。
2022年10月22〜23日に開催された「SPAJAM」というハッカソンに、1年目の3人で参加して参りました。今回は、その時の様子をご紹介させていただきます。
※ハッカソンとは、ハック(hack)とマラソン(marathon)を組み合わせた造語とされ、 プログラマーや設計者などのソフトウェア開発の関係者が、 短期間に集中的に開発作業を行うイベントを指します。
そもそもSPAJAMとは、
・最大5名でチームを制作
・土日の2日間でアプリ(スマートフォンで動作するもの)を開発
・テーマは当日発表
という特徴のあるハッカソンです。
予選が全6回あり、各予選の優勝チームが本戦に出場することができます。
わたしたちは今回、第6回予選に参加いたしました。
気になる第6回のテーマは「あまい」でした!
この「あまい」というテーマについて、他の参加者ともアイデアソンを行い、どのようなアプリを作成するかを考えていきます。
1日目のお昼頃までに大体どんなものを作るかを決定し、そして次の日のお昼過ぎに行われる成果発表まで、チームごとに決めたアプリをもくもくと開発していきました。
さて、皆さんは「あまい」という言葉から、どんなものを連想するでしょうか?
当日は、
・味覚の「あまい」
・詰めが「あまい」
・「あまい」誘惑(?)
・「あまやかす」
というアイデアが上がってきました。
上にあげたアイデアの中から私たちは「あまい」誘惑に注目し、そこから作成したものは、その名もずばり、「誘惑チェッカー」です。
利用シーンとしては、「作業に集中しなければいけないのに、机の上にスマホや漫画があるとつい見てしまう…」という時に、アプリを使って作業の進捗を妨害するそれらの「あまい誘惑」を検出し、誘惑を無くした状態で作業を始めることができる、というものです。
下の写真は、アプリのTOP画面です。ボタンを押すとカメラが起動し、写真を撮影すると…
事前に「誘惑になる」と設定しておいたものに×印が表示され、逆に作業に必要なものには◯印が表示されます。
×印が付けられていたものを全て片付けて、もう一度写真を撮ると…?
すっきりとした状態で作業を進めることができる!というアプリです。
今回、このアプリの制作には、以下を用いました。
・React Native
・Azure Custom Vision
・firebase
さらに今回は、制作期間も限られていたため、役割を分担して実装を進めていきました。
・大谷:Azure Custom Visionを用いた物体検出、それに伴ったAPIの調整。
・小林:APIから取得してきたデータを読み込んでマルバツを判定を行うところの実装、UIのデザイン
・橋本:カメラを起動し、撮影・写真の保存を行うところの実装、UIのデザイン
結果としては、無事2日間で、実際に動かせるようなアプリを制作することができました。
ただ、終わってみて感じるのは、やはり2日間という短時間で成果物を作成するというのは難しい、という点です。
時間が限られているからこそ、簡単な処理になるよう実装を進めていたのですが、初めてのアプリ開発、さらに慣れないフレームワークを使用したために、余計に時間を使ってしまったのが勿体無かったです。
また、それによりUIやデザインに時間をかけることができず、さらにこれまでUIを考える経験もあまりなかったため、簡易的なものになってしまいました。
さらに「いくら機能が良くても、使ってもらえなければ意味がないのだ」という点にも気付くことができました。
今回のプロジェクトを振り返ってみると、「そもそもこのアプリを使う人はいるのか」「ではどうしたら使ってもらえるのか」ということを十分に考えることができていなかったため、企画やUIやUXの重要性を改めて痛感しました。
今回、SPAJAMには同年代の優秀なエンジニアやデザイナー、プランナーが多く参加しており、彼らの活躍の様子を見ていると、自分達の技術力のなさを改めて実感すると同時に、これからスキルアップしていく大きなモチベーションとなりました。
反省点は数々あるものの、業務で使用したことのない技術を使用し、アプリを制作する、という新しい経験はとても有意義なものでした!