「恩送り」という言葉を聞いたことがありますか?
「恩送り」とは、誰かから受けた恩を、直接その人に返すのではなく、別の人に送ることです。ご両親から受け取った愛を、同じように子どもたちに注いだり、仕事でお世話になった先輩にしていただいたように、後輩の面倒をみたり、子どもの頃に近所の大人がしてくれたように、地域の子どもたちを見守るなど、言葉で表さずとも「恩送り」は私たちの日常に自然と流れているものです。
ここ数年、長い人生で受け取った恩を、遺贈による寄付という形で次世代につなぐ「遺贈寄付」が注目されはじめています。一般社団法人日本継承寄付協会の調査によれば、50代以上の約2割の方が遺贈という形での恩送りをお考えです。
大切に築き上げた財産を、自分の生きている社会に還元する、あるいは未来の社会をよくするために遺すという考え方が、欧米だけでなく日本でも広まりを見せており、この10年間で「遺贈寄付」件数は2倍弱、寄付金額は2倍強の168億円に達しました。
しかしながら、人生100年時代にあって健康寿命の平均が70代という現代においては、最期のときに自分の意志で「恩」を送れるのか、漠然と不安を感じている方が多いのが現状です。
若い方でも、ご自身のお身内の後見人になったり、突然のご不幸に際したときに、知らない親族から遺産分割の連絡が来るなどして煩雑な手続きが必要になることもあります。また、亡くなられた方が、大切に築き上げられた財産をどのように遺したかったのか、ご意志を確かめられずに後悔されることもあります。
そこで、終活・相続のプロが、「任意後見」「家族信託」「身元保証」「見守り」「死後事務」「遺言」「遺贈寄付」などについて、わかりやすく解説するオンラインセミナーを開催します!
オンライン終活セミナー
日時;2022年6月13日(月)14:00~16:00
会場;ZOOMによるオンライン開催
(スマートフォンやパソコンでインターネットを利用して参加できます)
参加費;無料
第1部:講演「任意後見や死後事務などの実務と活用事例」
キャストグローバルグループ所属 行政書士 脇 美沙稀先生
脇先生のご専門は相続及び生前対策。相続、遺言、死後事務、家族信託、任意後見に総合的に携わられてきました。近年は身元保証も手掛けられ、おひとりさま、おふたりさまの相続について、実際のところどうなのか?を含めてお話いただきます。
第2部:「遺贈寄付やセカンドライフのいきがいで社会貢献」
主催4団体による活動紹介とパネルディスカッション
主催団体;
特定非営利活動法人 フローレンス/公益財団法人 日本対がん協会/特定非営利活動法人 全国こども食堂支援センター・むすびえ/公益財団法人 日本自然保護協会
本セミナーの第2部では、フローレンスをはじめとする主催団体による活動紹介とパネルディスカッションを行い、遺贈寄付の具体的なイメージを持っていただける機会をご提供します。
子どもの貧困、虐待、孤独な子育てなど、日本の子どもたちや子育て環境をとりまく社会課題に保育・福祉支援を届ける傍ら、政策提言などを通じて国や自治体に働きかけ、課題の根本解決を実現する国内大手NPO団体。
「がんで苦しむ人や悲しむ人をなくしたい」という目標に向け「がん予防・がん検診の推進」「がん患者と家族の支援」「正しい知識の普及・啓発」などの活動に取り組んでいます。がんに関する無料電話相談も実施。
こども食堂の支援を通して誰もとりこぼされない社会をめざします。こども食堂がどこにでもあり、みんなが安心して行ける場所となるよう環境を整え、多くの人たちが未来をつくる社会活動に参加できるようにします。
私たちのくらしは、かけがえのない自然に支えられています。日本自然保護協会は、1951年の創立以来、全国にスタッフや専門家・ボランティアを派遣し、日本の貴重な自然を守り継承する活動に取り組んでいます。
遺贈というと、莫大な財産を遺すというイメージがあるかもしれませんが、実は少額からの寄付も可能です。フローレンスにも「財産の一部を、未来の子どもたちのために役立てたい」という思いで故人のご意志を継いで数万円からの寄付をしてくださる方もいます。
具体的な手続きや活用方法について学び、遺贈寄付について知るチャンスです。ぜひお気軽にご参加ください。