重症心身障害児や、たんの吸引、経管栄養、経鼻栄養、胃ろう、腸ろうなど医療的ケアの必要な子どもたちのお宅に保育スタッフが伺い、マンツーマンで日中の保育を行う「障害児訪問保育アニー」。
2015年にサービスインしてから利用対象エリアを拡大していき、これまで東京都23区のうち16区で展開してきました。アニーが保育を提供したお子さんはこれまでのべ66人で障害児訪問保育として全国最多となります。
このたび、新たに対象エリアを荒川区へ拡大し、お子さんをお預かりできることになりました。
障害児訪問保育アニーは、障害があったり、医療的ケアが必要なことを理由に、地域の保育園に通えないお子さんにご自宅で保育を提供し、保護者の就労などを支援しています。
保育中の様子
【荒川区のアニー サービス概要・利用方法】 (自治体によって利用方法が異なります)
○サービス内容:障害や疾患等で個別のケアを必要とするお子さんを保護者の居宅内でお預かりします。
お子さん1名に対して保育者1名での保育を実施します。
○保育提供開始日:2020年6月1日以降
○対象:荒川区内在住で、次の条件を満たす1、2歳児のお子さん※0歳、3~5歳児は要相談
・たんの吸引、経管栄養、経鼻栄養、胃ろう、腸ろう等の医療的ケアを必要とするお子さん、又は中重度の肢体不自由、重症心身障害児等のお子さん
・主治医等の意見書により、障害、疾病等の程度を勘案して集団保育が著しく困難であることが確認でき、フローレンスとの面談により預かりが可能と判断したお子さん
○利用時間:平日の午前8時から午後6時までのうち最長8時間
○利用方法:利用希望月の前月10日までに、荒川区役所2階保育課入園相談係に、必ずお子さん本人とご一緒に来所され、お申込みください。
【ご利用者からの声】
あらた君:たんの吸引、一時経管栄養の医療的ケアが必要で、6歳までの3年間アニーを利用。お母様は無事職場に復帰することができました。
アニーを利用する前は地域での受入れ先がなく、1日中母子二人きりで過ごしていました。
利用後は息子は先生に毎日色々話しかけてもらってきたおかげで、今では声をよく出し、よく笑い、表情もとても良くなったと感じます。先生が大好きで、ちょっとわがままを言ってみたり甘えたりする様子もあり、コミュニケーションの幅も広がってきたと思います。親にとっても、担任の先生に相談する事ができて、精神的な支えになっていただきました。
フローレンスの障害児保育事業について
障害の有無に関わらず、すべての子どもが保育を受けられる社会を目指して、2014年は施設型保育事業の障害児保育園ヘレンを開園。翌年、居宅訪問型保育事業の障害児訪問保育アニーをサービスインしました。
2019年度までにお預かりしたお子さんは、ヘレンはのべ89名、アニーはのべ66名になりました。
このうち、アニーの利用対象地域は、東京都23区のうち16区(千代田区、港区、新宿区、台東区、品川区、渋谷区、杉並区、豊島区、北区、板橋区、練馬区、文京区、中野区、目黒区、中央区、江東区)で展開。今回、さらに荒川区が加わりました。
気管切開や経管栄養(胃につないだチューブで栄養を取る)など、何らかの医療的ケアを必要とする子ども「医療的ケア児」は、全国で約18,000人いるといわれています。まだまだ医療的ケア児を受け入れられる地域の保育園は少なく、保護者がつきっきりで24時間介護をする状況にあります。
子どもに障害があっても、仕事を諦めなくてよい社会になるように。今後もこうした子どもたちの保育の受け皿となれるよう、フローレンスは活動してまいります。
利用希望者向け説明会実施中 4/17(金)はオンラインで開催します!
今年度中の職場復帰をお考えの方を対象に、「障害児保育園ヘレン」「障害児訪問保育アニー」の利用希望者向け説明会を実施します。
また、説明会への参加が難しいご家庭に「説明会のオンライン中継」を予定しています。4/17はオンラインのみでの開催となります。
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